投資信託おすすめ比較[2024年]

【第5弾】毎月分配型ファンドを買っていい人、買ってはいけない人とは?

2013年4月2日公開(2022年3月29日更新)
深野 康彦
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

保有しているだけで、分配金が毎月もらえる毎月分配型投信。「毎月少しずつお金がもらえるのなら欲しいかも」と思う人もいるでしょう。しかし、この毎月分配型投信、特殊な商品性ゆえに保有していい人とダメな人がハッキリしているのです。今回はどんな人が買ってよいか、どんな人が買ってはいけないかを説明しましょう。

毎月分配型投信は大きく資産が増えない商品

 フツーの投資信託はファンドの運用によって得た利益を元本に入れるため、資産が雪だるま方式に膨らんでいきます。

 それに対して、分配金を毎月支払っている毎月分配型投信は運用の利益から分配金を支払っていくため、元本にプラスされる金額が少なくなります(利益が少ない場合は元本を取り崩して分配金を支払う場合もあります)。

 家計に例えてみましょう(税金等は考慮しません)。元手が100万円の家庭、AとBがあったとして、まったく同じ運用を1年行ない利益が10万円出た場合、Aは元手の100万円に10万円を加えて運用を続け、Bは10万円の利益のうち8万円を使い、残りの2万円を元手に加え運用を続けました。

 2年目のスタート時点の資産は次のようになります。

Aの資産:110万円
 Bの資産:102万円

 次の年も同じ運用を行ない、年利10%の利益が出た場合、

Aの資産:110万円+110万円×10%=121万円
Bの資産:102万円+102万円×10%=112万2000円

 その差は、8万8000円となります。

 1年目にBが8万円使ったことを差し引いても、2年目で8000円の差が生じているのです。ちなみにBの8万円は毎月分配型投信の分配金に当たっています。

 これを毎年繰り返していくと、大きな差が生じていくことはあらためて言うまでもありませんね。

リタイア層は買ってもよい

 それでは、ずばり買ってもいい人を教えましょう! それは“お金が大きく増えなくてもいい人”です。

 「お金が増えなくていい人なんているのか??」という疑問はごもっと。つまり、これはリタイア層を指します。

 私が考えるに、会社を定年退職したリタイア層の問題は「どのように資産を取り崩していくか」にあります。もちろん、大きく増やすに越したことはありませんが、現役時代に貯めていた資産を少しずつ使っていくのは、若い世代が想像する以上のむずかしさがあります。

 そこで、数百万円を毎月分配型投信の保有に充てて、毎月数万円の収入を得ることはリタイア層の資産運用として一理あると私は考えます。

 また、公的年金は偶数月(2、4、6、8、10、12月)に支給されますが、奇数月は収入がゼロです。毎月分配型投信の分配金はこの奇数月にも懐に入るため、大きな安心感が得られることを多くのリタイア層の方が語っています。

 よって、リタイア層の人が毎月の分配金を目当てに毎月分配型投信を購入することは決して悪いことではありません。

 逆にお金を増やす必要のある人、つまり現役世代は毎月分配型投信ではなく、ファンドの収益を分配せず再投資するタイプを購入しなくてはなりません。

安定した分配金をもらうために必要なこと

 毎月分配型投信を購入するリタイア層は安定した分配金をもらう必要があります。そこで必要なのが“このファンドは安定した分配金が支払えるのか”というポイントです。

 このたび私が書いた『あなたの毎月分配型投資信託が危ない!』では、2つのポイントから分配金が安定的に支払えるか否かを診断できる方法をご紹介しています。

 Webサイトの記事でもその一端をご紹介していますが、本では診断をするために運用報告書とマンスリーレポートのどの箇所を見ればよいかを詳細に解説しています。また、そんなの面倒という方には、私が分析した「おすすめファンド8本」も掲載しています。

 その他にも毎月分配型投信の基本的な解説もありますので、毎月分配型投信をすでに持っている、またはこれから購入しようと考えている方に役立つこと間違いありません。ぜひご一読ください!

本書で「分配金健全性」と「分配金余力」を評価しているのは純資産総額の上位80本(2012年11月時点)。上位21ファンドについては詳細な分析と評価を記載しています。
 

『あなたの毎月分配型投資信託が危ない!』

毎月分配型投信の良し悪しは「分配金健全性」と「分配金余力」の2つでわかる!シンプルな計算式と算出の仕方を本邦初公開します。また、人気上位20ファンドも詳細に分析。著者おススメの8ファンドも掲載しています。
 

第1章 あなたの持っている毎月分配型投資信託は安全か? 
第2章 「こんな時はどうすればいい?」 7つのケーススタディ
第3章 投資家に人気の上位21ファンドを徹底分析&チェック!
第4章 毎月分配型投資信託の選び方・買い方の7カ条
第5章 知っておきたい毎月分配型投資信託のキホンの「き」
第6章 おススメできる健全な毎月分配型投資信託はこの8本!
巻末資料 純資産総額上位80ファンドの格付けを一挙公開

 

★Amazonでのお求めはコチラをクリック!(Amazonに再入荷しました!)
◆楽天ブックスでのお求めはコチラをクリック!(楽天に再入荷しました!)

