原宿投資研究所
【第8回】 2012年5月29日 藤根靖晃

タニタ食堂ブームもひと段落した今が投資チャンス
きちり(3082)の本格成長はこれからが本番!

関東への中価格帯店舗の出店余地は関西の3倍以上

業績絶好調だが予想を上方修正しないワケは?

 2012年6月期第3四半期決算は、売上高43億7500万円(前年同期比11.9%増)、営業利益3億5800万円(同3.8倍)、経常利益4億400万円(同3.3倍)、当期利益2億900万円(同6.2倍)であった。

 利益面で大幅な増益になった要因は、

 1)一括物流導入による原価率の低減(5600万円の効果、以下同)

 2)店舗オペレーションの改善による人件費の削減(4000万円)

 3)業務フロー改善による店舗経費の合理化(1億500万円)

 4)本社機能の確立(6700万円)

 など震災以降に進めてきた取り組みの効果による。

 すでに利益面では第3四半期時点で通期計画をほぼ達成した状況にある。

 それにも関わらず、通期業績の修正が行われなかったことについて会社側は、第4四半期に大型出店の契約案件が複数あり、空家賃や従業員採用・教育などの費用発生の可能性を見込んでいると説明している(したがって、店舗契約時期が後にずれ込む場合には、今期業績上方修正が行われる可能性が高い)。

 実は関西圏では客単価3000~3200円前後の中価格帯店舗が中心である。にもかかわらず、関東圏ではこうした店舗はまだ出店していない(店舗自体は「タニタ食堂」含めて東京・神奈川で16店舗を運営)。

 同社はこの2年余りの間に高価格帯店舗でブランド作りを進めつつ、関東圏への中価格帯店舗の大量出店に向けたプラットホームの整備を進めてきた。そして、この第4四半期(4~6月)より積極出店が開始される見込みである。