「IPO(新規公開株)」の抽選に外れても、儲ける方法はある! 「IPO直後の株」の急騰の勢いに乗れ!
発売中のダイヤモンド・ザイ2020年1月号は、特集「“仕組み化”するだけ!【IPO】申し込み&売買ワザ」を掲載! IPO投資というと、「難しそう」「投資の上級者向け?」などと考えている人も多いはず。たしかに面倒な部分もあるが、いったん“仕組み化”してしまえば、IPO投資は実は初心者にも挑戦しやすい。
この特集では、そんなIPO投資の“仕組み化”の手順を紹介。また、IPOしたばかりの株は活発に値動きしやすいため、特集では2018年以降に上場した151銘柄を、「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で診断している。
今回は、2018年以降に上場した151銘柄のうち、アナリストが「買い」「強気」と診断した5銘柄を紹介! 上場後に低迷してしまう株も多い中で、有望株を見つけるポイントも解説する!
IPOの抽選に外れても、IPO投資はできる!
上場直後の銘柄が好業績を発表したタイミングが狙い目!
「IPO(新規公開株)投資」の王道は、公募価格で買い、初値で売り抜けること。これができれば話は簡単だが、「さまざまな証券会社に口座を開いて、片っ端から申し込んでも当選しない」という人も多いはず。そこで、ダイヤモンド・ザイでは「IPO直後の株」に注目することも提案している。
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そもそも、IPO直後の株は値動きが激しいうえに、上場直後に高値をつけた後、低迷してしまう銘柄も多い。となると、IPO直後の株を狙うのは躊躇してしまいそうだが、IPO株に詳しいフィスコの小林大純さんは、「銘柄選びをしっかりすれば、IPO直後の株で“株価数倍”も狙える」と話す。
「IPOするのは、成長期待が高い中小型株が多くなっています。また、上場基準が以前に比べて厳しくなったため、利益をしっかり出している企業が増えました。そのため、IPO直後の株が2ケタ増益といった好決算を発表すると、成長株狙いの投資家の注目を集めて、株価が一気に上昇するということがあるのです」
ただし、好決算を発表しても、すでに「割高」な株は買われにくいと小林さんは指摘する。
「中小型株全体の株価が好調な時だと、人気が高いIPO株は、PERの水準に関係なく買われることがあります。ですが、中小型株の指数である東証マザーズ指数が2018年の2月から下落しており、最近は相場環境が悪い。そのため、成長期待が高い銘柄でも、PERが高すぎると買われにくいでしょう」

以上を踏まえて、ダイヤモンド・ザイが上がりやすい株の条件を調べたところ、IPO直後の株の中でも「好決算発表後に、PER30倍以下の株を買う」と、利益を出しやすいことがわかった。
ただし、売買のタイミングには、ちょっとした工夫が必要。おすすめの買いタイミングは、決算や業績の上方修正を発表した後で、「株価が上向きの25日移動平均線より上にある」ときだ。売り時も簡単で、「25日移動平均線を株価が下回った」ときを目安にすればいい。
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アナリストも注目する「IPO直後の株」とは?
PER30倍以下で、急騰も期待できる5銘柄を紹介!
