「勝者のゲーム」と資産運用入門

「相場が急落しているから、積立投資はもうやめたい」って、変じゃね?投資スタンスによって対処法を考えよう!-日本株のトップアナリストによる投資講座-太田忠の勝者のポートフォリオ 第24回

2022年3月23日公開
太田 忠
facebook-share
x-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

年初からの相場下落で寄せられる個人投資家の悲痛な悩みとは?

 年初からの株式市場の下落を受けて、個人投資家からの弱気な声が増えている。2月末時点における日経平均の今年のパフォーマンスは-7.9%、TOPIXは-5.3%、新興市場ではマザーズ指数が-26.5%と壊滅的な下げである。米国市場も苦戦しておりNYダウが-6.7%、ナスダック指数が-12.1%と厳しい状況だ。3月に入ってからはロシアによるウクライナ侵攻という痛ましい有事により、マーケットは一層ダウンサイドリスクが高まり、株価は日々乱高下する状況が続いている。

 「相場が急落しているから、積立投資はもうやめたい」
「NISAをやっているけど利益がマイナス!…後悔の日々」
「マーケットってこんなに下がるんだ…、積立しなきゃよかった」

 このような個人投資家の悩みが私の元にも寄せられている。単発での株式投資や投資信託の投資ならその心の苦痛はよくわかる。なぜなら市場全体の下落で投資先の個別銘柄や投信も大きく下落しており、投資簿価に対して含み損を抱えている状況だからだ。しかし、「相場が急落しているから、積立投資はもうやめたい」って、これって変じゃね?

積み立て投資は10年、20年スパンの長期投資が基本

 最近の相場で見かけるこのような「あるある」投資家の悲痛な悩みに対して、もし皆さんがアドバイスするとすれば、次の4つの選択肢のうちどれを選ばれるだろうか?

 1. もう積み立てはおやめなさい
 2. 金額を減らすか、お休みしなさい
 3. 解約して安全資産に振り向けよう
 4. 続けた方がいいんじゃないの?

 正解はもちろん4である。積立投資は当然、10年、20年スパンでの長期投資が基本となるが、過去の相場を振り返りつつ、積立投資の優位性やあるべき投資スタンスについて見てみよう。

(出所:TradingView)

 図表は2000年頃から現在までのTOPIX市場の動きをチャート化したものだ。私が赤丸で印をつけたところにおいて株価は急落している。赤丸ではどんなことが起こっていたのかを思い返して欲しい。皆さんはすべて答えられるだろうか?

 古い順から、1つ目がインターネットバブル崩壊、2つ目がリーマンショック、3つ目がチャイナショック、そして4つ目がコロナショックである。いずれも下落率がかなり大きく、市場参加者にとっては胃が痛くなるような局面であったはずだ。

積立型投資にとって株価暴落は格好のチャンス

 しかし、積立投資をする視点でこれらの急落を今から振り返ってみればどうだろうか? 次の「○○○○」に当てはまる言葉を入れて欲しい。

 ・インターネットバブル崩壊は「○○○○」だった
 ・リーマンショックは「○○○○」だった
 ・チャイナショックは「○○○○」だった
 ・コロナショックは「○○○○」だった

 今回の下落も「○○○○」になってきた…。答えは「チャンス」である。もちろん「チャンス」でなくとも「投資機会」や「買いどき」「バーゲン」、それから「しめしめ」「ぼろ儲け」などなど、それに近いものであれば正解にしておこう。

 積立型投資は毎月一定額を投資していく手法なので、「いかに安いところで買えるか」が重要になってくる。安いところで買うということは同じ金額の投資でも簿価が低い分、買える口数や株数が増える。すなわち簿価を下げる効果が働き、それが「将来の利益の源泉になる」ということだ。これが時間的分散投資の効果であり、「ドルコスト平均法」と呼ばれるものだ。

単発型投資は時間的分散効果は少なく、暴落を回避することが重要

 一方、単発型投資においては、「いかに目先の下落を回避するか」が重要になってくる。なぜなら下落に巻き込まれると資産が即、減少するからである。時間的分散投資の効果は少なく、あくまでも投資タイミングが重要となってくる。要するに2つの投資手法は正反対の立場にあると言ってよい。

 私がこのコラムで度々述べている「リスク管理」についてであるが、両者において「リスク管理するの、しないの?」についてもすぐに答えが出ると思う。積立型投資は「いかに安いところで買えるか、それが将来の利益の源泉になる」なのでリスク管理は不要である。時間的分散効果でリスクが十分に分散される。一方、単発型投資は「いかに目先の下落を回避するか、下落に巻き込まれると資産減少」のためリスク管理が必要となってくる。

