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【1】今日の株式相場早わかり!
一時2万6000円割れ…配当落ち後の動向注視!
日経平均株価は大幅反落! 取引時間中には2万6000円を割り込む場面もあった。27日の米国市場ではNYダウが連日で年初来安値を更新。連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受けた長期金利の上昇、ロシアと欧州をつなぐ天然ガスパイプラインの損傷などが懸念材料となった。今日の東京市場はこうした流れを引き継いで売りが先行。アジア時間でも各国の金利上昇や株安、欧州通貨の売りなどが続き、「米アップルが新型iPhoneの増産断念」との報道も嫌気されて日経平均株価は下げ幅を大きく広げた。
今日は9月末の配当・株主優待などの権利付き最終売買日だった。明日の配当落ちの影響は日経平均株価で220~230円程度となるもようだが、これを即日埋めるような反発を見せてこなければ投資家心理の悪化に歯止めがかかりづらいだろう。
【日経平均】26173.98円↓↓(-397.89円)
【マザーズ指数】688.46↓↓(-12.81)
【NYダウ】29134.99ドル↓(-125.82ドル、27日)
【ナスダック】10829.504↑(+26.582、27日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
エーザイ急騰! 買われるヘルスケア銘柄を点検
日経平均株価が再度大きく下落するなか、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」の試験結果が好感されたエーザイは買い気配のままストップ高比例配分となった。これに刺激されてシスメックスが急伸し、他の医薬品・医療機器関連株でも比較的堅調なものが散見された。ここ数日、当コーナーでは世界的な景気悪化懸念から資金逃避先となっている小売・サービスなどの内需系銘柄を取り上げてきたが、ヘルスケアセクターも景気の影響を受けにくい「ディフェンシブ性」を発揮してくれるだろう。今日、逆行高となった医薬品・医療機器関連株を下表にまとめた。
医薬品株では材料を手掛かりに買いが殺到したエーザイのほか、中外製薬や塩野義製薬、小野薬品工業が堅調だった。いずれもセクター内でグロース(成長)株としての位置づけが強い銘柄だ。株価の割安感よりも独自の成長要因を持つことを重視した物色傾向がうかがえる。株式市場で注目されている各社の主な製品・開発品は表中に記載したとおりだ。
医療機器関連株では、エーザイと認知症領域で連携しているシスメックスに買いが向かった。そのシスメックスと島津製作所は中国のロックダウン(都市封鎖)の影響を強く受けているが、今後の回復に期待する声もある。メニコンは定額制サービス「メルスプラン」や海外売上の伸長に注目だ。
■エーザイ株価チャート/日足・6カ月
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【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
投資信託の分配金ルールに注目!
(ご質問)
「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース」(予想分配金提示型)を保有しています。昨年まで好調だったのですが、今年に入り分配金のない月やタコ足分配が続いています。このまま持ち続けて良いでしょうか。
(答え)
分配の仕組みと運用戦略の特徴を分けて把握し、投資目的に合うか考えてみましょう!
かつての毎月分配型には、基準価額が大きく下がっていても高分配を続け、さらに基準価額を下げるという悪循環を繰り返すものが少なくありませんでした。予想分配金提示型はこのような明らかなタコ足分配を防ぐため、基準価額水準に応じた分配金額をあらかじめ決めておく仕組みです。昨年に比べ基準価額が下落するなかで分配しているので、タコ足分配と感じられるのかもしれませんが、基本的にルールどおりです。
次に運用戦略について考えてみます。この投資信託はマザーファンドベースで、長期にわたり良好な運用実績を残しています。足元、米国の金利上昇によるグロース株安で運用が低迷していますが、同じ米グロース株型のなかでは比較的良い成績です。クオリティー・グロース株(経営の質が良い成長株)への投資が多く、不透明な相場環境でも底堅い動きが見込まれます。運用戦略としては今後も期待できます。
ご質問者が時間を味方につけることができる資産形成層(40代くらいまで)なら持ち続けるとよいと思います。ただ、毎月分配金を受け取るDコースではなく、年2回決算型のBコースの方が複利効果を得られ、長期の資産形成に向いている点は覚えておきましょう。また、リタイア後で安定的な分配金を目当てにしているのでしたら、海外株投資信託の価格変動リスクや分配金の変動リスクを許容できるのか考慮し、他の金融資産の保有状況も見ながら持ち続けるのか判断しましょう。
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