成長する米国&世界に投資する最強のFIRE計画(プロジェクト)

元グーグルのエンジニアが作った中国のイーコマース会社「PDD」が、アリババの時価総額を抜くほど急成長! 世界株になって、いずれアマゾンのライバルに

2023年12月15日公開(2023年12月15日更新)
ポール・サイ
facebook-share
x-icon
このエントリーをはてなブックマークに追加
RSS最新記事

アマゾンのライバルになりそうな中国株が存在! AIが発展すると移民が必要なくなる!?

 2023年12月12日(火)、米国・シアトルからメルマガ&オンラインサロン「米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしている元フィデリティ投信トップアナリストのポール・サイさんが、ストックボイス社が手掛ける経済・マーケット番組「WORLD MARKETZ」(TOKYO MX 月~金 22時~23時)に生出演した

ポール・サイさんプロフィール

 前回の放送で、ポールさんは日米株のセクターの年初来パフォーマンスを振り返り、アメリカでは来年(2024年)もAIのトレンドが続きそうである一方、日本はデフレからインフレに経済全体の状況が大きく変わり、スタグフレーションになる可能性が高いため、日本人は資産配分のやり方を考える必要があることを教えてくれた。
【※関連記事はこちら!】
アメリカでAIのトレンドはまだまだ続く! 今はかなり初期段階で、本格化すればドラえもんができちゃう!? 日本はスタグフレーションになる可能性が高い

 今回の放送では、11月に亡くなった伝説の投資家チャーリー・マンガー(氏は省略)からポールさんが学んだ、投資に関する発見や考え方を紹介。アメリカ株はAIのトレンドで来年もよさそうだけれど、中国株のなかでテクノロジーを駆使して急成長し、アマゾンのライバルになりそうな銘柄があったり、AIが発展すると移民に変化が出てきたりするそうなので、さっそくチェックしていこう。

ウォーレン・バフェットの右腕として知られたチャーリー・マンガーの3つの教えとは?

 番組冒頭は、バークシャー・ハサウェイのナンバー2で、ウォーレン・バフェットの右腕として知られた伝説の投資家チャーリー・マンガーが、11月に99歳で亡くなったという話題に。
【※関連記事はこちら!】
バフェットの右腕、チャーリー・マンガー死去。私に最も影響を与えたマンガーの2つの名言とは?危機は投資のチャンスだ!

 ポールさんはバークシャー・ハサウェイの年次株主総会の中継を毎年見ていたほど、マンガーの投資に対する発見や考え方に注目していて、ポールさんの心に響いたマンガーの教えが3つあるという。

 1つ目は、大きな利益は買いと売りにあるのではなく、待つことにあるということ。

 人間には上がっているものを買い、下がっているものを売る傾向があり、それをすると高く買い、安く売って損をしてしまうため、頻繁に売り買いせずにタイミングを待ったほうがいいという教えのようだ。

 2つ目は、投資成功の鍵は何年も何十年も何もせず、チャンスがついに訪れたときには、非常に積極的に買い入れるということ。

 投資のタイミングはいつでも来るわけではなく、そのタイミングが来た時には、それをしっかり認識してすごく積極的に買わなければならないという教えのようだ。1つ目の教えにも関連することで、下がった時、安くなった時に買わなければならないのだという。

 3つ目は、お金とやりたいことのバランスをとる必要があるということ。

 マンガーが亡くなる1週間前のインタビューで、今までで一番残念に思っていること、やりたくてもやれなかったことは何ですかと聞かれたマンガーは、100キロのマグロを釣りたかったと答えたそう。いくら払ってでもそれを体験したかったのに、今はもう99歳で体が動かなくなってしまい、実際に船に乗って釣りに行こうとしても、あまりいい経験にはならないことを残念がっていたそうだ。

 人間の寿命は限られていて、人生は1つしかないから、やりたいと思うことにお金や時間がかかったとしても、ときにはそれを後回しにせず、バランスを取ってやっていかなければならないという教えのようだ。

