軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#予告Photo:Akira Kaede/gettyimages,Anton Petrus/gettyimages

中国・ロシア・北朝鮮の軍事行動により、日本の安全保障環境はかつてないほどに緊迫している。与党・自民党は防衛費を現状の2倍の10兆円規模へ引き上げる方針。陸海空の自衛隊や軍事関連企業は早くもそろばんをはじいており、「バブル予算争奪戦」の様相を呈している。しかし、慣例通りに予算を積み増したところで意味はない。軍事攻撃にサイバー攻撃や情報戦を組み合わせた“ハイブリッド戦争”への対応、台湾有事の備え、装備品サプライチェーン崩壊の食い止めなどを柱とする「フルパッケージの防衛戦略」に基づいて予算が投じられなければ、防衛力強化など望めないからだ。特集『軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦』では、軍事ビジネスと自衛隊に焦点を絞ることで「国防の大問題」に迫る。8月8日(月)から21日(日)までの全25回連載でお届けする。

#1 8月8日(月)配信
【スクープ】防衛事業「撤退」ラッシュ!コマツ、住友重機、三井E&Sに続く“名門企業”の実名

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#1Photo:JIJI

 岸田政権は防衛費の増額に乗り出したが、防衛産業では事業撤退が相次いでいるのが実態だ。軽装甲車の生産から撤退したコマツのほか、三井E&Sホールディングスや住友重機械工業など大企業が相次ぎ防衛事業から手を引いた。そんな中で、またも「大物」とされる名門企業が撤退に向けて水面下で準備を進めていることが分かった。日本の安全保障の担い手である防衛産業の危機は一段と深刻化している。

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#2 8月8日(月)配信
海外にも売れそうな「自衛隊の武器」ランキング【自衛官108人が評価】3位救難飛行艇US-2、1位は?

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#2Photo:filo/gettyimages

 ダイヤモンド編集部は、自衛官らに「武器」などの評価を聞くアンケートを実施し、108人から回答を得た。防衛の最前線にいる自衛官が選ぶ「海外に売れる自衛隊の武器」ランキングをお届けする。一般的には割高とされる国産の装備だが、その中には世界的なベストセラーに“大化け”するかもしれないお宝兵器が埋もれている。

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#3 8月9日(火)配信
犬猿の仲の三菱重工と三菱電機が「次期戦闘機」で異例のタッグ、反目と協力の裏事情

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#3防衛省提供

 三菱重工業と三菱電機は源流を同じくする兄弟企業だ。両社共に日本の防衛産業の“枢軸”といえる存在なのだが、ある事情から「犬猿の仲」となっていた。ところが、次期戦闘機の開発を機に「三菱の技術力を再結集しよう」といった動きがあるという。両社の仲たがいの原因と協業の可能性に迫った。

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#4 8月9日(火)配信
軍事と安保の今こそ知りたい基礎知識を「10のキーワード」で解説、予算・自衛隊・宇サ電…

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#4Photo:123RF

 日本人は「軍事や安全保障」に関する常識が欠如しているといわれる。その背景には、日本が唯一の戦争被爆国であり、あえて安保に関する議論を意図的に避けてきたという事情がある。だが軍事技術と民生技術の境目はなくなり、戦争の実態が軍事的手段にサイバー攻撃・情報戦を加えた“総力戦”となる中、もはや議論の先延ばしはできない。まずは手始めに、初心者でもサクッと理解できるように、軍事と安保について「10のキーワード」で解説しよう。

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#5 8月10日(水)配信
日本は韓国に「武器輸出」でもついに敗北!半導体・家電の敗戦またも生かせず

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#5Photo:NurPhoto/gettyimages,123RF

 三菱重工業、川崎重工業、IHIといった大手企業をはじめとする日本の防衛産業が危機にひんしているのは、販売先が「自衛隊一択」に限られる特殊な市場構造にある。その打開に向けて日本政府は航空機や艦艇の輸出促進に努めてきたが、ほとんど実績は上がってこなかった。その一方で、「武器輸出国」として急速に存在感を高めているのが韓国だ。日本の技術を学びながら防衛産業を育ててきた韓国が世界のマーケットで躍進している裏には、半導体や家電で世界市場を切り開いたことと共通する強かなノウハウがある。

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#6 8月10日(水)配信
海外に売れない「自衛隊の残念な武器」ランキング【自衛官108人が評価】2位戦車、1位は?

