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キリンの利益は一気に3倍!?。子会社の多いグループ親会社の利益が急増するカラクリ解剖 国際会計基準(IFRS)の衝撃 第7弾

【第15回】 2012年6月28日公開(2012年7月7日更新)
ザイ・オンライン編集部
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 子会社が多いと、国際会計基準(IFRS)では現在に比べて当期利益が大幅に増えるという。どういうことか?

 連結決算では、優れた子会社群が親会社以上に収益を稼ぐケースも珍しくない。

 自動車部品会社のアイシン精機(7259)は、オートマチックトランスミッションで世界シェア1位のアイシン・エイ・ダブリュなど優良な子会社を多数傘下に持つ。

 2012年3月期の業績は、親会社のアイシン精機本体の売上高が710億円、経常利益が370億円あまり。

 これに対して連結子会社の合計の売上高は親会社の2倍を大きく上回る1兆5900億円。経常利益はも920億円。その結果、アイシン精機の連結の売上高と経常利益はそれぞれ2兆3000億円、1290億円と、親会社単独の3倍以上に達する。

 しかし、当期利益をみると事情は少し異なってくる。

当期利益は計算が合わない!?

 アイシン精機の親会社単独の当期利益は290億円。一方、連結子会社の合計が540億円。合計は830億円だ。

 しかし、アイシン精機の連結の当期利益は550億円。両者は一致せず、連結の当期利益が280億円少ない。下図のとおりだ。

 なぜ一致しないのか? 

なぜ当期利益は合計額と連結額が異なる理由は?

 原因は現在の日本の会計基準にある。

 現在の会計基準では、親会社と子会社を連結する場合、売上高、営業利益、経常利益はそのまま合算する。

 一方、連結子会社のなかには、親会社が株式の100%を保有するケースもあるが、100%未満、例えば90%や80%だけを保有しているケースもある。極端な例では、親会社が議決権の過半数ぎりぎりの51%しか保有していない連結子会社も存在する。

 このとき、現在の連結のルールでは、全額をそのまま合算する売上高や経常利益などとは異なり、当期利益は親会社の子会社に対する保有株式の割合の分だけ、子会社の当期利益を合算することとされている。

 例えば、子会社の当期利益が100で、親会社の保有株比率が80%の場合、80だけを連結するわけだ。

 それを一覧にすると、下図のようになる。

 一見、煩雑なようだ。しかし、国際会計基準(IFRS/正確には国際財務報告基準)ではこうした煩雑さがなくなるという。、連結のルールが次のように異なるためだ。

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