とはいえ、このような条件を満たす株を、いちいち自力で探すのは大変だ。そこで、ダイヤモンド・ザイ2020年1月号では、「好決算発表後のPER30倍以下の株」をスマホで簡単にチェックできる“仕組みづくり”を提案している。仕組みづくりの詳細はダイヤモンド・ザイ2020年1月号を読んでほしいが、一度、仕組み化してしまえば、面倒な作業を簡略化して利益を上げやすくなるので、モノグサな人ほど試す価値があるだろう。
なお、IPO直後の株について、ダイヤモンド・ザイでは“IPOから2年以内の株”と定義しており、特集では2018年以降に上場した151銘柄を一挙に紹介。今後、値上がりしそうな銘柄を探すべく、アナリストに「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で診断してもらっている(※銘柄診断はグローバルリンクアドバイザーズの戸松信博さん、フィスコの小林大純さん、フェアトレードの西村剛さん・田村祐一さん、ラカンリチェルカの若杉篤史さん・村瀬智一さん、ラジオNIKKEIの和島英樹さん。株価は11月5日時点)。
以下に、IPO直後の株で、アナリストに「買い」「強気」と診断され、なおかつPER30倍以下の銘柄を5銘柄抜粋したので、チェックしてみてほしい。
■IPO直後の株でPERが30倍以下&
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上場日 | 投資判断 | 予想PER | 増益率 | PBR | 増収率 | 最新の株価 |
18年3月 | ◆フェイスネットワーク(3489・東M) | |||||
買い | 7.7倍 | ー | 1.46倍 | ー | ||
【分析コメント】投資用賃貸物件の一棟売りが主力。東京の世田谷・目黒・渋谷の3区に特化し、入居率や家賃を高水準で維持。土地の仕入れから建設、入居者募集、管理まで一貫して提供できる体制が強みで、顧客の4割をリピート・紹介客が占める。今期業績は過去最高を更新へ。 | ||||||
18年4月 | ◆コンヴァノ(6574・東M) | |||||
強気 | 18.9倍 | 43.3% | 2.73倍 | 4.5% | ||
【分析コメント】低価格・スピーディーがウリのネイルサロン「ファストネイル」を展開。デザイン・価格を含めた予約方式や、独自開発の除去装置などによる高い生産性が強み。業績は好調。ネイリストの採用も順調で機会損失が減少。株価は堅調な推移が期待できる。 | ||||||
18年6月 | ◆アイ・ピー・エス(4390・東M) | |||||
強気 | 25.1倍 | 27.0% | 4.88倍 | 21.1% | ||
【分析コメント】フィリピンのケーブルテレビ向け通信回線や、国内で通信サービスを提供。今期は2ケタの増収増益で、フィリピンでの大型案件や国内の課金サービスの伸びなどが寄与する。今後は海外での5G浸透にも期待で、株価は戻りを試す展開が続きそうだ。 | ||||||
18年7月 | ◆バンク・オブ・イノベーション(4393・東M) | |||||
強気 | 28.2倍 | ー | 7.78倍 | ー | ||
【分析コメント】ゲームアプリの開発・運営。「幻獣契約クリプトラクト」「ミトラスフィア」などが好調で、20年9月期も増収増益へ。「クリプトラクト」は台湾・香港・マカオ向けの配信を開始し、海外の貢献が本格化する。株価は9月高値から調整したが、日数も経ち、再上昇に期待。 | ||||||
18年9月 | ◆イーエムネットジャパン(7036・東M) | |||||
強気 | 28.5倍 | 24.7% | 6.73倍 | 10.1% | ||
【分析コメント】インターネットの検索連動型広告の運用が主力。ネット広告の需要は地方でも増加しており、地方の広告代理店をパートナーとして協業を進める。今期業績は過去最高を更新へ。来期は訪日客向けの多言語広告にも期待で、株価は徐々に上値を試す展開へ。 |
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【2021年1月1日時点】
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主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2020 | 2019 | 2018 | ||
22社 41社 |
17社 35社 |
23社 37社 |
10%以上:1人1票の平等抽選 | 532万 ※ |
【ポイント】 取り扱い数はSMBC日興証券やSBI証券より少ないものの、主幹事数は毎年トップ! 国内最大手の証券会社だけあって、「日本郵政グループ3社」「JR九州」「ソフトバンク」のような、大規模IPO案件で主幹事を務めることも多い。毎回、引受株数の10%以上が完全抽選制のオンライン口座に配分される。また、購入資金は当選後の購入申し込みまでに入金すればOKなので、口座の資金を気にせず気軽に申し込めるのは、限られた資金で運用する個人投資家にとって大きなメリット。本気でIPO投資を考えるなら、絶対に口座を開いておきたい証券会社だ。 ※残あり口座数 |
