チャートで探せ!上がる株
【第5回】 2012年5月21日 ザイ・オンライン編集部

なんで移動平均線は2本とか3本とかあるの?の巻

複数の線があると儲けやすくて損しにくい?

移動平均線の大切さが少しわかった愚かモノ・ハラダだが、いつも気になっていることがある。「なんで、移動平均線というのはいつも2本とか3本とか同時に表示されるんだ? 1本だってウザイのに、3本もあったらウザイウザイウザイになっちゃうじゃん!」 その言い方のほうがウザイけど、確かにそもそもなんで複数の線が必要なのか? 今回はその疑問にお答えします!

登場人物

福永博之さん

テクニカル分析の第一人者。どんな愚かモノにもいつも笑顔でわかりやすく教えてくれる超人格者。さまざまな投資情報を提供するサイト「アイトラスト」を運営するインベストラスト代表取締役でもある。『めちゃくちゃ売れてるマネー誌 ZAiが作った「株」チャートらくらく航海術』『FX一目均衡表ベーシックマスターブック』(弊社刊)など著作多数。経済イベントや指標発表日を掲載した投資家向け株式手帳『INVESTORS HANDBOOK 2012』(エイチスクエア社)の監修にも携わる。

ハラダ

チャートの(チャートも)愚かモノ。株やFXなど投資関連の雑誌・書籍の編集に携わって10数年だが、難しいことは大っ嫌いだから進歩ゼロ。「ホント、複数の線があるとウザイんだよねー」いちばんウザイのはお前さんの存在だろっ!

移動平均線が複数あると相場の転換がわかる!

 前回(そもそも移動平均線って何なのよ?の巻)のポイントはちゃんと覚えていますか? まずはおさらいしてみましょう。

 大丈夫、バッチリだぜ! 移動平均線は過去の一定期間中にその銘柄を買った人たちの平均取得価格の推移を示したものなんでしょ? だから、株価が移動平均線を大きく割り込むと、損切りの売りが乱発されやすいってワケ。オレ、超優秀な生徒でしょ!

 (意外と覚えている愚かモノに感心して)そのとおりです! すごいですね~。ただ、あなたはバッチリというよりも、バチアタリがお似合いのキャラですけどね。じゃあ、今回はさらに移動平均線のことを深く理解していきましょうか!

移動平均線は複数描かれる場合が多い。 このチャートは日足。緑の線が5日線、赤が25日線、青が75日線チャート:アイチャート(インベストラスト提供)

 でもね、センセイ、移動平均線ってなんで2本とか3本とか描かれているんです? ゴチャゴチャして見づらいし、1本で十分じゃねーの? シンプル・イズ・ベスト! 

 いえいえ、それがそうでもないんです。複数の移動平均線が描かれていることに大きな意味があるんです。簡単にいえば、相場の転換がわかるのです。

 相場の転換がわかるって? ってことは「これから買い時だよー」とか「売らなくっちゃだめじゃん!」がわかるってことだよね。詳しく教えてくださいませませ。

 それではいきますよ。まずは複数の移動平均線ですが、たとえば日足チャートの場合、5日ごとの平均値の推移を示した5日移動平均線と、25日ごとの平均値の推移を示した25日平均線がペアで描かれているケースが主流ですね。3本目として75日線を表示する場合もあります。

あ、前回習ったよね。5日線は1週間の値動きを示したものだったけ。とすると、25日線は……

 1カ月ということになります。25日線より長い75日線は3カ月ということになります。

 ふむふむ。となると、週足の場合はどうなるの? あ、それから月足の場合は?(←それくらい自分で調べろよな)

 それらは右の表にまとめましたから、そちらをご覧ください。さて、日足での例に戻しますと、5日線は株価の推移により近い動きを示しやすく、25日線はもっと緩やかな変動で、相場のより大きな流れを映し出します。ここまではいいですよね?

 5日線が短期の流れを示す線とすると、25日線が中期の流れを示す線なのでつね(*´∀`*)(←なんだよ、この顔マークは)

 こうした2本の移動平均線の組み合わせによるチャート分析を提唱したのが、米国のアナリスト、ジョセフ・E・グランビル。そう、グランビルの法則で知られる人です。

 うーん、「法則」なんていうと難しそう。ここはパスしていいっすか~?

 (無視して)グランビルが解明したのは、これら2本の移動平均線がともに上昇傾向を示したうえで、短期線が中・長期線を上抜いたら株価の上昇が本格化しやすいという事実です。

 え? 短期線が長期線を上向くってことはつまり……あ、ああアレかあ! それならオレも聞いたことがあるぜ!