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#6Photo:filo/gettyimages

 ダイヤモンド編集部は、自衛官らに「武器」などの評価を聞くアンケートを実施し、108人から回答を得た。防衛の最前線にいる自衛官の投票による「海外に売れない残念な自衛隊の武器」ランキングをお届けする。

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#7 8月11日(木)配信
国防めぐり「エリート4省庁」が権力闘争、財務・経産・外務・警察が対立する理由

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#7Photo:kyodonews

 防衛省に昇格する前の防衛庁は、防衛次官など幹部を輩出する“財務省の植民地”のようなものだった。防衛省が自立を強める過程で日本の安全保障環境が深刻化し、「国防」が日本の優先課題になっている。“かつての親”である財務省に加えて、経済産業省、外務省、警察庁の「エリート4省庁」が防衛省管掌の国防分野に介入し、権力闘争が繰り広げられている。その対立構造を明らかにする。

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#8 8月11日(木)配信
戦闘機パイロットは年収1100万円!自衛官の給料と出世ルート大公開、最高額は意外な職種

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#8Photo:Anadolu Agency/gettyimages

 有事の際に、命懸けで日本を守ってくれる自衛官はどれくらい給料をもらっているのか。戦闘機のパイロットや離島奪還作戦を行う精鋭部隊の気になる年収を大公開する。最も高額な報酬を得ていたのは、意外な職種の自衛官だった。

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#9 8月12日(金)配信
KDDI障害とウクライナ侵攻サイバー戦で露呈、日本の縦割り行政が招いた「通信の致命的弱点」

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#9Photo:JIJI

 ロシアによるウクライナ侵攻では通常の軍事攻撃の裏で、通信インフラを狙ったサイバー攻撃やソーシャルメディアを使った情報戦が繰り返されている。台湾有事の懸念が高まる日本においては、KDDIで発生した過去最大規模の通信障害で日本の通信インフラの脆弱性が露呈したばかり。ひとたび通信インフラが破壊されれば大混乱に陥ることは必至だ。果たして日本は、こうした「見えない戦争」への脅威に対処できるのだろうか。

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#10 8月12日(金)配信
台湾有事に備える「防衛費の使い道」ランキング【自衛官108人が回答】圧倒的1位は?

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#10Photo:filo/gettyimages

 ダイヤモンド編集部は、自衛官を対象にアンケートを実施し、108人から回答を得た。迫り来る台湾有事に備えるため、貴重な財源から捻出する防衛予算を何に使えばいいのか――。防衛の最前線にいる自衛官の貴重な意見を聞いてみよう。

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#11 8月13日(土)配信
軍事予算「10兆円特需」で潤う20社リスト、防衛省蜜月企業vs新興勢力の序列激変

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#11Photo:123RF

 与党・自民党が防衛予算を10兆円へ倍増する方針を示した。陸海空の自衛隊や軍事関連企業は早くもそろばんをはじいており、「バブル予算争奪戦」の様相を呈している。迫り来る台湾有事に必要な戦い方と装備とは何か。それ次第で、防衛予算の使い道がガラッと激変することになりそうだ。防衛予算特需で笑う国内企業20社をリストアップした。

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#12 8月13日(土)配信
河野太郎・前防衛相が語る防衛産業再建策「ウクライナ侵攻で日本は武器輸出の機会を失った」

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#12Photo by Masato Kato

 日本政府は、ロシアによって軍事侵攻を受けているウクライナからミサイルの供与を求められたが応じなかった。これについて自民党の河野太郎前防衛相は「今回も(防衛装備移転の実績を作る)チャンスを逃した」と悔しさを隠さず、自衛隊の装備が実戦で使えることを証明して輸出を増やす重要性を強調した。政界のキーマンである河野氏に、衰退している防衛産業の再建策などを聞いた。

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#13 8月14日(日)配信
NTT澤田会長が警告「安全保障は軍事限定から経済・文化・情報・技術の“総力戦”に激変した」

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#13Photo by M.K.