金利低下でリバウンドし始めたセクターは商業用不動産と小型株

 続いては、マーケットの話に。11月以降のS&P500の強さは基本的にビッグテックのAIトレンドが影響しているのか、番組MCの渡部一実さんがポールさんに質問した。

S&P500 日足 (出所:TradingView)

 ポールさん曰く、今年全体で見るとビッグテックがAIのトレンドでリードしていて、そのトレンドは来年も続きそうだけれど、最近の上昇はビッグテックから少し変わり映えして、米金利低下でリバウンドし始めたセクターがあるという。

 その1つが商業用不動産だ。商業用不動産は金利上昇で大変なことになると心配されていたけれど、金利が低下してきたことでその心配が緩和するそう。

 商業用不動産の指標として見ているのは、VNQというバンガードの不動産ETFで、昨年はマイナス26%、今年は横ばいくらいだったので、来年は少し回復してくるのではないかとポールさんは見ている。

VNQ 週足 (出所:TradingView)

 金利低下でリバウンドし始めたもう1つのセクターは小型株だ。

 小型株をラッセル2000で見てみると、昨年はマイナス16%、今年は横ばいくらいで、金利が低下しそうな来年はチャンスがありそうとのことだった。

ラッセル2000 週足 (出所:TradingView)

 また、原油価格が下落したことで、エネルギーセクターが今年はあまり良くなかったけれど、いろいろな地政学リスクも残っているなかで、原油価格が上場する可能性があるため、エネルギーセクターは来年少し回復する余地があるようだ。

PDDは単純な中国株ではなく、世界株になる途中! アマゾンのライバルになりそう

 ここで、ポールさんが注目している中国株の話題に。

 中国株は地政学リスクで結構安くなっていて、マクロ環境と中国経済そのものの心配は残っているものの、その中で株価がかなり動いている銘柄があるという。

 それが「PDD」というイーコマースの会社だ。「Temu」というショッピングアプリを通じて、中国の工場とアメリカの消費者を直接つなげ、リアルタイムの需要をインターネットやテクノロジー、ソーシャルメディアを使って把握し、モノを売る会社で、アリババの時価総額を抜くほど急成長しているそう。

 そんなPDDは、元グーグルのエンジニアが作ったテクノロジー中心の会社だそう。今まではアマゾンなどアメリカのイーコマース会社が中国の生産能力の架け橋になっていたけれど、今はPDDのような中国のテクノロジー会社が中国の工場と直接やり取りしているため、アメリカの大きなイーコマースの会社にとってライバルになっていきそうとのこと。

 つまり、ポールさんに言わせると、PDDは単純な中国株ではなく、世界株になりつつあって、地政学リスクも残っているけれど、注目して動きを見ていく必要性があるようだ。ただ、決算が良かったことですでに上昇していて、買うタイミングには気を付けたいとのことだった。

PDD 日足 (出所:TradingView)

 そして、ポールさんが注目するもう1つの中国株が「SHEIN」だ。

 SHEINはアパレルの会社で、PDDと同様にソーシャルメディアなどを利用してトレンドをリアルタイムで掴み、中国の小さい工場で商品を作って売るというファストファッションの会社なのだそう。

 ファッション業界では通常、3割が売れないまま残るのだが、SHEINでは売れ残りが2%しかないところが画期的で、10年間で急成長してきて注目しているとのことだった。

 記者が調べたところ、SHIENは11月末に米当局へ上場を申請し、来年の上場を目指しているようなので、気になる方は動向をチェックしてみるといいだろう。

イスラエルがハマスに勝っても中東が安定するわけではない。戦争という手段を取ること自体、実質負けなのかも

 次に、中東でハマスとイスラエルの戦争が続いていることから地政学リスクの話題に。

 ポールさんは、イスラエルがガザを圧迫して勝っているように表面的には見えるけれど、戦略的にはイスラエルが負けているかもしれないと考えている。

 なぜかというと、1万4000人の死者のほとんどは子供や女性、学生で、それは将来のテロリストの卵を作っていることになるからだそう。

 昔の人類は相手を殺して争いを解決してきたけれど、現代の世界では全員殺すわけにもいかないため、残った人たちが平和に共存しなければいけないのに、それもできないとなると、不安定なものがずっと続いてしまう。