  

【ピックアップ記事!】
【2024年 最新版】「インデックスファンド」コスト比較ランキング! 信託報酬・実質コストがもっとも安いファンドは?
つみたてNISA(積立NISA)を始めるなら、おすすめの証券会社はココだ! 手数料や投資信託の取扱数などで比較した「つみたてNISA」のおすすめ証券会社とは?
インデックス投資で運用利益1000万円オーバー! 資産配分からポートフォリオ、積立方法まで、個人投資家・吊られた男さんの手法のすべてを公開!
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。
証券会社(ネット証券)比較!売買手数料で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!取引ツールで比較ページへ
 つみたてNISA(積立NISA)おすすめ比較&徹底解説ページへ
証券会社(ネット証券)比較!人気の証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!株アプリで比較ページへ
 iDeCo(個人型確定拠出年金)おすすめ比較&徹底解説!詳しくはこちら!
ネット証券会社(証券会社)比較!最短で口座開設できる証券会社で比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!外国株で比較ページへ
桐谷さんの株主優待銘柄ページへ
証券会社(ネット証券)比較IPO(新規上場)比較ページへ
ネット証券会社(証券会社)比較!キャンペーンで比較ページへ
証券会社(ネット証券)比較!総合比較ページへ

【2024年12月8日時点】
◆【証券会社比較】投資信託取り扱い数 最新ランキング

順位 投資信託本数 ※1 最低積立金額
全体 ノーロード
(手数料無料)
積立対応
1位 ◆楽天証券⇒詳細情報ページへ
2581 2581本 2422 100円
【特徴・メリット】
投資信託の販売手数料はすべて無料! 投資信託の保有残高が一定の金額を超えるごとに「楽天ポイント」が貯まるサービスもお得。また「投信残高ポイントプログラム」の対象となる6ファンド(「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」など」)については、保有しているだけで一定のポイントが還元されるのでお得。さらに投信積立の際に楽天カードを使うと0.2〜1%分、楽天キャッシュを使うと0.5%分の楽天ポイントが付与される。ポイントは投資信託の買付や投信積立の代金にも利用できる。投資信託の最新事情がわかる「楽天証券レポート&コラム」や、最大5銘柄の基準価額の推移を比較できる「投信スーパーサーチ」など、投資信託選びのサポートもバッチリ。ロボ・アドバイザーが銘柄選択や売買タイミングまで判断してくれる「楽ラップ」や、スマホ専用のロボ・アドバイザー「ロボのぶくん」を利用可能。さらに、専用バランスファンドで手軽に積立投資ができるロボ・アドバイザー「らくらく投資」も登場。
【証券会社比較】投資信託 取扱い最新ランキング!SBI証券の公式サイトはこちら
2位 ◆SBI証券⇒詳細情報ページへ
2547本 2547本 2362本 100円
【特徴・メリット】
投資信託の販売手数料はすべて無料で、投資信託本数の取扱本数はネット証券でトップクラス! スマホアプリ「かんたん積立 アプリ」を利用すれば、投資信託をスマホで管理可能だ。また、投資信託の月間平均保有額に応じてVポイントやPontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALマイルなどが貯まる「投信マイレージサービス」もお得。保有額が1000万円以上なら獲得ポイントが2倍になる(通常銘柄の場合)ので、投資信託が本格的に資産形成を考えている人には、かなりお得だ。買付&積立が100円以上1円単位に引き下げられ、初心者でも気軽に始めやすくなった。投信の買付には、VポイントやPontaポイントが利用できる投信積立は三井住友カードによるクレジットカード決済「クレカ積立」がお得で、最大で決済額の0.5%ものポイントが貯まる。最近では、低コストなiDeCo(個人型確定拠出年金)にも力を入れており、無条件で運営管理手数料を無料にしている。
【証券会社比較】投資信託 取扱い最新ランキング・SBI証券の公式サイトはこちら
3位 ◆松井証券⇒詳細情報ページへ
1885本 1885本 1862本 100円
【特徴・メリット】
投資信託の取り扱い本数を着実に増やしており、現在はランキング3位まで上昇。他社に先駆けて投資信託の販売手数料無料を打ち出したのも高評価だ。さらに投資信託の残高の最大1%分のポイントが貯まるサービスもお得。他社の類似サービスと比較しても、ポイント還元率は高水準に設定されている。投資信託ページは、人気の投信や好成績の投信がすぐにわかる各種ランキング装備、スマホでの見やすさ、直接発注など機能が充実。さらに、投資信託の組み合わせに頭を悩ませる人のために「投信工房」「投信提案ロボ」「投信見直しロボ」という3つの高機能ロボアドバイザーを用意。無料のロボアドバイザーとしては、どれも非常に高い機能を備えている。
【証券会社比較】投資信託 取扱い最新ランキング・松井証券の公式サイトはこちら
順位 投資信託本数 ※1 最低積立金額
全体 ノーロード 積立対応
4位 ◆auカブコム証券(旧:カブドットコム証券)⇒詳細情報ページへ
1844本 1844本 1764本 100円
【特徴・メリット】
投資信託の販売手数料はすべて無料! 信託報酬控除前のトータルリターンが見られるので、実態に合った取引コストや運用パフォーマンスがわかるのも魅力だ。また「プレミアム積立」は100円から可能。au PAYカード決済による積立なら1%ポイント還元、投資について気軽に話し合えるSNS「ファンドスクエア」も魅力。積立の銘柄選びに役立つ「セレクション」は、ジャンルごとの代表的な銘柄が複数紹介されている。ファンド探しはランキングやファンド検索から。投資信託の月間保有金額に応じて0.005〜最大0.24%分​のPontaポイントがもらえる「資産形成プログラム」も上手に活用したい。
【証券会社比較】投資信託 取扱い最新ランキング・カブドットコム証券の公式サイトはこちら
【株アプリに慣れていない「株初心者」には特におすすめ!】
auカブコム証券が初心者でも使いやすい操作性と機能性を両立した新アプリをリリース!
5位 ◆マネックス証券⇒詳細情報ページへ
1767本 1767本 1704本 100円
【特徴・メリット】
投資信託の購入時手数料はすべて無料! もちろん、NISA口座での取引や「投信つみたて」による購入も手数料0円だ。クレカ積立のポイント還元率は業界トップクラスで、「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積立購入すると最大1.1%分のポイントがもらえる。さらに、投資信託の保有金額の最大0.26%分のポイントがもらえるのもお得。なお、貯まったポイントは投信信託の購入代金に利用できる。ファンド探しに迷ったら、自分のライフプランに合ったファンド選びを手助けする「投信ポートフォリオ診断」を参考にするといいだろう。ポートフォリオの分析やリターン予測、アドバイスなどの機能がある「MONEX VISION」も便利だ。ロボアドバイザーサービスは、1000円から始められる投資一任型の「ON COMPASS」と、最低投資金額が5万円で国内ETFで運用を行うアドバイス型の「Monex Advisor」が利用可能。
【証券会社比較】投資信託 取扱い最新ランキング・マネックス証券の公式サイトはこちら
 ※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。