 すでにあらゆる産業が国家安全保障や防衛と無関係ではいられない。日本を代表する通信グループのNTTは、米中対立に端を発していち早く安全保障の意識を高めてきた企業の代表格だ。台湾周辺での軍事的な緊張が高まる中、日本の重要インフラの担い手は有事にどう備えているのか。通信やサイバーセキュリティーに通じており、安全保障問題の論客でもある澤田純・NTT会長に聞いた。

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#14 8月14日(日)配信
台湾有事で日本人の想像を絶する「過酷シナリオ」、気付けば自衛隊が中国軍と対峙し大損害

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#14Photo:Jeffrey Coolidge/gettyimages

 台湾有事の際、多くの日本人は米軍が台湾を守るために中国と戦ってくれることをイメージしている。自衛隊が戦いに参加するとしても米軍の「後方支援」にとどまり、被害は大きくならないと楽観視する人も少なくない。ところが安全保障の専門家の間では、自衛隊がかつてない被害を受ける“過酷なシナリオ”が主流になりつつある。米軍の作戦によっては「自衛隊が正面から中国軍と戦うケースもあり得る」というのだ。台湾有事の本当のリスクとは。

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#15 8月15日(月)配信
自衛隊の「不要なハリボテ武器」ランキング【自衛官108人が評価】10式戦車の評判は?

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#15Photo:filo/gettyimages

 ダイヤモンド編集部は、自衛官らに「武器」などの評価を聞くアンケートを実施し、108人から回答を得た。防衛の最前線にいる自衛官の投票による「不要なハリボテ武器」ランキングをお届けする。ウクライナ危機で「不要論」が高まった戦車の運命は?

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#16 8月15日(月)配信
防衛省が経産省主導の経済安保法に対抗心?水面下で検討中の「防衛省新案」の中身

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#16Photo:AFLO

 経済産業省が主導した経済安全保障推進法が成立した。これにより、半導体や医薬品など「特定重要物資」については国がサプライチェーンに関与したり、先端技術開発に金を投下したりできるようになった。この動きを面白く思っていないのが防衛省だ。装備品の世界に特化した「防衛省新案」を提出しようとしている。果たしてその中身とはどのようなものになりそうなのか。

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#17 8月16日(火)配信
自衛隊・防衛省幹部「天下り先」に金融大手8社が急浮上、三菱重工・東芝凌ぐ一大勢力に

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#17Photo:Viaframe/gettyimages

 自衛隊幹部が三菱重工業などの防衛産業に“天下り”する癒着構造はかねて指摘されてきた。しかし、ここへきて幹部の受け入れや政治献金において、防衛産業を圧倒する伏兵が現れた。自衛隊に食い込んで、利益を搾り取ろうとする意外な業界とは?

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#18 8月16日(火)配信
防衛省幹部人事レースが人材枯渇で緊急事態!世代別「次官候補」の実名

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#18Photo:Pict Rider/gettyimages

 他の霞が関省庁とは離れて東京都・市谷に居を構える防衛省。防衛庁時代から財務省にグリップを握られ、その一方で陸海空の各幕僚本部を御さなければならないという難しいかじ取りを迫られる独特の組織だ。そうした特殊性は幹部人事にも如実に表れている。本稿では、幹部の出世コースを解き明かすとともに、世代別の次官候補の実名を挙げる。

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#19 8月17日(水)配信
日本の「防衛お宝技術を持つ企業」ランキング【自衛官108人が評価】3位川崎重工、1位は?