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◆SMBC日興証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2020 | 2019 | 2018 | ||
16社 52社 |
20社 61社 |
21社 66社 |
10%:1人1票の平等抽選 最大5%:「ステージ別抽選」※1 |
305万 |
【ポイント】 大手証券の中でもIPOに力を入れており、2020年は主幹事数、取扱銘柄数ともに第3位! また、日本3大証券会社のひとつだけあり「日本郵政グループ3社」や「JR九州」「ソフトバンク」などの超大型IPOでは、主幹事証券の1社として名を連ねている。10%分の同率抽選では、1人1単元しか申し込めないので資金量に関係なく誰でも同じ当選確率となっているのがメリット。さらに、2019年2月からは、預かり資産などによって当選確率が変わる「ステージ別抽選」がスタート。平等抽選に外れた人を対象にした追加抽選で、最高ランクの「プラチナ」だと1人25票が割り当てられて当選確率が大幅にアップする。 ※1 預かり資産残高などによって決まる「ステージ」ごとに、別途抽選票数が割り当てられる。 |
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【関連記事】 ◆【SMBC日興証券のおすすめポイントは?】信用取引完全無料、NISAや積立投資にも便利な株が小分けで買える「キンカブ」がおすすめ! ◆「日経新聞」「会社四季報」を無料で読める証券会社を解説! 利用料0円ながら、紙媒体では読めない独自記事や先行情報を掲載し、記事の検索機能も充実 |
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◆大和証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2020 | 2019 | 2018 | ||
15社 43社 |
22社 43社 |
13社 31社 |
15%:1人1票の平等抽選 5%:「チャンス当選」 |
302万 ※ |
【ポイント】 毎年、数多くのIPOで主幹事を務め、取扱銘柄数も多いが、特に2019年は実績数を大きく伸ばし、主幹事数では野村證券を抜いてトップだった。ネット投資家を対象とした取引量・資金量が関係しない平等抽選が、原則、個人投資家への販売予定数量の15%と高めに設定されているのもメリット。申し込みは1銘柄につき1単元のみなので、当選確率が資金量に左右されない。平等抽選の後、落選者を対象に、原則10%を「プレミアムステージ」や過去の取引実績に応じて当選確率が変わる「チャンス抽選」で販売(※2)。 ※残あり口座数 |
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【関連記事】 ◆【証券会社比較】大和証券の「現物手数料」「信用取引コスト」から「取扱商品」、さらには「最新のキャンペーン情報」まで、まとめて紹介! |
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◆SBI証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2020 | 2019 | 2018 | ||
15社 85社 |
7社 82社 |
11社 87社 |
70%:1単元1票の平等抽選 30%:「IPOチャレンジ ポイント」順に配分 |
596万 |
【ポイント】 ネット証券にもかかわらず、主幹事数、取扱銘柄数ともに大手証券会社に引けをとらない実績を誇る。特に取扱銘柄数がダントツで、2020年は全93社中85社と約91%のIPO銘柄を取り扱った。つまり、SBI証券の口座さえ持っていれば、大半のIPO銘柄に申し込めると考えていいだろう。個人投資家への配分の100%がネット投資家へ配分されるのも魅力。1単元1票の抽選なので、多くの単元を申し込むほど当選確率は高くなる。当選確率がアップする「IPOチャレンジポイント」が、資金量・取引量と関係なく、IPOに申し込み続ければ誰にでも貯められるのもメリットだ。 |
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◆東海東京証券 | ||||
主幹事数(上)/取扱銘柄数(下) | ネット配分・抽選方法 | 口座数 | ||
2020 | 2019 | 2018 | ||
1社 16社 |
4社 27社 |
1社 20社 |
10%:1単元1票の平等抽選 | 32万 |
【ポイント】 準大手証券会社の東海東京証券は、大手証券会社には届かないものの多くのIPO銘柄を扱っており、主幹事も毎年数社で務めている。東海東京証券への割当が2000単元未満の場合は、取引実績に応じて当選確率がアップする「IPO個人優遇ステージ」を適用した抽選となるが、その場合でも、取引実績が最低ランクの投資家に10%が配分され、その中で平等抽選が行われる。 |
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※ 主幹事数、取扱銘柄数はREITを除く。口座数は2020年9月末時点。 |