クレジットカードを使うときは「支払い方法」に要注意!「分割払いとリボ払いの違い」や「リボ払い」の仕組みなどを詳しく解説!
発売中のダイヤモンド・ザイ6月号の別冊付録は「【18歳からのお金】お守りブック」! 成人年齢が18歳に引き下げられ、10代のうちから自分のお金を自分で守る必要が出てきた。そこで、この別冊付録では、銀行の選び方やカードの種類、クーリング・オフの仕組み、リボ払いの注意点など、必ず知っておくべきお金の基本情報を取り上げている。10代の人はもちろん、自分や家族を守るためのお金情報を復習したい人も必見だ!
今回はこの別冊付録から、クレジットカードの「支払いタイプ」に関する記事を公開! 深く考えずに分割払いやリボ払いで買い物し、いつまでも返済に追われる羽目にならないよう、最低限の知識を身に着けておこう!
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カード払い=カード会社が支払いを立て替えているのと同じ!
お金を返すのが遅くなるほど、利息はどんどん増えていく!
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クレジットカードの主な支払い方法は「1回払い」「ボーナス払い」「分割払い」「リボ払い」の4通り。支払い額や店舗によっては、1回払いしかできない場合もある。
4通りの支払い方法の中で、ベストなのは1回払いだ。文字通り、次のカード引き落とし日に1回で支払い終えるので、支出管理をしやすい。ボーナス払いも、引き落とし回数は1回だが、半年分をまとめて夏または冬に支払う点で、通常の1回払いと異なる。一度に引き落とされる金額が大きくなりがちなので、社会人になってボーナスがもらえるようになってから利用しよう。
一方、分割払いとリボ払いは、使った金額を複数回に分けて支払う方法。分割払いは“支払回数”を指定するのに対し、リボ払いは毎月支払う“金額”を指定するという違いがある。ただし、分割払いとリボ払いのどちらも“利息”が発生する点に注意が必要だ。
そもそもクレジットカードでの支払いは、カード会社に借金をして支払いを立て替えてもらうことを意味する。そのため、分割払いやリボ払いのように完済に時間がかかると“利息”が発生するのだ。
しかも、利息を決める“金利”は各カード会社が設定しているが、ほとんどが年12~15%。法定金利の3%(※2022年4月現在。特に利率を決めずにお金の貸し借りをした場合に適用される金利)よりも、はるかに高く設定されているので、よく理解せずにリボ払いを使ってしまい、利息の支払いに苦しむ人も少なくない。
そこで次に「分割払いとリボ払いの違い」と「リボ払いの仕組み」を詳しく解説していこう。
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分割払いとリボ払いの違いをもう一度確認!
リボ払いは延々と利息の支払いに追われるリスクが大!
分割払いとリボ払いの違いをきちんと知っている大人は、意外と少ない。後悔することがないように、ここでもう少し詳しく、それらの仕組みや違いを解説していこう。
分割払いは前述の通り、支払い回数を指定する方法だ。指定できる回数はカードによって異なるが、2回払いまでは利息0円のことが多く、支払い回数が増えるほど金利が高くなるように設定されている。
上の図の例は、10万円の買物を5回の分割払い(金利13.5%)にした場合。回数を指定すると、5回の引き落しで完済できるように、引き落とし額が自動で決まる。このときの引き落とし額は1回につき2万680円で、カード利用の支払いと利息の両方が組み込まれている。支払総額は10万3400円で、1回払いに比べて3400円も高い。
「分割払いは高い利息がかかるので、オススメできません。が、知らないうちに利息が膨らみがちなリボ払いは、もっと用心が必要です」(ファイナンシャル・プランナーの高山一恵さん)
高山さんが言うように、リボ払いは分割払いよりも、さらに利息の支払いに追われやすい。そもそもリボ払いにはいくつか種類があり、基本は「定額方式」をとっている。定額方式にも2タイプあり、カード利用の支払いも利息もひっくるめて毎月同じ額を支払う「元利定額方式」と、カード利用の支払いを一定にして、利息は別に支払う「元金定額方式」がある。カードによってタイプが決まっていたり、自分で選べたりするが、特に前者の元利定額方式のほうは要注意だ。
上の図の例は、元利定額方式のリボ払い(金利15%)をした場合。毎月の引き落とし額を2万円に設定していても、一部が利息の支払いに充てられる。そのため、合計いくらの利息がかかって、何回の引き落としで完済できるのかがわかりにくい。
このパターンは、月々の支払いが比較的多いのでまだいい。これが、もっと少額の設定(5000円など)で、なおかつ利用金額が多いと、引き落とし額のほとんどが利息の支払いに充てられて、支払いの残高がなかなか減らず、返済の終わりが見えない状況になりがちだ。
上の図は、支払い残高30万円を毎月5000円のリボ払い(元利定額方式)にした場合。なんと引き落とし額の7割以上が利息の支払いに充てられてしまい、毎月1300円程度しか返済できない事態に!
