「coly（コリー）」のIPO情報総まとめ！スケジュールから幹事証券、注目度、銘柄分析、他のモバイルゲームの開発・運営企業との比較や予想まで解説！［2021年3月3日 情報更新］

会社名	coly（コリー）
市場・コード／業種	東証マザーズ・4175／情報・通信業
上場日	2月26日
申込期間（BB期間）	2月8日～2月15日
おすすめ証券会社	野村證券、SBI証券、楽天証券、丸三証券、マネックス証券、DMM.com証券
フィスコ分析による 市場の注目度	★★★★（最高★5つ）

初値（初値騰落率）	8450円（+104.60%）
最新チャート	【クリックで最新チャートへ】

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colyが2月26日にIPO（新規上場）！

　colyは、2021年1月21日、東京証券取引所に上場承認され、2021年2月26日にIPO（新規上場）することが決定した。

　colyは2014年2月3日に設立された。モバイルオンラインゲームを軸とした女性向けコンテンツ開発などのコンテンツ事業を展開している。モバイルオンラインゲーム開発の一部を外部クリエイターに委託し、企画段階から女性向けコンテンツ創作の実績がある著名なクリエイター陣の関与を受けており、独自の開発体制を整えている。

 

colyのIPOは、いつ申し込んで、いつ購入する？
（ブックビルディング期間、上場日など）

■スケジュール
仮条件提示	2月4日
ブックビルディング（抽選申込）期間	2月8日～2月15日
公開価格決定	2月16日
購入申込期間	2月17日～2月22日
払込日	2月25日
上場日	2月26日

colyのIPOは、どこの証券会社で申し込める？
（主幹事証券会社・幹事証券会社・委託販売証券会社など）

■取り扱い証券会社（2021年2月8日時点。割当は変更になる場合があります）
証券会社名 （※青文字はクリックで詳細ページへ）	引受シェア	口座開設
野村證券	8.7％
SBI証券 ［最短翌日に取引可能］	0.9％
楽天証券 ［最短翌日に取引可能］	0.4％
丸三証券	0.4％
マネックス証券 ［最短翌日に取引可能］	―％
DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止	―％
みずほ証券（主幹事証券）	89.6％

colyのIPOは、いくらで買える？ 割安／割高？
（仮条件・公募価格・予想PER・初値・初値騰落率など）

■価格情報
想定発行価格（※1）	3930円
仮条件 ［予想PER（※2）］	3930～4130円 ［16.0倍～16.8倍］
公募価格	4130円
初値	8450円
初値騰落率	+104.60%
予想トレーディングレンジ（※3）	4000円～1万2000円
最新チャート	【クリックで最新チャートへ】
※1 有価証券届出書提出時。※2 予想EPS＝今期（IPO時）予想純利益÷上場時発行済株式数、から計算したもの。※3 期間は上場後1年を想定。

■類似会社3社の予想PER（2021年2月3日ザラバの株価と会社側予想から計算）
会社名 ※クリックで最新チャートへ	予想PER
【3社平均】	16.3倍
ミクシィ<2121>	14.7倍(連)
ドリコム<3793>	16.6倍(連)
ブシロード<7803>	17.6倍(連)

 予想EPSから割り出した仮条件の予想PERと、類似会社3社の平均PERと比較すると、本銘柄の公開価格は妥当と判断できる。

colyの発行株数・単元数・公開規模は？

■株数などに関する情報
発行済株式数（上場時）	530万4000株（予定）
公開株式数	公募80万4000株  売出52万2000株 （オーバーアロットメントによる売出19万8900株）
想定公開規模（※1）	60.0億円（OA含む）
※1 有価証券届出書提出時における想定発行価格で計算。

colyは女性向けスマホゲーム開発

　モバイルオンラインゲームの企画・開発・運営事業等を展開する。いわゆる「夢女子」「腐女子」の両方の層にアプローチ可能な独自の開発体制を整えている。2021年1月期は「魔法使いの約束」（2019年11月リリース）が大幅に伸長し、「スタンドマイヒーローズ」（2016年9月リリース）も堅調に推移する見込み。グッズ販売やIP（知的財産）利用許諾も。

　公開規模がマザーズ上場案件としてはやや大きい。しかし、中島瑞木社長と杏奈副社長は双子の32歳、また「魔法使いの約束」をけん引役に今期大幅な増収増益見通しとなっており、話題を集めそうだ。成長著しい中国圏にも注力中とあって期待が高まるだろう。

　公開規模については60億円前後となる見込み。ただ、既存株主の売りを警戒する必要はない。2/26は室町ケミカル<4885>が同時上場するが、同社は話題性と成長期待で初値買いを集めそうだ。

