超成長株投資で資産10倍計画!

【決算分析】今期の業績回復が進む重工や素材業界。
三菱重工業(7011)や住友化学(4005)の利益は前期比倍増を計画。
来期以降の業績拡大を担うESGへの取り組みに注目山本潤の超成長株投資の真髄 第114回

2021年5月26日公開(2022年3月29日更新)
山本 潤
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

業績相場の中、次の相場上昇を牽引する業界や銘柄は?

   日本株は業績相場の真っただ中にあり、相場上昇を牽引する銘柄の交代が鮮明です。具体的には、昨年コロナ禍で業績を伸ばした高PERのマザーズ銘柄などは大きく売り込まれて下落する一方、今期(2022年3月期)の業績回復が期待できて株価が割安な銘柄は上昇しています。

 今回は、前期(2021年3月期)の本決算発表の中から、前期の業績は悪かったものの、今期は回復が期待できる業界や銘柄を紹介します。さらに来期以降も業績拡大するためのポイントを解説します。

三菱重工業(7011)の今期純利益は前期の約2倍を計画

 前期の業績が悪く、今期回復が期待できる業界の1つが重工業です。業界を代表する三菱重工業(7011)に注目したいと思います。同社の決算発表によると、純利益は前期の406億円から、今期は900億円と倍以上の計画をしており、業績回復の傾向が鮮明になっています。

 にもかかわらず、同社の予想PERは約12倍と株価は割安の部類にとどまっています。その理由は様々ありますが、1つは利益率が低く、業績が赤字になったり無配に転じるリスクがあるからでしょう。実際、同社の前期のフリーキャッシュフローは3000億円近い赤字でした。これだけキャッシュフローが赤字だと、同社が未来の投資に及び腰になってしまうことを危惧する投資家もいると思われます。

持続的な業績拡大を占うCCS事業拡大とガバナンス改善に注目

 福島原発事故による脱原発の動きや石炭発電による二酸化炭素排出規制の影響も懸念すべき点です。その意味では、来期以降も業績拡大するポイントは、同社がグローバルトップであると自負するCCS(二酸化炭素回収・貯留技術)事業の本格展開と収益貢献が見えるかどうかでしょう。

 CCSとは 発電所や化学プラントなどから排出されたCO2を他の気体から分離して集めて、地中深くに貯留・圧入する技術です。世界中で脱カーボンの傾向が鮮明になる中、トップランナーであるCCS事業でどれだけのマーケットシェアを獲得できるかに要注目です。

 株価を一段と上昇させるにはガバナンス改善も必要です。同社の純利益を社員数で割った社員一人当たりの「付加価値」額は高くなく、人的資本を効率的に活用できているとは言えません。ガバナンスを改善して人的資本効率を高められれば、株式バリエーションの上昇が期待できるでしょう。

住友化学(4005)の今期純利益も1000億円を計画し、昨対比で倍増

  化学品などの素材も今期の業績回復が期待できる業界です。代表銘柄の一つが住友化学(4005)です。化学品は典型的な設備産業で資本効率が悪く、市況に左右されやすいことなどから投資家から敬遠されがちですが、今のような景気回復局面は投資妙味があると言えるでしょう。実際、同社の業績は、前期の純利益460億円に対し、今期は1000億円を計画するなど業績拡大が期待できます。同社のように今期の見通しが良好な素材メーカーは多くあり、投資家の間で見直されています。

 コロナ禍で顕在化した住宅の住み替えや、EVを中心とする自動車の買い替えなどの世界的な需要増加によって業績を拡大する素材メーカーは多いでしょう。住宅や自動車は、経済学で言う乗数効果が高く、素材産業への恩恵が特に大きいです。家を買ったら、家だけで済まず、カーテンや家電や家具などを買い足したり、自動車の場合は車載機器やカーケア用品などを購入したり、キャンプなどのアウトドアやレジャー用品などの購入が見込めたりするからです。

 ESGの観点でも日本の素材メーカーが活躍する余地があります。昨今、ESGの見地から環境対応が十分でない海外メーカー、とりわけ中国メーカーのプラントなどが問題視され、事業発展の足かせになるケースが見受けられます。これまで培った環境負荷低減技術を用いて差別化を図ることで一層の躍進が期待できるでしょう。

(DFR投資助言者 山本潤)

この連載は、10年で資産10倍を目指す個人のための資産運用メルマガ『山本潤の超成長株投資の真髄』で配信された内容の一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガに登録すると、週2回のメルマガの他、無料期間終了後には会員専用ページでさらに詳しい銘柄分析や、資産10倍を目指すポートフォリオの提案と売買アドバイスもご覧いただけます。


ポール・サイ 米国株&世界の株に投資しよう!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

人気の株500激辛分析
日本株再予測
オルカン入門

8月号6月21日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[人気株500激辛分析/日本株再予測]
◎巻頭企画
2024年後半の日本株大予測&ドル円も!
プロ74人が再予測

・どうなる日経平均?年末は5万円も!?
・半導体や電機は好調維持!
注目業種&テーマは?

・下値余地は小さいが…新興市場どうなる
円安が恩恵の銘柄も!上がる株・下がる株
再び1ドル160円へ!?ドル円の為替は?


◎第1特集
新NISAで勝つ!オルカン(全世界株型の投資信託)入門
・人気の理由をマンガで理解オルカンって何?
・ハマりがちな落とし穴!オルカンの罠

・正しい使い方でキケンを回避!オルカンのトリセツ
プロ&個人投資家6人
「オルカン+αの投資戦略」


◎第2特集
最新決算で買っていい高配当株は90銘柄!
人気の株500+Jリート14激辛診断

儲かる株の見つけ方[1]旬の3大テーマ
10期減配なし/海外進出株/売上と利益が過去最高
・儲かる株の見つけ方[2]5大ランキング
今期会社予想で大幅増収の株/アナリストが強気な株/配当利回りが高い株
初心者必見の少額で買える株/理論株価よりも割安な株
・儲かる株の見つけ方[3]セクター別平均
配当利回りトップ3に建設が登場
2024年夏のイチオシ株
気になる人気株


◎第3特集
人気の米国株150診断
注目業種を探せ
ハイテク以外で電力・エネルギー・ヘルスケア株が狙い目!
・Big8を定点観測!GAFAM+αを分析!
買いの株!大型優良株/高配当株
・人気株を激辛診断
ナスダック/ニューヨーク証券取引所


【別冊付録】

全上場3912社の最新理論株価
理論株価より割安な株は2610銘柄!

 

◎連載も充実!
◆おカネの本音!VOL.24肉乃小路ニクヨさん
「おカネの知識や女装が幸せに生きるための最強の道具になった」
◆株入門マンガ恋する株式相場!VOL.91
「サイコーの教材は“株バトル”!」
◆マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「なぜやめられない?ギャンブル依存症から家族と家計を守れ!」
◆人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ!
「本当の利回りが10%超の投信が前月比で増加!」


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!
>>【重要】サーバーメンテナンスに伴うサービスの一時停止のお知らせ


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報