「クレジットカードは、買い物ごとにリボ払いの指定をできる場合もありますが、そもそも基本設定がリボ払いになっており、すべての買い物が自動的にリボ払いになるものも一般的。これだと、カードを使うたびに利用残高が増えていくため、完済の見通しが立たなくなってしまいます」(高山さん)
利用者としては避けたい事態だが、カード会社からすれば、利息は大きな収入源。そのため「リボ払い設定にしていなくても、カード利用額の引き落とし日の直前に、カード会社からリボ払いを勧めるメールが届くことも。ポイント還元などにつられて、わざわざリボ払いに変えてしまう方もいますが、絶対にやめましょう!」(高山さん)
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆楽天カード |
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1.0~3.0% | 永年無料 | VISA JCB Master AMEX |
楽天Edy (楽天Edyへの チャージ分は 還元率0.5%) |
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【楽天カードのおすすめポイント】 楽天市場や楽天ブックス、楽天トラベルを利用している人はもちろん、楽天ユーザー以外にもおすすめの「年会費無料&高還元」クレジットカードの代表格。通常還元率は1.0%だが、楽天市場や楽天ブックスでは最低でも還元率が3.0%以上に! また、「楽天ポイントカード」や電子マネーの「楽天Edy」との併用で、楽天グループ以外でも還元率は1.5~2.0%以上になる! ゴールドカードの「楽天プレミアムカード」も格安の年会費で「プライオリティ・パス」がゲットできてコスパ最強! |
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◆三井住友カード(NL) |
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0.5~5.0% | 永年無料 | VISA Master |
iD |
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【三井住友カード(NL)のおすすめポイント】 2021年2月に申し込み受付が始まった「三井住友カード」の新しいクレジットカードで、券面にカード番号が記載されていない「ナンバーレス(NL)」なのが特徴(カード番号はアプリで確認可能)。通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルド、サイゼリヤ、バーミヤンなどで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと、還元率5%に大幅アップ(※)するので、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどを日常的に利用する人におすすめ! さらに、獲得できる「Vポイント」は、dポイント、Pontaポイント、楽天ポイント、Tポイント、ANAマイルなどに交換できるほか、「1ポイント=1円」としてカード利用額に充当できるなど、ポイントの汎用性が高いのも魅力! ※ 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗および一定金額を超える支払いでは「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可の場合あり。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード(NL)」は年会費無料+高還元+最短翌日発行の“三拍子”が揃ったおすすめカード!「対象コンビニ&飲食店で最大5%還元」特典は利用価値あり! ◆「三井住友カード(NL)」は、年会費無料&対象コンビニで最大還元率5%のお得なクレジットカード! カード情報を記載していないのでセキュリティも抜群! |
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◆ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード |
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1.0~1.5% (※1) |
1万6500円 | AMEX | - |
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【ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カードのおすすめポイント】 2021年3月から発行が始まった、高級ホテル「ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ」との提携カード。ヒルトンの上級会員資格「ヒルトン・オナーズ・ゴールドステータス」が無条件で付帯し、レイトチェックアウトや部屋のアップグレード(最高でエグゼクティブ)、朝食無料サービスなどを利用できるのが最大の魅力! さらに、年間150万円以上を利用すると「ウィークエンド無料宿泊特典(金・土・日のみ利用可)」がもらえて、ヒルトンやコンラッドなどの1泊3万円以上するような高級ホテルに無料で宿泊できる! また、通常100円につき2ポイント、ヒルトン系列では100円につき3ポイントの「ヒルトン・オナーズ・ボーナスポイント」を獲得でき、貯めたポイントでヒルトン系列のホテルに宿泊することも可能! ※1 ヒルトン系列ホテルの宿泊にポイントを利用した場合。1ポイント=0.5円換算。 |
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【関連記事】 ◆ヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・カード登場! ヒルトンホテルで朝食無料になる「ゴールド」会員になれるほか、カード利用で無料宿泊も可能に! ◆「ヒルトン・オナーズ・アメックス」のメリットを解説!1泊9万円強の高級ホテルへの無料宿泊特典や朝食無料サービスなど、高額な年会費以上にお得な特典が付帯 ◆【アメリカン・エキスプレス・カードを一覧で比較】アメックスが発行する13枚のカードの年会費や特典、還元率を比較して、自分にピッタリの1枚を探そう!(ヒルトン・オナーズ アメックスの解説へ) |
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還元率 | 年会費 (税込) |
ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~5.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
