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【1】今日の株式相場早わかり！
円安を追い風に8日続伸！ 原油・金利高には懸念
日経平均株価は8日続伸！ 終値で8月1日以来の高値、また5月以来の連騰記録となる。連休明けの5日の米国市場ではNYダウが反落。サウジアラビアが原油の自主減産を年末まで延長すると発表したことから、原油相場が上昇した。インフレ懸念に社債の発行増加も加わって、幅広い年限で金利が大きく上昇（債券価格は下落）し、株式相場の重石となった。ただ、米金利上昇に伴い円相場が一時1ドル＝147円台後半まで下落。今日の日経平均株価は円安を受けて続伸スタートすると、上げ幅を200円超に広げた。アドバンテストや三菱重工業の上昇が目立つ一方、ソフトバンクグループは傘下の英半導体アームのIPO（新規株式公開）での評価額が期待を下回り、売りが出た。
円安をめぐっては、神田真人財務官が「あらゆる選択肢を排除せず」対応するなどと述べた。今晩の米国ではサプライマネジメント協会（ISM）の8月非製造業景況感指数や地区連銀経済報告（ベージュブック）が発表される。
【日経平均】33241.02円↑（+204.26円）
【マザーズ指数】766.95↓（-1.84）
【NYダウ】34641.97ドル↓（-195.74ドル、5日）
【ナスダック】14020.952→（-10.863、5日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
【2】今日の注目株！
9月の高配当株！ SKエレクやソフトバンク・世紀東
今日は9月に配当実施する高利回り銘柄を確認しよう。大型株を対象とした「最新高配当株ランキング」は8月16日号に掲載しているため、今回はより小型の銘柄（時価総額300億円以上）も含め見てみたい。
9月期決算の高利回り銘柄には、フォトマスクのエスケーエレクトロニクスやリースファンドのFPG、不動産のディア・ライフが顔を出した。いずれも期末一括配当で、利回りは4％を超える。エスケーエレクは8月の第3四半期決算発表時、期末配当予想を従来の1株あたり33円から144円（前期は64円）へ大幅に増額した。東証による「資本コストや株価を意識した経営の実現」の要請を考慮したという。株価は発表前の2倍近い水準まで急伸している。
3月期決算企業ではソフトバンクなどが中間配当を実施し、年間の配当利回りが5％を超える。通信セクター全般に単価向上への期待が高まっており、ソフトバンクも8月に「ワイモバイル」ブランドで実質値上げとなる新プランを発表。配当利回りの高さも支えに、8月の決算発表後の株価は好調だ。道路舗装の世紀東急工業は当面の間、株主還元の目標を配当性向100％に引き上げ、さらに補完的な指標として新たにDOE（株主資本配当率、目標8％）を採用。エレクトロニクス商社の伯東は2025年3月期までの現中期経営計画期間中、配当と自社株買いをあわせた総還元性向100％を目標とする株主還元を実施している。
なお、権利確定日が9月末の配当の権利付き最終売買日は27日となる。
■エスケーエレクトロニクス株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
海外旅行は増える？ 関連銘柄も教えて！
（ご質問）
円安で海外から日本への旅行者が増えていますが、日本から海外への旅行者は増えていくのでしょうか？ 増えた場合の注目銘柄は何でしょうか？
（答え）
海外旅行の需要回復には時間を要しそうですが…回復となればエイチ・アイ・エスなどに注目です！
日本政府観光局（JNTO）が公表している訪日外客統計によれば、7月の訪日外国人客数（推計）は232万人と、コロナ禍前の2019年比で77.6％の水準まで回復。さらに日本行きの制限措置が続いていた中国を除くと同103.4％で、コロナ禍前の実績を上回っています。一方、出国日本人数はというと89万人で同53.7％。コロナ禍前の半分ほどの水準です。欧米を中心とした世界的なインフレや円安で海外旅行のハードルは高まっており、訪日客と比べ回復の鈍さはぬぐえません。直近の経済統計で国内消費の弱さに対する懸念がじわりと広がっていることもあり、海外旅行の需要回復には時間を要するかもしれません。
もっとも、東京・港区立の中学校がシンガポールへの修学旅行を決めたように、海外旅行はグローバル人材を育成する上でも重要です。中長期的には海外旅行の需要回復に期待したいところです。
海外旅行が増えた場合、注目されそうな銘柄は何でしょう？ 例えば、旅行大手でも海外旅行に強いHISなどがあります。同社はコロナ禍で2020年10月期～2022年10月期と3期連続で最終赤字を計上。4月末時点の自己資本比率は9.8％と財務改善の途上にありますが、2023年10月期第2四半期（2～4月の3カ月間）は小幅ながら営業黒字にまで回復しました。また、オンライン旅行会社（OTA）のアドベンチャーやエアトリ、大手航空会社の日本航空やANAホールディングス、空港アクセス路線を有する京浜急行電鉄や京成電鉄などにも注目です。
■エイチ・アイ・エス株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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