 つまり、イスラエルがこの戦争に勝ったとしても、中東が安定するわけではないし、戦争という手段を取ること自体、実質負けなのかもしれないとのことだった。

AIでいろいろなことが自動化されると、移民が必要なくなり政治にも影響が出てきそう

 最後は、AIと移民の話に。

 「AIと移民」とだけ聞くと、両者にいったいなんの関係があるのかと思ってしまうが、アメリカはエンジニアとしてインドやメキシコの移民をたくさん雇っており、AIが発展することでそうした移民が必要なくなってくるかもしれないとポールさん。

 現在のアメリカはヒスパニック系の移民が多く、アメリカの文化も単純なところだとメキシコ料理がブームになっていたり、アジア系の移民も増えてアジアに対する考え方も変わってきており、それはアメリカ大統領選にも影響してくるとのこと。

 ポールさんもAIを完全に把握できているわけではないけれど、これからAIでいろいろなことが自動化されると、アメリカに限らず先進国で移民が必要なくなり、社会構造が変わって政治にも影響が出てくる可能性があるということだった。

 ここまで、12月12日(火)放送の「WORLD MARKETZ」に電話出演した、ポールさんのマーケット解説を中心にお届けした。

 冒頭でも紹介したとおり、ポールさんはメルマガ&オンラインサロン「米国株&世界の株に投資しよう!」で情報配信をしている。登録後10日間は無料だ。米国株投資をしてみたい、すでにしているけどもっと現地からの情報が欲しい、ポールさんが推奨する個別銘柄やポートフォリオ(2022年8月からのパフォーマンスは+60%以上)を見てみたいという人は、こちらをぜひ登録してみてほしい。

(ザイ投資戦略メルマガ)

●ポール・サイ  ストラテジスト。外資系資産運用会社・フィデリティ投信にて株式アナリストとして活躍。上海オフィスの立ち上げ、中国株調査部長、日本株調査部長として株式調査を12年以上携わった後、2017年に独立。40代でFIREし、現在は、不動産投資と米国株式を中心に運用。UCLA機械工学部卒、カーネギーメロン大学MBA修了。台湾系アメリカ人、中国語、英語、日本語堪能。米国株などでの資産運用を助言するメルマガ「米国株&世界の株に投資しよう!」を配信中


ダイヤモンド・ザイ 2026年2月号好評発売中!
年200万円利用で高級ホテル宿泊券がもらえる!最強ゴールドカードを検証! ダイヤモンド・ザイのウェブ会員登録はコチラから 最短翌日!口座開設が早い証券会社は? おすすめ!ネット証券を徹底比較!おすすめネット証券のポイント付き
ZAiオンライン アクセスランキング
1カ月
1週間
24時間
ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら moomoo証券は「米国株」投資におすすめの証券会社! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!NISAは全商品が手数料無料!「クレカ積立で最大3%還元!」「普通預金金利が大幅アップ!」などメリット多数! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ゴールド・プリファード・カードの公式サイトはこちら moomoo証券は「米国株」投資におすすめの証券会社! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の公式サイトはこちら! 三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)の魅力を徹底解説!NISAは全商品が手数料無料!「クレカ積立で最大3%還元!」「普通預金金利が大幅アップ!」などメリット多数! 楽天カードは年会費永年無料で、どこで使っても1%還元で超人気! 【マイルの貯まりやすさで選ぶ!高還元でマイルが貯まるおすすめクレジットカード!
ダイヤモンド・ザイ最新号のご案内
ダイヤモンド・ザイ最新号好評発売中!