 読者の皆さんの投資スタンスをもう一度チェックしていただき、今後どう対処すればよいのかを考えていただきたいと思う。

●太田 忠

DFR投資助言者。ジャーディン・フレミング証券(現JPモルガン証券)などでおもに中小型株のアナリストとして活躍。国内外で6年間にわたり、ランキングトップを維持した。プロが評価したトップオブトップのアナリスト&ファンドマネジャー。現在は、中小型株だけではなく、市場全体から割安株を見つけ出す、バリュー株ハンターとしてもメルマガ配信などで活躍。

 この連載は、ワンランク上の投資家を目指す個人のための資産運用メルマガ『太田忠 勝者のポートフォリオ』で配信された内容の一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガに登録すると、週2回のメルマガの他、無料期間終了後には会員専用ページで「勝者のポートフォリオ」や「ウオッチすべき銘柄」など、具体的なポートフォリオの提案や銘柄の売買アドバイスなどがご覧いただけます。

国内外で6年連続アナリストランキング1位を獲得した、
トップアナリスト&ファンドマネジャーが
個人投資家だからこそ勝てる

「勝者のポートフォリオ」を提示する、
資産運用メルマガ&サロンが登場!

老後を不安なく過ごすための資産を自助努力で作らざるを得ない時代には資産運用の知識は不可欠。「勝者のポートフォリオ」は、投資の考え方とポートフォリオの提案を行なうメルマガ&会員サービス週1回程度のメルマガ配信+ポートフォリオ提案とQ&Aも。登録後10日間は無料!

太田忠の勝者のポートフォリオ

10日間無料 詳細はこちら※外部サイトに移動します


三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!日本株の売買手数料が完全無料(0円)に! クレカ積立の還元率が業界トップクラスなのも魅力!
年200万円利用で高級ホテル宿泊券がもらえる!最強ゴールドカードを検証! ダイヤモンド・ZAi無料会員登録はコチラから 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!日本株の売買手数料が完全無料(0円)に! クレカ積立の還元率が業界トップクラスなのも魅力! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!日本株の売買手数料が完全無料(0円)に! クレカ積立の還元率が業界トップクラスなのも魅力! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

上がる&増える高配当株143
AI・半導体の本命株
iDeCo入門

9月号7月21日発売
定価950円(税込)
楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[上がる&増える高配当株143]
◎巻頭インタビュー
米国・欧州・インドのプロがズバ斬り!
世界株の行方と投資家がすべきこと

◎巻頭特集
業績絶好調!まだ狙える!
日本のAI・半導体の本命株34

●データセンターの中身から儲かる銘柄
●半導体の本命株9
●電子部品&電力の本命株10
●ロボットなどの本命株15

◎第1特集
インフレに勝てる!
上がる&増える高配当株143

●高配当株の選び方が変わった!
インフレ&金利上昇時代の新基準3

●AI一辺倒相場の今がお買い得!下がりすぎ人気高配当株14
●ぜんぶ4%超!長期保有でも安心!10年減配なしの高配当株100
●利益の成長とともに株価も上昇!配当がぐんぐん増える株19

◎第2特集
短期集中連載スタート!ガチ自腹50万円
株好きアイドル[ラフ×ラフ]高梨結VSザイ部員
スイングトレード株バトル

●第1回:ちょる子さんから学ぶ「スイングトレード」の極意
◎第3特集
空前の株高で立ち見の会社も!
2026株主総会32社直撃レポート

●モノ言う個人投資家・田端信太郎氏がアドバイス!
●AI・半導体株:キオクシアHD・ソフトバンクGなど

●お騒がせ株:日産自動車・ニデックなど
●中東問題で揺れる株:日本郵船・旭化成など

◎第4特集
AI相場に乗れる!長期成長が取れる!
新興国株投資の新常識&買うべき投信14

●<目的1>AI・半導体相場に乗る
●<目的2>長期の経済成長に期待

◎別冊付録
【4号連続企画の1回目】
iDeCo入門「改正点とメリット」

●マンガで理解!iDeCoって何?
●iDeCoのココがスゴイ!

ー掛け金ぜんぶが所得控除に!
ー受取る時にも税金優遇など
●iDeCoの5つのQ&A
―iDeCoとNISAの優先度は?
―何に投資するのが正解?など

◎いつもの連載も充実!
●10倍株を探せ!IPO株研究所2026年6月編
「日本のIPO株に海外の投資家が注目」
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.24
「新幹線に安く乗ろう!」
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.19
「AIとの壁打ちで精度を上げる」
●おカネの本音!VOL.49 西岡孝洋さん
「タワマンは金融商品だ!?住んで、売って、築いた元フジアナの資産づくり」
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.117
「家電業界くっつき物語!」
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「株高の恩恵はいずこへ!?株価が上昇しても不況感が強い理由」
●人気毎月分配型100本の「分配金」速報データ
「円安進行で本当の利回りは高水準を維持」
●ZAiクラブ拡大版!1カ月で1番上がる株を当てろ!
「上げ幅は大きくないがマツキヨ株が堅調に推移!」

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!

ザイクラブ・アンケートはこちら!

>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報