超成長株投資で資産10倍計画!

成熟国家の日本の上場企業に投資して大丈夫?
上場企業は圧倒的な優位性で中小零細を淘汰。
適切なストックピックで投資成績は大きく伸びる山本潤の超成長株投資の真髄 第98回

2021年1月27日公開(2021年1月27日更新)
山本 潤
facebook-share
twitter-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事
印刷向け表示

「失われた30年」の日本で成長し続ける上場企業が存在する理由

 今回は長期投資をデザインするコラムの3回目です。1回目は企業の永続性について、2回目は株価が長期で上昇する根拠について解説しました。今回は成熟国家である日本の上場企業に投資することが優れているのかを検証します。

 1970年~1980年代、喫茶店といえば個人経営店が多数を占めていましたが、今はどうでしょうか。ドトールやコメダ珈琲など大手飲食チェーンが席巻しています。また、地方にある駅前通り商店街の多くはシャッター街と化し、そこにあった魚屋や八百屋は大手スーパー、電器屋は大手家電量販店、酒屋はコンビニに取って代わられるなど、多くの個人経営店が淘汰されました。つまり、成熟産業にも新陳代謝はあり、市場シェアを取れる企業は成長余地があるのです。

 中小企業は全国に約300万社ありますが、ほとんどは利益が出ていません。その理由は、オーナー経営者は節税を優先し、収益に少し余裕ができると社会還元より、自らの暮らしを良くするために頑張る傾向があるからです。儲かるにつれて徐々に贅沢になり、節税目的で高級外車を購入したり、接待目的で高級クラブで豪遊したりしてしまうのです。

 一方、上場企業はどうでしょうか?  部長以上のクラスだと経費を使える金額や裁量は大きいものの、株主や社会などステークホルダーへの責任があるため、使い方は厳しく問われます。例えば、社長が「運転手付きのベンツが欲しい」と言っても、ガバナンス(統治)が効いている企業だと「社長、何をおっしゃっているのですか? そんなことに株主のお金を使うなら優秀な人材をもっと採用しましょう」と言われたりします。

様々なステークホルダーによるガバナンス(統治)が上場企業の強み

 PER100倍という市場から高評価の上場企業のIR担当者が「社員一人一人が、今ここで2000円のタクシーに乗れば、100倍に当たる時価総額20万円の価値が失われる。そうならないよう200円の電車に乗って我慢しよう心がけている」とおっしゃっていました。一方、中小企業のオーナー経営者の多くは「会社が稼いだ金を使いたいように使って何が悪い。節税目的で経費を使った方が得だ」と考えてしまう傾向があります。

 両者のスタンスの違いは決定的で、将来の趨勢は自ずから確定します。上場企業には利益が残り、それを内部留保し、将来の投資を可能にします。一方、中小企業には利益が残らず、将来に必要な投資ができません。つまり、ガバナンスが効きにくい中小企業は成長が停滞しがちで、ガバナンスが効く上場企業は成長が続きやすいのです。

 中小企業の社員に対する資本の装備率は大企業の約4分の1に過ぎません。年収も2割程度も低く、労働環境も過酷なイメージがあります。もちろん、中小企業の中にも素晴らしい経営をしている企業も数多くあるのは承知していますが、平均的なイメージはそうなのです。

適切な「ストックピック」で投資成績はさらに上がる

 投資家の立場として見ると、上場企業の圧倒的な優位性こそが投資妙味につながり、成長期待が乏しい中小企業への投資妙味は少ないと言えます。毎年しっかりと経営努力をし、内部留保を積み上げ、再投資している上場企業は日本経済が成熟していても、中小零細企業を圧倒し、成長を続けることができるのです。

 ここで勘が良い方は、「上場企業だってピンキリなのでは?」と思うでしょう。まさにその通りです。上場企業もピンキリです。ここにファンドマネジャーや証券アナリストの存在意義があるのです。上場企業を適切にピックアップできてこそ、十分な投資成果を上げられるのです。

 投資対象とすべき企業は2種類あります。1つ目が、今もガバナンスがしっかりしており、今後も大丈夫そうな企業。2つ目が、今はガバナンスがだめだけれど、今後良くなりそうな企業です。一方、投資対象にすべきでない企業は、今はガバナンスがよいけど今後悪くなりそうな企業と、今も今後もガバナンスが悪い企業です。