VISA Master |
iD |
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【三井住友カード ゴールド(NL)のおすすめポイント】 2021年7月1日に発行が始まった、券面にカード番号が記載されていない“ナンバーレス(NL)”のゴールドカード。年会費5500円(税込)だが、年間100万円を利用すると(※1)、次年度から年会費が“永年無料”になるうえに、1万ポイントが「継続特典」としてもらえるのが大きな魅力! さらに、通常還元率は0.5%と一般的なクレジットカードと同等だが、セブン-イレブン、ローソン、マクドナルドなどで「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払うと還元率5%に大幅アップ(※2)するなど、ポイントも貯まりやすくてお得! ※1 対象取引などの詳細は、三井住友カードの公式サイトでご確認ください。※2 一部店舗では還元率5.0%とならない場合あり。また、一部店舗および一定金額を超える支払いでは「Visaのタッチ決済」および「Mastercardコンタクトレス」が利用不可の場合あり。 |
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【関連記事】 ◆「三井住友カード ゴールド(NL)」は、年100万円以上を使うと年会費が“永年無料”に! コンビニで5%還元、空港ラウンジや旅行保険などの特典も付帯してお得! ◆三井住友カード ゴールド(NL)のメリット・デメリットを解説! 同じく“実質”年会費が無料の「エポスゴールドカード」と付帯サービスなどを比較して魅力を解剖! |
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◆JCB CARD W(ダブル) |
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1.0~5.5% (※) |
永年無料 | JCB | QUICPay |
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【JCB CARD W(ダブル)のおすすめポイント】 39歳以下の人だけが申し込める、年会費無料のうえに通常還元率1%のお得な高還元クレジットカード!(40歳以降も継続して保有可能)さらに「ORIGINAL SERIESパートナー加盟店」の「ポイントアップ登録(無料)」をすれば、Amazonやセブン-イレブンなどでは還元率2%、「スターバックスカード」へのチャージで還元率5.5%に! ※貯まったOki Dokiポイントを「JCB PREMO」または「nanacoポイント」に交換した場合の還元率。 |
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【関連記事】 ◆「JCB CARD W」は「楽天カード」などとほぼ同じ、年会費無料+還元率1~3%のJCBの入門用カード!Amazonやスタバをよく利用する20~30代は注目! ◆「JCB CARD W」は、年会費無料で還元率1%以上のお得な高還元クレジットカード!「JCB CARD W」のメリット・デメリットを他のカードと比較して検証! ◆JCB CARD W(ダブル)のメリットを解説!「年会費無料」「常に還元率1.0%以上」「ポイントの使い勝手が良い」と三拍子そろった高還元クレジットカード! |
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◆au PAY カード |
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1.0~2.0% |
初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※) |
VISA Master |
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【au PAY カードのおすすめポイント】 通常還元率1.0%でPontaポイントが貯まり、マツモトキヨシやかっぱ寿司などの「au PAY ポイントアップ店」では還元率1.5~2.0%以上に達する、auユーザー以外も得するクレジットカード! さらに、スマホ決済の「au PAY」へのチャージでも1.0%分のポイントが貯まり、「au PAY(コード払い)」の利用時に0.5%分のポイントが貯まるので、合計還元率1.5%でPontaポイントを2重取りできる! しかも、初年度は年会費無料、2年目以降は年会費1375円(税込)だが、年に1回でもカード決済、もしくは携帯電話などのauのサービスを利用していれば次年度以降の年会費も無料に! ※ 2年目以降1375円。ただし、年一回でも利用した場合、もしくは「au ID」に「au PAY カード」を紐付けて、携帯電話などのauサービスを利用している場合は次年度無料。 |
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◆セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digital |
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0.5~2.0% | 初年度無料 次年度以降も 条件次第で無料(※1) |
AMEX | Suica |
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【セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード Digitalのおすすめポイント】 通常還元率は0.5%だが、QUICPay決済を利用した場合は還元率2%に大幅アップ!(※2)セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといったコンビニはもちろん、マツモトキヨシやツルハグループなどのドラッグストア、ビックカメラやヨドバシカメラといった家電量販店など、QUICPayを利用できる店舗ではいつでもどこでも還元率2%になるので非常にお得! 貯まるポイントは、有効期限のない「永久不滅ポイント」なので、ポイントの失効を気にする必要がないのもメリット! ※1 2年目以降1100円。ただし、年一回でもクレジットカードの利用があれば次年度以降も無料。※2 年間合計30万円までの利用分が対象。以降は還元率0.5%。 |
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