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【1】今日の株式相場早わかり！
円高が進み、約1カ月ぶりに3万2000円を割り込む
日経平均株価は反落！ 6月8日以来、約1カ月ぶりに終値で3万2000円割れとなった。昨日のNY市場では株価が上昇し、米長期金利が低下。それを受け、今日の東京株式市場は108円超高まで値を上げる局面も。だが、日銀の政策修正の思惑が強まる中、1ドル＝139円台と円高ドル安が進んだことで下げに転じた。
今晩は日本時間21時半に、米国で6月の消費者物価指数（CPI）の発表が予定されている。エネルギー・食品を除くコア指数で上昇が見込まれているが、伸び率が鈍化すれば、米連邦準備理事会（FRB）の利上げ終了時期の前倒し見通しが強まり、さらに円高ドル安が進む可能性も。要注目だ。
【日経平均】31943.93円↓（-259.64円）
【マザーズ指数】773.54↓↓（-14.49）
【NYダウ】34261.42ドル↑（+317.02ドル、11日）
【ナスダック】13760.699↑（+75.218、11日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
【2】今日の注目株！
利回り4％以上で安定配当！ DOE導入企業に注目
株主還元強化の動きが近年顕著だ。今回はその中でも、DOE（Dividend on Equity、株主資本配当率）に注目したい。DOEは、株主資本に対してどれくらいの配当を支払っているかを示す指標（配当総額÷株主資本×100）である。
企業が配当額を決めるにあたっては、当期利益に対する配当額の比率を示す配当性向を基準としていることが多いが、この1～2年でDOEの導入が増えている。利益に連動する配当性向に比べ、DOEは業績に左右されにくく、より安定的な配当が期待できる。
上の表では安定配当という観点から、今期予想を含む直近10期で減配がなく、DOEを基準として採用する高配当利回り銘柄をピックアップした。
三井金属鉱業は今期から中間配当も実施。エクシオグループは、基準を従来のDOE3.5％から4％に引き上げている。丸井グループは中期経営計画で設定した目標を変更。従来の配当性向55％に代えてDOE8％とした。今期予想配当は前期の1.7倍となり、発表後の株価も大幅上昇した。
なお、7月21日発売のダイヤモンド・ザイ9月号では、DOEをはじめとする配当政策にも着目した高配当株特集を掲載。ぜひチェックしてほしい。
■丸井グループ株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
貸株で金利がもらえる仕組みと注意点
（ご質問）
貸株（かしかぶ）の仕組みについて教えてほしいです。
（答え）
貸株とは、投資家が保有している株を証券会社に貸出すことで、証券会社から貸株金利を受取ることができるサービスです。金利はおおよそ年利0.1％以上で、銘柄ごとに証券会社が定めています。証券会社は、投資家から借入れた株をとりまとめ、貸株市場で機関投資家などに貸出すことで、機関投資家から貸株金利を受取っています。
投資家は、貸出している株でも、いつも通り自由に売ることができます。証券会社に貸していた株を投資家が売った場合、証券会社は貸出先の機関投資家から株の返却を受け、投資家の決済に充てる処理を行っているのです。
株を貸出すと議決権や株主優待といった株主の権利も、貸出し先に移転してしまいます。配当金は「配当金相当額」として同額が受取れますが、税区分が変わり配当控除の対象外となるなど不利な面もあります。
そこで大手ネット証券の多くでは、権利確定日に自動的に株が返却され、株主優待や配当金を受取れるようにするといった方法も選べます。ただし、長期保有の優遇がある株主優待は、各銘柄の継続保有の定義によっては、株を貸出すと優遇が受けられなくなる場合があるので注意が必要です。
ちなみに、機関投資家は証券会社から調達した株を利用して空売りすることで利益を得ています。また証券会社が提供する一般信用取引の売建取引でも、投資家から借入れた株を貸出す場合があります。
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