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#19Photo:filo/gettyimages

 ダイヤモンド編集部は、自衛官を対象にアンケートを実施し、108人から回答を得た。自衛官が選定する「日本の防衛企業が持つお宝技術」ランキングを公開する。防衛に関連する技術から、日本の国力を飛躍的に高める“ゲームチェンジャー”が生まれるかもしれない。

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#20 8月17日(水)配信
防衛省の調達先4500社に「脱落予備軍」続出、防衛産業の活路は三菱電機と東レの“部品輸出”

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#20Photo:Tomohiro Ohsumi/gettyimages

 戦闘機、戦車、弾薬――。近年は防衛事業からの撤退が相次いでおり、防衛装備品のサプライチェーンの「歯抜けぶり」が目立ってきている。帝国データバンクの協力により防衛省の調達先企業4425社の経営状態を明らかにするとともに、防衛産業の活路を見いだす処方箋を提示する。

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#21 8月18日(木)配信
三菱重工・川崎重工・SUBARU…「防衛産業の灯を絶やさない」処方箋、大再編を独自予想

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#21航空自衛隊提供

 国内防衛産業で企業の撤退が相次ぐ「悪循環」を断ち切るには、自衛隊の装備調達で企業に負担を押し付ける悪弊を改善するとともに、企業が海外市場に切り込めるだけの産業競争力を身に付ける必要がある。冷戦終結後、世界では防衛産業の再編が進んできたが、いまだ日本の防衛産業は高コスト体質が温存されたままだ。日本の防衛産業が生き残るための処方箋を提示する。

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#22 8月18日(木)配信
「海外から買うべき武器」ランキング【自衛官108人が評価】2位中長距離ミサイル、1位は?

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#22Photo:filo/gettyimages

 ダイヤモンド編集部は、自衛官らに「武器」などの評価を聞くアンケートを実施し、108人から回答を得た。防衛の最前線にいる自衛官の投票による「海外から買ってくるべき武器」ランキングをお届けする。台湾有事のリスクが高まる中で、必要性が増している防衛装備とは。

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#23 8月19日(金)配信
NEC、日立、三菱電機…経産省「経済安保マフィア」天下りが激増中の受け入れ企業リスト

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#23Photo:zhangshuang/gettyimages

 近年、大手電機メーカーの役員・幹部ポストに経済産業省の出身者が就くケースが増えている。企業が元経産省キャリアを重用する背景には何があるのか。天下り続出の裏事情に迫るとともに、経産省OB受け入れ企業リストを大公開する。

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#24 8月20日(土)配信
防衛省初代サイバー防衛隊長が警告、ウクライナ以降の「ハイブリッド戦争」の脅威

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#24Photo:NurPhoto/gettyimages

 ロシアから軍事侵攻を受けているウクライナは、サイバー攻撃の影響をコントロールしていると伝えられるが、実際はどうなのか。防衛省の初代サイバー防衛隊長を務めた佐藤雅俊氏に、両国のサイバー戦の実態を聞いた。

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#25 8月21日(日)配信
「国産化すべき軍事技術」ランキング【自衛官108人が評価】2位ドローン・省人化、1位は? 

軍事ビジネス&自衛隊 10兆円争奪戦#25Photo:filo/gettyimages

 ダイヤモンド編集部は、自衛官らに「武器」などの評価を聞くアンケートを実施し、108人から回答を得た。防衛の最前線にいる自衛官の投票による「国産化&投資すべき未来の防衛技術」ランキングを公開する。潜水艦など従来の防衛装備を抑えて上位を独占したのは、新時代の戦いを象徴する装備・技術だった。

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Key Visual by Noriyo Shinoda

*記事のタイトル、内容、公開日は予告なく変更される場合があります。あらかじめご了承ください。