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休止期間:2023年12月28日~2024年1月4日
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【1】今日の株式相場早わかり!
半導体株高や円安を追い風に4日続伸
日経平均株価は4日続伸! 連休明け26日の米国市場では主要株価指数がそろって上昇した。手掛かり材料に欠けたが、引き続き連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待を背景に堅調な展開となった。イスラエルの製造拠点への投資計画が材料視されたインテルを中心に半導体株の上昇が目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は過去最高値を更新した。米株高を引き継いで日経平均株価は上昇スタート。金融政策決定会合(12月開催)の「主な意見」で日銀のマイナス金利解除に対する慎重な姿勢が確認され、為替が円安に振れたことが追い風になった。一方、円安が一服するに伴い株価も伸び悩み、その後はこの日の高値圏で膠着感の強い動きが続いた。
米通信大手TモバイルUS株について1兆1000億円相当を無償取得すると発表したソフトバンクグループが大幅高となったほか、半導体株では東京エレクトロンやレーザーテックが上場来高値を更新した。
【日経平均】33681.24円↑↑(+375.39円)
【グロース250】691.58↑↑(+16.93)
【NYダウ】37545.33ドル↑(+159.36ドル、26日)
【ナスダック】15074.573↑(+81.600、26日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
東証スタンダード・グロース、2023年の出世株!
今日も2023年の株式相場を振り返りたい。東証スタンダードと東証グロースの年間の値上がり率上位銘柄(ただし小型株ほど値動きが大きくなりやすいため、時価総額300億円以上が対象)を下表にまとめたので、2023年の出世株を探ってみよう。なお、12月26日号に掲載した「TOPIX500」指数採用銘柄(主力~中堅程度)の値上がり率・値下がり率上位銘柄もぜひ見てほしい。
東証スタンダードの値上がり率トップはタイルメーカーのダントーホールディングス。そのダントーHDに劣らぬ躍進を見せたのが半導体テストのテラプローブで、株価は昨年末の4倍超となっている。テラプロの2023年12月期第3四半期まで(1~9月)の業績は、車載向けや5G(高速通信規格)基地局向けなどの製品の受託増加で堅調。ただ、それ以上に半導体受託生産大手の台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出などが期待材料となっているようだ。
3位のAIメカテックも半導体関連メーカーからの装置の受注が順調。また、半導体株人気の要因の1つに「生成AI(人工知能)ブーム」が挙げられるが、表外11位にAI開発のPKSHA Technology(+105.24%)が入った。大型株ではSCREENホールディングスやディスコといった半導体関連がトップパフォーマーとなったが、中小型株でも関連銘柄の物色は活発だった。やや期待先行の感もあるが、足元の売買動向を見ると目先は人気が続きそうだ。
東証グロースの値上がり率トップは居酒屋の海帆。ジーエヌアイグループや弁護士ドットコムは東証グロース時価総額上位に浮上した。また、12月に業績上方修正を発表したMacbee Planetにも注目だ。
■テラプローブ株価チャート/日足・6カ月
【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
高配当株の鉄鋼大手3社の見通しは? 優劣なども解説
(ご質問)
配当利回りの高い鉄鋼大手3社(日本製鉄、JFEホールディングス、神戸製鋼所)への投資を考えていますが、先行きはどうでしょうか。
(答え)
配当を前提とした長期保有であれば投資先候補として十分に検討に値するでしょう。
世界経済が低迷する一方、中国の鉄鋼企業が粗鋼生産を続けていることで安価な中国産の鉄鋼がアジアに流入。鋼材市況は供給が需要を上回り冷え込んでいます。しかし、鉄鋼の原料となる原料炭や鉄鉱石は中国とインドの需要で支えられ、価格が上昇傾向にあります。鉄鋼の販売価格から原料価格を差し引いたスプレッドが縮小し、鉄鋼大手3社の2025年3月期は上期(4~9月)を中心に業績の伸び悩みが予想されます。ただ、日本製鉄とJFEHD、神戸製鋼所は配当利回りの高さが魅力です。大幅な減配の可能性は低いため、長期保有であれば現時点の株価でも投資妙味はあると考えます。
3社の中では日本製鉄か神戸製鋼所が良さそうです。鉄鋼業界では収益基盤の強化を目的に構造改革が行われてきましたが、高炉の集約を積極的に行ってきた日本製鉄が改革効果としては最も大きな成果を上げていると思われます。また、カナダの原料炭企業へ出資したことで今後は原料炭の業績への影響を緩和する効果が期待されます。12月には米USスチールの買収を発表し、財務の悪化や増資が懸念されていますが、米国は輸入関税などで守られていて収益を稼ぎやすい環境です。労働組合などの反発で買収が実現するかは不透明ですが、長期的には恩恵が期待できそうです。
神戸製鋼所は配当利回りが3社の中で最も高く、8月には配当性向を引き上げるなど株主還元を強化。鉄鋼以外の事業も展開していてリスク分散型の経営が景気減速下では評価されます。JFEHDは輸出の割合が高く、3社の中では海外景気の減速の影響を受けやすいため分が悪そうです。
■日本製鉄株価チャート/日足・6カ月
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