 株式投資が難しいのは、絶対水準の評価と、相対水準の変化の評価が混在するからです。ダメな企業が良くなる場合、最も変化率が大きいので株価のアップサイドも大きいものの、残念ながら往々にして成功する確率は低く、競馬で例えると万馬券みたいなものです。一方、現在の絶対水準が高い企業は、今後良くなる確率が高いものの、株価のアップサイドはそれほど大きく狙えません。競馬で例えると、一番人気の馬券のようなものです。

(DFR投資助言者 山本潤)

この連載は、10年で資産10倍を目指す個人のための資産運用メルマガ『山本潤の超成長株投資の真髄』で配信された内容の一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガに登録すると、週2回のメルマガの他、無料期間終了後には会員専用ページでさらに詳しい銘柄分析や、資産10倍を目指すポートフォリオの提案と売買アドバイスもご覧いただけます。


ダイヤモンドZAi 2022年1月号
【クレジットカード・オブ・ザ・イヤー 2021年版】2人の専門家がおすすめの「最優秀カード」が決定!2021年の最強クレジットカード(全8部門)を公開! 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カードは、 本当は“ゴールド”ではなく“プラチナ”だった!? 日本初のゴールドカードの最高水準の付帯特典とは? 高いスペック&ステータスを徹底解説!アメリカン・エキスプレスおすすめ比較 おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードならヒルトンホテルで朝食無料になる「ゴールド」会員になれるほか、カード利用で無料宿泊も可能に! SPGアメリカン・エキスプレス・カード 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード
「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」付帯サービスはプラチナカード顔負け!最強ゴールドカード 実力を徹底検証 ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードならヒルトンホテルで朝食無料になる「ゴールド」会員になれるほか、カード利用で無料宿泊も可能に! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 最強のマイル系クレジットカードはこれだ!専門家2人がおすすめするクレジットカード
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

1億円の作り方!
コンテンツ株大研究
日本&米国の高配当株

1月号11月20日発売
定価780円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[目指せ1億円/コンテンツ株大研究]

◎第1特集
手取り22万円の会社員も
アルバイトで元手50万円から
妻は貯金、夫は投資で!
1億円の作り方!

●目指せ1億円!
・貯金を味方に
・億を作る7つの鉄則、ほか

●日本株で増やす
・“ほっとけ投資"で
1億円
・安定増配株でコツコツ1億円
●米国株・ETFで増やす
・注目テーマで7年で
1億円
・インデックス投資だけで1億円
●投資信託で増やす
・積立&売却の変則ワザで
1億円
・逆バリ積立で1億円
億り人の手法で選んだ
日本株・米国株&ETF・投資信託

億り人の情報源は?

◎第2特集
米中の大手IT企業も熱視線!
「ゲーム」「アニメ」「音楽」
コンテンツ株大研究

●検証!
負けない理由は後追いできないIP力!

GAFAMに飲み込まれない秘密

●日本を代表する2大IP株
●IPをつくる株14銘柄
●IPを支える株8銘柄

◎第3特集
日本&米国の高配当株が72銘柄!
毎月配当カレンダー2022年1月~12月

●綴じ込み付録:銘柄管理シート
●高配当株で暮らすyasujiさんに聞く
配当生活を実現するワザ!

◎第4特集
駆け込み! ふるさと納税2022年版

●やり方や限度額、今年の大ニュースも!
●ふるさと納税のキホン!

◎別冊付録
ふるさと納税大カタログ83

●流行モノだってふるさと納税でゲット!
●テレワーク・ランチにぴったり!
・牛肉/・豚・鶏肉・加工品
・魚介/・果物/・野菜/・米
・鍋もの/・飲料

◎人気連載もお楽しみに!
●10倍株を探せ! IPO株研究所
●自腹でガチンコ投資!AKB48ガチ株バトル
●AKB48武藤十夢のわくわくFX生活! 
●株入門マンガ恋する株式相場!
●どこから来てどこへ行くのか日本国
●人気毎月分配型100本の「分配金」

 


【重要】
>>郵便法改正に伴う定期購読誌配達への影響について


>>「最新号蔵出し記事」はこちら!

「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

【法人カード・オブ・ザ・イヤー2021】 クレジットカードの専門家が選んだ 2021年おすすめ「法人カード」を発表! 「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン 【全41口座徹底調査】スプレッドやスワップポイントがお得なFX会社は? FX会社比較!

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報