以前の記事では、ANA/JALのマイルを利用して、同じアライアンスに加盟する他の航空会社の特典航空券を発券する方法を解説した。
(関連記事⇒JALやANAのマイルを120%活用するコツを紹介! 満席を避け、希望日時の特典航空券を発券するには同じアライアンスの航空会社のサイトを利用しよう!)
この記事を読んで、「つまり、アライアンスさえ共通なら、海外の航空会社のマイルを使ってANAやJALの特典航空券も発券できるの?」という疑問を持った人もいるだろう。答えはYESだ。
海外の航空会社のマイルを貯めてANA/JALの特典航空券に換えることができるどころか、場合によっては、ANA/JALのマイルを貯めるよりも有利になることもあるのだ。
そこで今回は、利用しやすい外資系マイレージプログラムについて解説しよう。
【ユナイテッド航空】
提携カードが多く、効率よく貯めやすいプログラム
「ユナイテッド航空」は、アメリカの航空会社で、ANAと同じ「スターアライアンス」に属している。マイルの有効期限は18ヵ月だが、期限内にマイルの加算(搭乗マイルだけでなく、クレジットカードなどによる加算でもOK)があれば、有効期限を延長できるので、実質無期限でマイルを貯められる。
提携カードも数多く発行されている。たとえば「MileagePlus MUFGカード・ゴールドプレステージ」であれば、100円=2マイルの高レートでマイルを貯めることが可能だ(楽Pay登録時)。
また、「MileagePlusセゾンカード」は、マイルアップメンバーズ加入時で100円=1.5マイル。年会費などを考慮すると、こちらも悪くない選択だろう。
(関連記事⇒ユナイテッド航空のマイルを効率よく貯められるおすすめカードは「MileagePlus セゾンカード」! 実質無期限で、ANAマイルと比較して得することも!)
■MileagePlusセゾンカード | ||
還元率 | 2.25% ※ 1マイル=1.5円換算、マイルアップメンバーズ加入時 | |
発行元 | クレディセゾン | |
国際ブランド | VISA、Master、AMEX | |
年会費(税抜) | 1500円(マイルアップメンバーズ年会費5000円) | |
家族カード | なし | |
おすすめポイント | 1マイルでも増減すれば有効期限が延長されて実質無期限。マイルアップメンバーズ加入で脅威の還元率! | |
「ユナイテッド航空」のマイルでANA国内線の特典航空券を発券するには、往復2万マイル必要(片道は半分のマイル数)となる。しかも、ANAマイルを利用した発券と違い、乗継便の発券が可能だ。たとえば、「羽田→福岡→対馬」といった乗継便のチケットが、1区間分のマイルで発券可能となっている。
一方、国際線は、ANAマイルよりも必要マイル数が多めに設定されているが、原則として燃油サーチャージがかからない。特典航空券にも燃油サーチャージがかかるANAと比較すると、その分お得となる。
注意点としては、2015年から「ユナイテッド航空便」へ搭乗する際のマイル積算ルールが、「飛行距離ベース」から「航空券の金額ベース」に変更になること。もっとも、「ユナイテッド航空」を使わない人や陸マイラーであれば、関係の無い話だ。
【ブリティッシュ・エアウェイズ】
むしろJAL国内線でお得なプログラム
「ブリティッシュ・エアウェイズ」は、イギリスの航空会社で、JALと同じ「ワンワールド」に属している。マイルの有効期限は36ヵ月だが、期限内にマイルの加算(搭乗マイルだけでなく、クレジットカードなどによる加算でもOK)があれば有効期限を延長できるので、実質無期限で貯められる。また、ANA/JALと同様に、家族のマイルを合算して利用することができるのも利点だ。
「ブリティッシュ・エアウェイズ」のマイルプログラムの魅力は、多くのJAL国内線(飛行マイルが650マイル以内)が、9000マイルという少ないマイル数で発券可能なことだ。650マイル以内ならば国際線の発券も可能で、たとえば、「関空⇔ソウル」間の往復チケットも同じ9000マイルで発券できる(別途燃油サーチャージが必要)。
現在、提携クレジットカードは発行されていないが、「スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード(SPGアメックス)」など、アメリカン・エキスプレスのクレジットカードを使えば、日常の買い物で貯めることが可能だ。
(関連記事⇒旅行好きなら絶対得する「SPGアメックス」誕生! 無料宿泊ができて、高還元でマイルも貯まる旅行に強いクレジットカードの決定版!)
■スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード (SPGアメックス・カード) |
||
還元率 |
1.875% (※1マイル=1.5円換算。6万ポイントを一度にマイルに移行した場合) |
|
発行元 | アメリカン・エキスプレス | |
国際ブランド | AMEX | |
年会費(税込) | 3万4100円 | |
家族カード(税込) | あり(年会費1万7050円) | |
ポイント付与対象の 電子マネー |
- | |
関連記事 | ※「スターウッド プリファード ゲスト アメリカン・エキスプレス・カード」は2022年2月23日に新規発行が停止されました。2月24日に後継カードとして「Marriott Bonvoy アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード」が登場しましたが、年会費や特典内容が変更されているので、詳しくは下記の記事を参照ください。 ■「Marriott Bonvoyアメックス」のメリットを解説!「SPGアメックス」の後継の「プレミアム」なら、年400万円の利用で「プラチナエリート」資格を獲得できる! |
「バイマイル(Buy Miles)」を上手に活用しよう
欧米系の航空会社はマイルの期限が無い、もしくは延長できることが多い。また、不足分のマイルを購入する(バイマイル)ことができる会社もあり、キャンペーンを利用すれば安く購入することが可能だ。
たとえば「ブリティッシュ・エアウェイズ」は、以前に3万5100マイルを768ドルで購入できるキャンペーンを実施していた。こうしたのキャンペーンは不定期に開催されているので、近々航空便を利用する予定があるならば狙ってみても面白いだろう。
今回は、外資系マイレージプログラムの中で、比較的使いやすいと思われる2社を紹介した。
ここまで書いておいて、と言われそうだが、日本国内で生活する以上は日本の会社であるANA/JALでマイルを貯めていくのが、最も効率がよいと思う。筆者もANA/JALのマイルを貯めている。
ただ、陸マイラーの場合、外資系航空会社のマイルを貯める方が得するケースもある。外資系航空会社のマイレージプログラムも、オプションのひとつと捉えておくといいだろう。
※クレジットカードの専門家2人が選んだ、2023年の最強カードは?
⇒【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】
「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!
全8部門の“2023年の最優秀カード”を詳しく解説!
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2024年10月1日時点・最新情報】
|
||||
還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード(NL) |
||||
0.5~7.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD | |
【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※)する! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
||||
【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短10秒発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大7%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率7%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
||||
◆楽天カード |
||||
1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
|
【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
||||
【関連記事】 ◆【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2023年版】「おすすめクレジットカード」を2人の専門家が選出!全8部門の“2023年の最優秀カード”を詳しく解説!(最優秀メインカード部門) ◆「楽天ポイント」が改悪続きでも“最強のポイント”である理由を専門家が解説!「楽天カード」などだけでなく、無料でポイントを獲得できるサービスが魅力! ◆「楽天カード」よりも「楽天プレミアムカード」のほうが得をする“損益分岐点”が判明! 楽天市場で年36万円を利用しない限り、年会費無料の「楽天カード」で十分! |
||||
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
||||
0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD | |
【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、Apple PayやGoogle Payに「三井住友カード ゴールド(NL)」を登録して「Visaのタッチ決済」または「Mastercardタッチ決済」を利用すれば、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなど、対象のコンビニや飲食店では還元率7%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗および一定金額を超える支払いでは指定の決済方法を利用できない場合、または指定のポイント還元にならない場合あり。iD、カードの差し込み、磁気取引による決済は7.0%還元の対象外。Google PayではMastercardタッチ決済は利用不可。 |
||||
【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで7%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
||||
還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆JCB CARD W(ダブル) |
||||
1.0~10.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay | |
【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、スターバックスでは「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%、「Starbucks eGift」の購入で還元率10.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」に交換した場合の還元率。 |
||||
【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~10.5%のJCBの入門カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
||||
◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
||||
0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
||||
【関連記事】 ◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードは“プラチナ”を超える“ゴールド”! 日本初のゴールドカードを受け継ぐ「新生ゴールド」を解説! ◆【アメリカン・エキスプレス・カードを一覧で比較】アメックスが発行する15枚のカードの年会費や特典、還元率を比較して、自分にピッタリの1枚を探そう! ◆アメックスの新規入会キャンペーンをまとめて紹介!「アメリカン・エキスプレス」の入会特典で、ポイントやマイルをお得に獲得しよう! |
||||
◆au PAY カード |
||||
1.0~2.0% |
永年無料 | VISA Master |
- | |
【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! 貯まるPontaポイントは「1ポイント=1円相当」としてカードの利用代金に充当できるほか、ローソンなどのPontaポイント加盟店でも現金同様に利用できて使い勝手も抜群。しかも、2024年6月から年会費が“永年無料”になってさらにお得になった! |
||||
【関連記事】 ◆「auカブコム証券+au PAY カード」で積立投資すると1%分のPontaポイントが貯まる! つみたてNISAも対象なので、これから投資を始める人にもおすすめ! |
||||