家計再生コンサルティング
【第26回】 2013年1月11日 横山光昭

今年こそ"貯められる人"になろう!
家計管理が上手な人の思考法

【貯金体質になれる思考3】
収入が少ないことを理由にしない

 「収入が少ないから、お金を貯められない」とは、私のところに来られた相談者の方が口にするセリフの中で、相当上位に入る気がします。

 たしかに、そういう場合もあるでしょう。新政権の誕生で景気回復への期待感が高まっているとはいえ、現実にはまだまだ不況であり、収入が伸び悩んでいる人が多いものです。

 しかしながら、稼ぎが少なくても、きちんと貯められている人は大勢います。計画的にお金を使い、計画的にお金を貯めている人達です。逆に、収入は多くても、それで油断してしまい、うまく貯められない人も。

 つまり、貯められるか否かは、収入だけで決まってくることではないのです。にもかかわらず、収入が少なくて貯蓄もない人は、貯められないのを「収入が少ないせい。だから自分は悪くない」と思い込んでしまう。この点に問題があります。

 逆に、「貯めてやる!」と意気込んでいる人は、本当に貯められるようになってしまうことが多いもの。変わりたい気持ちが強くあれば、これまで貯められなかったとしても、必ず貯められるようになるんですね。

 真の問題点は、収入以外の部分にあります。自分の家計を見直し、真の問題点に気づいてください。

【貯金体質になれる思考4】
今日できることは今日やる

 貯められない人は、物事を先延ばしにしがちです。もちろん、思いついたら即やってみるけれども、すぐ飽きて挫折……というパターンもよく見られますが、それ以上に、やってみることすら延ばし延ばしで、結局やらないケースが最も多いです。

 家計簿を買うにしろ、財布の中身を整理するにしろ、家計の中のムダ出費を探すにしろ、節約を始める時点ですべきもろもろのことは、それなりに手間がかかります。

 でも、それを先延ばしにしていたら、何も始まりません。思い立ったらすぐ始める。いつからやろう……と先に延ばすと、億劫になってしまいかねないので、とにかくすぐにやる。それこそが大切です。

 本の影響か何かで、「15分以内でできることは、先延ばしにせず、すぐにやる」と決めている知人がいます。たとえば、ちょっとした掃除や仕事のメールの返信といった気になることは、15分以内にできる内容であれば、気づいた瞬間にやってしまうというのです。このルールにしたおかげで、あらゆる能率が上がり、時間を有効に使えるようになったそう。

 貯金生活をするにあたっても、この精神は重要だと思います。思いついたら、すぐできそうなこと(財布の整理やレシートの管理など)はその場でやる。すぐできないこと(家計簿を買ってくるなど)は、明日やると決める

 そのようにしてやるべきことを着々と片づけるリズムが生活の中にできれば、かなり貯金体質に近づけるでしょう。

【貯金体質になれる思考5】
貯蓄と同じくらい有意義な自己投資をする

 節約、貯蓄だけがすべてではありません。やりたいことや夢があるなら、その部分への出費は何としてでも捻出しましょう。

 もちろん、後先考えずにお金を使っていい、といっているわけではありません。が、ときには自分にとって役立つことにお金をかけるときも、あってしかるべきです。

 ステップアップのための資格取得や勉強などは、収入のアップにもつながる場合があります。長い目で見てプラスになることにお金を使うのは「投資」です。人生にはこうした投資も必要でしょう。

 貯蓄はいってみれば「守り」ですが、自己投資は「攻め」です。ただただ現状を守ることばかり考えるのではなく、よりよい未来のために、ときには攻めのお金も使ってみてください。

 特に、20~30代くらいまでは、定年までに相当の年月があります。つまり、チャンスはいくらでもあるということ。

 これから先、65歳以降も働くのが普通の時代になるかもしれません。そんな遠い先の未来も見据え、長く活用できる資格取得などの自己投資をすることは、貯蓄と同じくらい有意義といえます。

(構成/元山夏香)