今日の注目株&相場見通し

【5月23日の注目株&日本株市場見通し】
好スタートの12月期企業を確認/高配当株ETF
に注目/日経平均反落 「デイリーZAi」5/23号

2023年5月23日公開(2023年5月23日更新)
ザイ編集部
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【1】今日の株式相場早わかり!
9日ぶりに反落! 輸出規制省令きっかけに半導体株が売られる

 日経平均株価は9日ぶりに反落! 3日連続でのバブル崩壊後の最高値更新はならなかった。22日の米国市場は高安まちまち。米連邦準備理事会(FRB)高官から、金融引き締め継続を示唆する発言が相次いだことが重石となり、NYダウは続落する一方、ハイテク株の多いナスダック総合指数は反発した。今日の東京市場で日経平均株価の上げ幅は前場に265円となる場面もあった。米債務上限問題をめぐるバイデン大統領とマッカーシー下院議長の交渉が進展したことが午前中に伝わり、買い安心感が広がった。

 ただ、後場に入ると急落。経済産業省が半導体製造装置の輸出規制を盛り込んだ改正省令を公布したことをきっかけに、東京エレクトロンなどの値がさ半導体株が売られた。今晩の海外では、米国およびユーロ圏などの5月の購買担当者景気指数(PMI)が発表されるほか、米国で4月の新築住宅販売件数が発表される。

日経平均】30957.77円(-129.05円)
マザーズ指数】748.60(-4.30)
NYダウ】33286.58ドル(-140.05ドル、22日)
ナスダック】12720.776(+62.879、22日)

■日経平均株価チャート/日足・6カ月

日経平均株価チャート(出典:SBI証券公式サイト)※画像をタップで最新データに飛びます

【2】今日の注目株!
アース製薬が69%! 12月期決算企業の営業利益進捗率

 今日は12月期決算企業の第1四半期(1~3月)営業利益の通期予想に対する進捗率から、今期、好スタートを切った企業を見ていきたい。下の表は一定条件の元、進捗率が高い企業を抽出したものだ。これらは今後、通期予想の上方修正や配当増額に期待できる企業でもある。

12月期決算企業の営業利益進捗率

 営業利益進捗率が最も高かったのはアース製薬で69.2%だった。値上げの効果がプラスに影響したほか、春先の気温が暖かかったこともあり、虫ケア用品が想定以上に伸びた。もっとも、柱の1つである入浴剤関連は不調。今年3月に事業取得した「BARTH」ブランド製品を含め、どれだけ販売をテコ入れできるかといった点が通期での業績拡大のカギとなりそうだ。

 表に登場した企業の中で、足元1カ月間の株価上昇率が最も高かったのが大塚ホールディングスだ。同社の第1四半期の営業利益は前年同期比3.7倍の767億円。進捗率は36.6%となった。抗精神病薬の「エビリファイメンテナ」など世界展開する医薬品の販売が伸びたほか、国内外で「ポカリスエット」の販売も好調だった。また、抗精神病薬「レキサルティ」が、アルツハイマー患者の暴力などの行動障害治療薬として米医薬食品局(FDA)から承認を受けたことも株価上昇を後押ししている。

 もっとも、足元1カ月の株価騰落率は日経平均株価の上昇率(+8.38%)を下回る銘柄が多い。アシックスはスポーツイベントの開催が本格的に再開したことから、第1四半期の営業利益は前年同期比2.2倍の221億円となった。ただ、経済再開(リオープン)期待で決算発表前から株価は上昇基調が続いていたため、通期の業績見通しを据え置いたことをきっかけに、利益確定売りも出た。業績好スタート銘柄の今後の評価向上に期待したい。

■大塚ホールディングス株価チャート/日足・6カ月

大塚HD株価チャート(出典:SBI証券公式サイト)※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】火曜連載「ザイアナリスト海老澤界『週イチ!投信ランキング』」
高配当株ETFに注目! 分配ルールの透明性も魅力

 今日は日本の高配当株式に投資する上場投資信託(ETF)に注目したい。非上場の公募投資信託には日本の高配当株に投資するインデックス型が少ないため、貴重な存在だ。4月末時点の過去3年のリターン首位は「NF・日経高配当50ETF 」で70%超。また同ETFが参照する「日経平均高配当株50指数」の予想配当利回りは4月末時点で4.9%にもなる。

 ETFは保有銘柄の配当分を上回る分配はできないが、逆に配当分はすべて分配金に充てないといけないというルールがある。非上場の公募投資信託の中には、キャピタルゲイン(売却益および値上がり益)からも積極的に分配するタイプもあるが、ETFの場合、そうした分配はできない。配当と分配金がリンクしている点において、ETFの透明性は高いという捉え方もできる。特に高配当株型の場合、重要な要素になるだろう。

 一方、分配金を自動的に再投資することができないため、複利効果による長期的な資産形成を重視する場合は、非上場の投資信託が向いているともいえる。

 保有銘柄の配当をそのまま分配金に回すのであれば、なぜ「ETFの分配金捻出売り」が時々、市場で話題になるのか不思議に思う人もいるかもしれない。ETFは保有銘柄の配当をキャッシュで持ち続けているのではなく、指数への連動を保つために先物なども通じて、市場で運用している。長い目でみればETFによる「配当再投資の買い」も出ているのだが、短期的には市場の需給(売りと買いのバランス)悪化要因として分配金捻出売りが取り沙汰されるわけだ。

日本株高配当ETFリターンランキング

海老澤 界
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
横浜国大経済卒。産業専門紙記者を経て格付投資情報センター(R&I)にて年金・投信関連ニューズレター記者、日本経済新聞記者(出向)、ファンドアナリストを務めたのち、現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト。

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