【1】今日の株式相場早わかり!
今年最大の下げで3万8000円割れ、円高も進行
日経平均株価は大幅に7日続落! 24日の米国市場では、決算内容が嫌気されたハイテク株を中心に売りが広がった。7月の製造業PMI(購買担当者景気指数)が好不況の境目である50を下回り、景気の減速懸念も高まった。今日の東京市場ではハイテクなどの値がさ株の下落が日経平均株価を押し下げ、およそ3カ月ぶりに節目の3万8000円を割り込んで取引を終えた。下げ幅は今年最大となった。また、来週に日銀の金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、日銀による政策正常化への思惑や米利下げ観測が高まる中、為替市場では一時1ドル=152円台まで円高が進んだ。
今晩の米国では、4~6月期国内総生産(GDP、速報値)が発表される。また、週末26日には連邦準備理事会(FRB)が注目する6月の個人消費支出(PCE)価格指数の発表が予定されている。足元では弱い経済指標が相次いでおり、利下げ観測が一段と高まる可能性もありそうだ。
【日経平均】37869.51円↓↓(-1285.34円)
【グロース250】640.56↓↓(-7.65)
【NYダウ】39853.87ドル↓↓(-504.22ドル、24日)
【ナスダック】17342.413↓↓(-654.938、24日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
気候変動リスクから需要が拡大する「蓄電池」に注目!
投資ファンドのアドバンテッジパートナーズは23日、TOB(株式公開買い付け)を通じて古河電池を買収すると発表した。2021年に買収した別の蓄電池メーカーと統合させ、ファンド主導で再編を進める。AI向け高性能GPUを搭載したサーバーの開発や、それを運用するデータセンターの新設により、電力消費量の急増で蓄電池を設置する動きが広がっている。また、米国ではハリケーンによって停電に見舞われたことでも、蓄電池への関心が高まっているようだ。国内では連日の猛暑によって電力消費が増えているほか、大気の不安定な状況で雷雨や突風による停電も増えているように感じられる。ビジネスの拡大と投資ファンドによる業界再編の動きにより、蓄電池を手掛けている企業への関心が高まりそうだ。
また、家庭用蓄電池では国や自治体の補助金制度がある。詳細については割愛するが、電気自動車(EV)の普及も拡大すると見込まれ、家庭で充電できるシステムとして蓄電池の需要拡大が期待される。
上の表に関連銘柄を挙げたが、特に注目されるのはパナソニックホールディングスだろう。くらしや設備に合わせて選べる、業界最多のバリエーションを誇る太陽光発電・蓄電システムを提供している。また、トヨタ自動車との合弁会社で手掛ける住宅事業との連携効果も期待したい。そのほか、家庭用蓄電システムの累積販売台数で国内トップのニチコンや、太陽光発電システムで高いシェアを持つ京セラが注目される。
■パナソニックホールディングス株価チャート/日足・6カ月
【3】木曜連載「ダイヤモンドZAi最新号の注目記事」
“守り”の高配当株「10年配当株」を紹介!
発売中のダイヤモンド・ザイ9月号の大特集は、「“攻め”と“守り”の【高配当株】」! この特集では、配当による利益だけでなく値上がり益も狙える“攻め”の高配当株や、減配リスクの低い“守り”の高配当株をピックアップ。失敗しない高配当株選びのコツなども取り上げているので、投資の参考になるはずだ。今回は、“守り”の高配当株を代表する「10年配当株」ランキング上位の2銘柄を紹介! 足元では日米ともにハイテク株の下げが目立つ上、円高進行が重石となって日経平均株価は急落しており、長期保有に向いた高配当株が注目を集めそうだ。
【※続きはコチラから】
⇒【高配当】利回り3%超で長期保有におすすめの「10年配当株」2銘柄! 累進配当を検討している「東京建物」、優待を廃止して配当に注力する「みずほリース」に注目
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