◆「coly」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
野村證券
SBI証券［最短翌日に取引可能］
楽天証券［最短翌日に取引可能］
丸三証券
マネックス証券［最短翌日に取引可能］
DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
⇒IPOで比較した証券会社ランキングはこちら！

colyの業績データ

■業績推移（単位：百万円・％ ）
決算期	売上高 （伸び率）	経常利益 （伸び率）	純利益 （伸び率）
2017/1	461 （―）	120 （―）	83 （―）
2018/1	1,350 （192.4%）	279 （131.3%）	197 （137.4%）
2019/1	2,446 （81.2%）	383 （37.2%）	250 （27.1%）
2020/1	3,359 （37.3%）	273 （-28.6%）	194 （-22.4%）
2021/1予	6,190 （84.3%）	1,994 （628.8%）	1,304 （570.5%）
2020/10 3Q	4,038 （―）	1,209 （―）	792 （―）
予想EPS（※） ／配当	単独：245.85円／0.00円
※予想EPSは「今期（IPO時）予想純利益÷上場時発行済株式数」で計算したもの。

colyの業績コメント

　2021年1月期の業績は、売上高が前の期比84.3％増の61.9億円、経常利益が同628.8％増の19.9億円と増収増益の見込みとなっている。

　同社が属する国内スマホゲーム市場においては、2012年より市場が拡大し、2014年以降はメーカー売上金額ベースで緩やかに成長している。2021年には前年比100.2％の1兆2720億円まで拡大が見込まれ、今後も底堅く推移するとみている。これに対し、国内女性向けゲーム市場は2016年より急激に拡大し、2019年の市場規模は約700億円と想定されている。

　一方、2020年に入って複数の大型ヒット作が登場したことで、市場に対する認知度向上及び本格的な市場の拡大に繋がり、市場規模は約800億円を超えて成長するものと予想される。今後は競争の激化に伴い、高い製品品質が求められる傾向が強まることが想定されるが、さらなる有力タイトルの出現等により女性向けゲームの認知度が高まった場合には、マーケットが急激に拡大する可能性がある。

　このような経営環境のもと、同社では新型コロナウイルス感染症の蔓延による緊急事態宣言発動に起因し、MDの対面販売イベントの一部中止や縮小、経済活動そのものの低迷など市場環境の悪化があったものの、対面販売イベントの通信販売を用いたオンライン化などの対策を迅速に講じた。また、早期に在宅勤務体制に移行したことで、モバイルオンラインゲームの開発・運営に特段の影響はなく、安定して事業運営を継続した。さらに、2019年11月にリリースした「魔法使いの約束」が市場に浸透し大幅に成長した。

　なお、通期計画に対する第3四半期末時点における進捗率は、売上高40.3億円で65.2％、経常利益12.0億円で60.6％となっている。

colyの詳細情報

■基本情報
所在地	東京都港区赤坂四丁目2番6号
代表者名（生年月日）	代表取締役社長 中島 瑞木（昭和63年12月1日生）
設立	平成26年2月3日
資本金	500万円（令和3年1月21日現在）
従業員数	235人（令和2年12月31日現在）
事業内容	モバイルオンラインゲームの企画・開発・運営事業等

■売上高構成比率（2020/1期 実績）
品目	金額	比率
コンテンツ事業	3,359 百万円	100.0％
合計	3,359 百万円	100.0％

■大株主上位3位
順位	株主名	保有株数	保有シェア
1	中島 瑞木	202万5000株	45.00％
1	中島 杏奈	202万5000株	45.00％
3	佐々木 大地	45万株	10.00％
合計		450万株	100.00％

■その他情報
手取金の使途	(1)ゲーム運営費用、及び(2)新規タイトル開発投資、並びに(3)広告投資に充当する予定
関係会社	－
VC売却可能分（推定）	－社 －株（売出し・保有期間などの制限があるもの以外）
直近有償第三者割当	年月日	2015年11月28日
	割当先	中島瑞木、中島杏奈
	発行価格	1円 ※株式分割を考慮済み

◆「coly」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
野村證券
SBI証券［最短翌日に取引可能］
楽天証券［最短翌日に取引可能］
丸三証券
マネックス証券［最短翌日に取引可能］
DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
⇒IPOで比較した証券会社ランキングはこちら！

colyの銘柄紹介

 同社は、「もっと、面白く」という企業理念を掲げ、モバイルオンラインゲームを軸とした女性向けコンテンツ開発を通じて人間の精神を、ひいては社会を「より一層」豊かにするために、面白いものを集め、知り、創り出すという使命のもとコンテンツ事業を展開している。

（1）モバイルオンラインゲーム開発・運営について

　同社は、主にApple Inc.及びGoogle Inc.が運営する各プラットフォームにおいて、モバイルオンラインゲームの提供を行っている。

　モバイルオンラインゲームは、これまでの家庭用ゲーム専用機のタイトルとは異なり、ユーザーが短時間で気軽に楽しめるゲームであり、ダウンロードや月額基本料は無料、一部アイテム課金制を採用するタイトルが主流となっている。同社が提供しているモバイルオンラインゲームについても、主に同様の仕組みでサービスを提供している。一部、「ドラッグ王子とマトリ姫」については、ダウンロードや月額基本料は無料で提供しているが、アイテムに対する課金制ではなく、ストーリーを一作品ずつ購入し読み進めるサービス内容となっている。

