チャートで探せ!上がる株
【第20回】 2012年10月15日 ザイ・オンライン編集部

トヨタ自動車(7203)の陽線での反発は買いか?
最もシンプルなオシレーター系でチェックだ!の巻

オシレーター系の元祖ともいうべき「モメンタム」登場! 

「この株価は買われすぎ? 売られすぎ?」を判定するのがオシレーター系指標。そのトップバッターは「モメンタム」。名前が示すとおり、株価の上がり下がりの勢いを示す。もっともシンプルかつわかりやすいオシレーター系指標で、これから学んでいくRSIやストキャスティクスの「元祖」ともいうべき存在だ。まずはこの指標の見方・使い方を学んでいこう。そうすれば、自然とオシレーター系全般についての理解が深まるはず!

登場人物

福永博之さん

テクニカル分析の第一人者。どんな愚かモノにもいつも笑顔でわかりやすく教えてくれる超人格者。さまざまな投資情報を提供するサイト「アイトラスト」を運営するインベストラスト代表取締役でもある。『めちゃくちゃ売れてるマネー誌 ZAiが作った「株」チャートらくらく航海術』『FX一目均衡表ベーシックマスターブック』(弊社刊)など著作多数。今回、オシレーター系指標を表示したチャートが出てくるが、インベストラストが提供するアイチャートでは10種類のオシレーター系指標を表示することができる。

ハラダ

チャートの(チャートも)愚かモノ。株など投資関連の編集に携わって10数年だが、いっこうに上達しない。だって、相も変わらずのバクチ買いばっかりしてるんだもん。今回もまた、あのトヨタ自動車をポチッとやってしまったようだが……。

相場の「勢い」をグラフ化 だから「モメンタム」!

 オシレーター系とはいったいどんな指標なのかについては、前回(グリーの高値づかみを防いでくれた 優れものチャート指標をマスターしようぜ!の巻)のレッスンで大まかに説明しましたよね。そこで、今回からさっそくオシレーター系に属する個々の指標について説明を進めていきたいと思います。

 ねえセンセイ、いきなり小難しい話はゴメンだから~。イチバン、わかりやすい指標からレクチャーしてくれないかな?

 相変わらずの駄々っ子ぶりですねぇ。そうしますと、まずはモメンタムから説明することにしましょう。

 とっ、とっ、とっと! ジャスト・ア・モメンタム……じゃなくって、モーメント! そのモメンタムってのは、オレ、まったく聞いたことがないんだけど。

 直訳すると、モメンタムとは「勢い」という意味になります。その名のとおり、この指標は相場の勢いをグラフ化したもので、同じくオシレーター系として投資家の間で人気を博しているRSIやストキャスティクスもこれを元にして作られました

 へぇ~、RSIやストキャスってのは名前だけならオレも聞いたことがあるぞ。それらのご先祖様ってことかぁー! よーし、俄然、勉強する気がみなぎってきたぞー!

 愚かモノにもわかりやすいと思いますよ。下にローソク足とモメンタム指標を表示したチャートを掲載しました。モメンタムはご覧になればお分かりのとおり、真ん中をゼロとした折れ線グラフです。

三菱UFJフィナンシャルグループ(8306) 2012年4月20日~10月11日・日足 チャート:アイチャート チャート提供:インベストラスト 以下同

 真ん中のゼロは表示があるけど、その上や下には数字が入っていないんだね。

 そうです。実はモメンタムの場合、上限や下限の数字は決まっていないんです。これは数式をみればわかります。

 ゲ! 万物に詳しいオレだけど、数学だけは苦手なんだよなあ。そこは華麗にスルーパス!

 そんなに難しいものじゃありませんって。たとえば10日間のモメンタムを出そうと思ったら、「当日の終値-10日前の終値=10日間のモメンタム」。たったこれだけ。

 へ? なんだよ、小学生のレベルじゃん! 確かにこれだと、上限・下限の数字なんて決められないよね、株価水準は銘柄によって全然違うし。でも、こんなシンプルイズベストな式で何がわかるの?