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【1】今日の株式相場早わかり!
FOMC結果発表を控え様子見、上値の重い展開に
日経平均株価は小幅反発! 1月31日の米国市場ではNYダウ、ナスダック総合指数とも1%超の上昇。企業の雇用コスト指数の伸びが予想を下回り、インフレ鈍化や利上げペース減速の期待が高まった。これを受けて今日の日経平均株価も上昇して始まったが、次第に上げ幅を縮小し、終値では小幅高にとどまった。東京エレクトロンや前日に決算発表したアドバンテストなどの半導体関連株が上昇したが、総じて今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を控え様子見ムードだった。
FOMC結果は日本時間2日午前4時頃に発表される。米消費者物価指数(CPI)伸び率は昨年12月まで6カ月連続で前月を下回り、市場は前回より利上げ幅が縮小されると予測。ただ、インフレ抑制を重視して前回同様の上げ幅となれば波乱必至だ。この結果次第で、明日の日本株市場も大きく動く可能性がある。
【日経平均】27346.88円→(+19.77円)
【マザーズ指数】783.18↑(+7.25)
【NYダウ】34086.04ドル↑↑(+368.95ドル、1月31日)
【ナスダック】11584.552↑↑(+190.738、1月31日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
半導体レーザーテックが大幅下落もアドバンテストは上昇
決算発表のピークが続いている。昨日1月31日の取引終了後には、今日の下落率上位に名を連ねたレーザーテックのほか、JR東日本やJR西日本、コマツ、TDKなどが決算発表。今日はこれらの主要企業の決算内容と発表翌日の株価の反応を点検したい。
レーザーテックの株価は前日比-13.75%。2023年6月期上期(昨年7~12月)の営業利益は181億2400万円で、前年同期比41.6%増。ただ、第1四半期に続き、第2四半期の受注高も急減速した。これにより、会社側は通期の受注高計画を3000億円から1800億円(前期比44.4%減)に大幅下方修正。会社側は顧客からの受注タイミングのズレを要因としているが、市場からは嫌気された。
また、リオープン(経済活動の正常化)で期待されているJR東西も決算発表。JR東日本は、第3四半期までの営業利益は1120億600万円の黒字(前年同期は425億3500万円の赤字)に転じたが、市場予想を下回り株価はさえない。一方、JR西日本は、第3四半期までの営業利益が699億9500万円の黒字(同794億6400万円の赤字)と、通期計画の300億円をすでに達成。しかしコロナ第8波などの不透明要因を踏まえて通期計画は据え置かれた。
一方、株価が上昇したのは、アドバンテストで+4.02%。第3四半期までの営業利益は1291億4000万円で前年同期比59.4%増。来期は減速との見方が多いが、現状の高水準の受注残を維持していることで安心感が広がった。同時に期末配当予想70円を発表し1株あたり年135円、前期比15円の増配となる。
■アドバンテスト株価チャート/日足・6カ月
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【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
インデックス型投信の仕組みと見極めポイントは?
(ご質問)
なぜインデックス型投資信託は指数に連動するのでしょうか。選ぶポイントも教えてください。
(答え)
インデックス運用にも様々な工夫があります。個人の方は規模とコストを重視しましょう!
まず、インデックス型ファンドに投資する意味を考えてみましょう。例えば、日経平均株価はあらゆるところで確認できますが、株のように買えません。ただし、連動型の投資信託を買うことで、日経平均株価に連動した収益が受け取れます。手軽に分散投資でき、なおかつ現在の運用状況が肌感覚で分かるのも魅力です。そう考えると、インデックス型運用で重要なのは、「いかに指数に連動するか」になりますが、簡単ではありません。
指数に連動させる最もわかりやすい手段が、指数構成銘柄すべてを指数と同じ比率で持つことです(「完全法」)。ただ、膨大な資金が必要ですし、流動性の低い銘柄は買えない場合もあります。そのため、少ない銘柄でなるべく連動性を高めるようにする方法(最適化法)が採用されることが多いです。
ファンドである以上、信託報酬分はどうしても指数に劣後します。中には保有株式を信用取引のために貸し、貸し株料をもらって穴埋めするファンドもあります。また、信用リスクが高い銘柄を除外することで、不必要な損失を回避する配慮がされることもあります。
同じように見えるインデックス型運用も色々工夫しており千差万別です。ただ以上のことは、実際に商品の資料には掲載されていないことも多いので、個人の方は「規模(純資産額)」と「コスト」の2点を重視すればよいでしょう。規模が大きいほど、指数に連動させやすいですし、繰り上げ償還のリスクも低くなります。そして、コスト(販売手数料・信託報酬)が低い方が、指数に連動しやすいだけでなく、最終的な投資成果にもプラスに働くためです。
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