　また、同社では女性向けモバイルオンラインゲーム市場のユーザーは、主人公（ユーザー）と登場キャラクターとの恋愛要素を嗜好する「夢女子」と呼ばれる層と男性キャラクター同士の恋愛・友情要素を嗜好する「腐女子」と呼ばれる層の2つに大別できると考えている。同社ではモバイルオンラインゲーム開発の一部を外部クリエイターに委託しているが、企画段階から女性向けコンテンツ創作の実績がある著名なクリエイター陣の関与を受けており、両方の層にアプローチ可能な独自の開発体制を整えている。

（2）MD（マーチャンダイジング）について

1. グッズ販売

　同社が開発したモバイルオンラインゲームに登場するキャラクターを使用し、グッズの企画、販売等を行っている。販売方法は、GMOメイクショップ（株）の運営するMakeShopにおける通信販売、ゲーム・アニメ関連イベントにおける対面販売、実店舗を有する企業との契約による委託販売や卸販売も行っている。また、飲食店の運営を行う（社）アニメイトカフェなどと委託契約を締結しており、コラボカフェにおいて、通信販売で扱っている商品に加えてコラボカフェ限定商品の対面販売も行っている。

2. IP利用許諾

　同社が保有しているIPについて、アミューズメント事業を運営する（株）バンダイナムコアミューズメントや、カラオケルーム「カラオケの鉄人」を運営する鉄人化計画<2404>などとライセンス契約を締結しており、ロイヤリティ収益やマーケティング機会の獲得にも注力している。

colyの投資のポイント

　公開規模がマザーズ上場案件としてはやや大きい。しかし、中島瑞木社長と杏奈副社長は双子の32歳、また「魔法使いの約束」をけん引役に今期大幅な増収増益見通しとなっており、話題を集めそうだ。昨年のマザーズ上場案件のうち、公開規模が50億円以上100億円未満だった6社の公開価格に対する初値騰落率は平均+50.0％。ただ、ロコガイド<4497>が+130.3%、日通システム<4013>が+83.3％という初値を付けている。スマートフォンゲーム市場の成熟感などから関連銘柄は以前ほど人気が高いわけでないが、同社は「夢女子」「腐女子」といったニッチな市場をターゲットとしており、女性向けゲーム市場の成長が著しい中国圏への展開にも注力中とあって、期待が高まるだろう。

　同社は、モバイルオンラインゲームを軸とした女性向けコンテンツ開発を行うコンテンツ事業を展開している。企画段階から女性向けコンテンツ創作の実績がある著名なクリエイター陣の関与を受けており、主人公（ユーザー）と登場キャラクターとの恋愛要素を嗜好する「夢女子」と男性キャラクター同士の恋愛・友情要素を嗜好する「腐女子」の両方の層にアプローチ可能な独自の開発体制を整えている。

　主な提供タイトルは「ドラッグ王子とマトリ姫」「スタンドマイヒーローズ」「オンエア！」「魔法使いの約束」。そのほか、登場キャラクターを使用し、グッズの企画、販売等を行っている。また、同社が保有しているIP（知的財産）について、（株）バンダイナムコアミューズメントや鉄人化計画<2404>などとライセンス契約を締結しており、ロイヤルティ収益やマーケティング機会の獲得にも注力。

　業績面について、2021年1月期は売上高が前の期比84.3％増の61.9億円、経常利益が同628.8％増の19.9億円と増収増益の見込みとなっている。サービス別売上高では、前述のとおり「魔法使いの約束」（2019年11月リリース）が32.0億円（前の期は17.5億円）と大幅に伸長。「スタンドマイヒーローズ」（2016年9月リリース）も17.3億円（同13.0億円）と堅調に推移する見込み。

　想定仮条件水準の予想PERは16倍前後。ドリコム<3793>などの類似企業とおおむね同水準だが、業績成長率の高さから一段のバリュエーション向上も十分許容されそうだ。なお、女性向けゲームではアエリア<3758>やボルテージ<3639>が知られるが、これらは当期の業績予想が最終赤字ないし非開示。

　公開規模については60億円前後となる見込み。ただ、中島瑞木社長と杏奈副社長、佐々木大地取締役（ゲーム事業本部長）で発行済株式の全てを保有しており、既存株主の売りを警戒する必要はないだろう。また、2/26は室町ケミカル<4885>が同時上場し、2/25上場のアピリッツ<4174>が初値持ち越しとなる公算も大きいが、同社は話題性と成長期待で初値買いを集めそうだ。

◆「coly」IPOに申し込めるおすすめ証券会社
野村證券
SBI証券［最短翌日に取引可能］
楽天証券［最短翌日に取引可能］
丸三証券
マネックス証券［最短翌日に取引可能］
DMM.com証券 ※委託販売の配分がなかったため取扱中止
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