勝ち組投資家の
1億円を作るワザ29
買いの高配当株74

2月号12月19日発売
定価1200円(税込)
◆購入はコチラ!

楽天で「ダイヤモンド・ザイ」最新号をご購入の場合はコチラ!Amazonで購入される方はこちら!

[「株」全予測/人気株500激辛診断]
◎別冊付録1<保存版>
毎日書き込める株管理ノート欄付き
桐谷株手帳(A5変形・全180ページ)

●重要な経済指標やおトクなセール日程がわかる!
●買い検討中の銘柄を書き込めるから忘れない
●その日に売買した銘柄も記録できる!
●桐谷さんの株格言やおススメ優待も!

◎巻頭特集
2025年に儲けた株&損した株も大公開!
桐谷さんのゆく年くる年
「日経平均が5万円時代でも割安な優待株はまだまだある!」
別冊付録・桐谷株手帳の使い方も解説!

◎第1特集
プロ106人に総力取材!
2026年株全予測&儲け方

●日経平均は6万円超の高値予測が多数!
日本株(日経平均・新興市場)
●IPOセカンダリー投資分析も!
●インフレで銀行に追い風!ビットコイン予測も!上がる業種・テーマ
●春以降は円高に転換の予想!ドル円など為替

●米ドルの代替で上昇が続く!金(ゴールド)
●オルカンに上乗せするべきは?投資信託
●物流・オフィスが有望!Jリート

◎第2特集
買っていい高配当株は100銘柄!
<2026新春>人気の株500+Jリート激辛診断

●投資判断に異変アリ!
買いに躍進!
ニプロ、村田製作所、三井金属など
強気に転換!

GMOペイメントG、Kudan、栗田工業など
●旬の3大テーマ
想定以上の好調で業績上方修正の株/円安が追い風で利益拡大する株/防衛や防災など国や個人を守る株
●2026年新春のイチオシ株
10万円株/高配当株/株主優待株/Jリート
●気になる人気株
大型株393/新興株86/Jリート10

◎別冊付録2
増益予想で割安な株は1530銘柄
上場全3864社の最新理論株価

◎第3特集
AI以外の注目株も存在感
人気の米国株150診断

●2026年の勝ち戦略
●GAFAM+αの8銘柄を定点観測
●買いの注目優良株9&高配当株9
●人気の124銘柄の買い売り診断

◎第4特集
ザイ読者のリアルな声をお届け!
2025年の泣き笑い&2026年の投資戦略

◎連載も充実
●10倍株を探せ!IPO株研究所2025年11月編
「狙いは成長期待を株価に織込みきれていない銘柄」
●ZAiのザイゼンがチャレンジ!目指せ!お金名人Vol.17
「若手会社員も節税できる?」
●17億円トレーダー・ジュンのFX成り上がり戦略Vol.12
「データ活用で効率重視!」
●おカネの本音!VOL.42 優木まおみさん
「マレーシア移住を実現したサバイバルマネー術」
●株入門マンガ恋する株式相場!VOL.110
「恋心より気まぐれ!?日経平均」
●マンガどこから来てどこへ行くのか日本国
「泣き寝入りするしかない!?フリマアプリのトラブル」
●人気毎月分配型100本の「分配金」速報
「株式型やJリート型は好調!利回り10%超の投信が18本と豊作」

>>「最新号蔵出し記事」はこちら!


「ダイヤモンド・ザイ」の定期購読をされる方はコチラ!


>>【お詫びと訂正】ダイヤモンド・ザイはコチラ

「キャッシュレス決済」おすすめ比較 太田忠の日本株「中・小型株」アナリスト&ファンドマネジャーとして活躍。「勝つ」ための日本株ポートフォリオの作り方を提案する株式メルマガ&サロン

ダイヤモンド不動産研究所のお役立ち情報

ザイFX!のお役立ち情報

ダイヤモンドZAiオンラインαのお役立ち情報