「株初心者&株主優待初心者が口座開設するなら、おすすめのネット証券はどこですか?」桐谷さんのおすすめは松井、SBI、東海東京の3社!
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
マネックス証券の公式サイトはこちら 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード! SBI証券の公式サイトはこちら
SBI証券の公式サイトはこちら! 【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

「株」全予測
人気株500激辛診断
優待年末年始

2月号12月20日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[「株」全予測/人気株500激辛診断]
◎新春特別企画
2024年に儲けた株&損した株も大公開!
桐谷さんのゆく年くる年

2025年も全力優待ライフ
◎第1特集
2年目NISAの必勝法!
112人のプロに聞いた!
2025年「株」全予測&儲け方

●日経平均は5万円へ!日本株の高値・安値予測
●生成AIブームも半導体は苦戦!
上がる株・下がる株
●国内利上げで銀行・金融が有望!
上がる業種&テーマ
●中央銀行の買いが継続!金(ゴールド)
●トランプ政権下でも下落傾向!原油
●ドル円は年後半に140円台に!為替
●オルカンの次に買う1本も!投資信託

◎第2特集
買っていい10万円株は97銘柄!
<2025新春>人気の株500+
Jリート14激辛診断

●投資判断に異変アリ!
買いに躍進!》トヨタ自動車、ホンダ…など
強気に転換!》ソニーグループ…など
●儲かる株の見つけ方[1]旬の3大テーマ
通期で上ブレ期待/AI関連で恩恵他
●儲かる株の見つけ方[2]5大ランキング
PBRが低く改善に期待の株/アナリストが強気な株/配当利回りが高い株
●2025年新春のイチオシ株
10万円株/高配当株/株主優待株/Jリート
●気になる人気株
大型株/新興株/Jリート

【別冊付録】
増益割安株は1178銘柄
上場全3916社の最新理論株価

◎第3特集
トランプ政権下でどうなる!?
人気の米国株150診断
●S&P500指数をプロが大予測

●Big8を定点観測!GAFAM+αを分析!
●買いのオススメ株
トランプ株/高配当株
●人気の124銘柄を徹底診断
ナスダック/ニューヨーク証券取引所

◎第4特集
ザイクラブ拡大版!2024年はどうだった?
ザイ読者の悲喜こもごも&2025年の投資戦略
ザイ編集部員のプチ反省&自慢大会も!


◎連載も充実!

◆目指せ!お金名人
◆10倍株を探せ!IPO株研究所2024年10月編
◆おカネの本音!VOL.29兒玉遥さん
◆株入門マンガ恋する株式相場!
◆マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
◆人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ!


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2023】 クレジットカードの専門家が選んだ 2023年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報