【日本株】「配当利回りが高い株」ランキングのトップ10を発表! 1位は配当利回り11.78%の「日本パワーファスニング」!
発売中のダイヤモンド・ザイ9月号は、別冊付録「【高配当株】トップ300大診断」がついてくる! この別冊付録では、日本株の高配当株トップ300を一挙公開! 配当利回りのほか、直近の増配傾向や、業績を分析した結果に基づく投資判断も「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で掲載しているので、高配当株選びの役に立つはずだ。
今回は、この中から「配当利回りが高い株」ランキングのトップ10をピックアップ!
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「配当利回りが高い株」ランキングのトップ10を発表!
すべて利回り5.5%超で、10銘柄中4銘柄の投資判断が「強気」!
保有しているだけで高い配当金がもらえる「高配当株」が人気だ。1株あたりの年間配当金を、現在の株価で割って求める指標を「配当利回り」というが、配当利回りが3%を超えていれば高水準。4%以上なら、かなりの高配当と言っていいだろう。
そこで、ダイヤモンド・ザイでは2024年7月3日時点の日本株の配当利回りを調査。配当利回りが高い順にランキングを作成している。以下では、そのトップ10に輝いた銘柄を紹介しよう。
なお、いくら配当利回りが高くても、利益の成長性や財務の健全性など、配当原資となるものに不安があると、減配や無配に転落する恐れがある。そのため、ランキングにはアナリストが業績などを分析してつけた「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階評価も掲載。銘柄選びの参考にしてほしい(※株価や配当利回りなどのデータは7月3日時点。銘柄分析、投資判断はダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの小林大純さんと仲村幸浩さん)。
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■配当利回りが高い株ランキング・ベスト10を発表! | ||||||
配当利回り (7/3) |
最低投資額 (7/3) |
増配 (減配) |
配当性向 (利益率) |
投資判断 | 最新の株価 | |
1位 | ◆日本パワーファスニング(5950・東S) | |||||
11.78% | 2万円 | 1回 (4回) |
510% (1.7%) |
弱気 | ||
【分析コメント】建材用の締結部材・工具を手掛ける。今期は創立60周年を機に中間配当20円を実施へ。配当利回りは高いが、第1四半期の業績は減収・赤字継続で、今後も同じ水準の配当が続くかは不透明。 | ||||||
2位 | ◆ユナイテッド(2497・東G) | |||||
5.83% | 8万円 | 6回 (3回) |
164% (21.3%) |
弱気 | ||
【分析コメント】企業DX支援、広告事業など。配当はDOE4%または配当性向50%のいずれか大きい金額。 自己資本比率は高いが、アドテク事業で広告出稿が減少。投資事業は収益のブレが大きい。 | ||||||
3位 | ◆レーサム(8890・東S) | |||||
5.71% | 34万円 | 8回 (1回) |
40% (20.0%) |
強気 | ||
【分析コメント】不動産流動化が主力。高い仕入れ力やリノベーション力が強みで、近年は顧客の裾野が広がる。不動産小口化商品の人気化を背景に、堅調な業績が続く見込み。配当は下限175円を設定。 | ||||||
4位 | ◆エコノス(3136・札A) | |||||
5.69% | 9万円 | 0回 (0回) |
55% (4.8%) |
中立 | ||
【分析コメント】リユースFC店を運営。前期に初配当を実施の予定だったが不正問題で中止、今期に加える形に。結果的に大幅な増配も、来期の反動減に注意。業績は堅調だが、不正再発防止策が急務だ。 | ||||||
5位 | ◆メイテックグループ ホールディングス(9744・東P) | |||||
5.59% | 34万円 | 9回 (1回) |
120% (13.2%) |
中立 | ||
【分析コメント】技術者派遣。製造業の旺盛な設備投資意欲から事業環境は良好。配当性向100%超は期間限定。豊富なキャッシュで増配余力はある。ただ、採用競争の激化やシステム投資で今期は微減益。 | ||||||
5位 | ◆アールビバン(7523・東S) | |||||
5.59% | 11万円 | 2回 (2回) |
56% (20.2%) |
中立 | ||
【分析コメント】版画の展示販売やホットヨガ、金融サービス。今期の配当は特別配当30円を含む。業績は前期に高額美術品の販売があった反動で減益の見通し。展示会での顧客獲得が進むか注視。 | ||||||
7位 | ◆エーワン精密(6156・東S) | |||||
5.58% | 18万円 | 7回 (0回) |
401% (10.6%) |
弱気 | ||
【分析コメント】旋盤用コレットチャックの製造・販売が主力で、切削工具も手掛ける。高配当予想だが、今期は減収減益の見通し。主要客の中小企業の機械稼働率低下で受注が減少、売上が伸び悩みそうだ。 | ||||||
8位 | ◆ファーストブラザーズ(3454・東S) | |||||
5.54% | 12万円 | 7回 (1回) |
131% (12.0%) |
強気 | ||
【分析コメント】不動産投資を手掛ける企業。期末配当の基準はDOE2%。基になる株主資本は順調に増加。前期の当期利益が20億円超の場合は中間配当も実施。今期計画は控えめだが、賃貸収益は着実に増加。 | ||||||
8位 | ◆新家工業(7305・東S) | |||||
5.54% | 54万円 | 6回 (0回) |
98% (5.2%) |
強気 | ||
【分析コメント】鋼管・型鋼が主力。PBR1倍に向け、新中期経営計画で総還元性向(※配当額に自社株買いを加えた金額と当期利益の比率。総還元性向が高いほど、株主還元に力を入れていることを示す)100%、配当性向50%以上、下限配当100円を設定。大幅増配で株価は急伸した。業況回復を注視。 | ||||||
10位 | ◆MIRARTHホールディングス(8897・東P) | |||||
5.52% | 5万円 | 8回 (1回) |
38% (8.3%) |
強気 | ||
【分析コメント】タカラレーベンが中核。配当性向は30~35% がメド。またROE13%以上を目標とする。新築分譲マンションなど不動産事業はコストが重いが販売好調。再エネ事業も売電収入が増加。 |
ご覧のように、高配当株ランキングのトップ10は、すべて配当利回りが5.5%を上回っている。業種として比較的多かったのは、建設・不動産関連などだ。
「これらの業種の共通点は、まず、事業環境が改善したこと。さらに、PBR1倍割れ企業が多かったことです。東証がPBR1倍割れ是正を強く要求した結果、増配などに動くケースが急増しました」(ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチの仲村幸浩さん)
配当方針の特徴では、業績のブレに左右されず配当を実施する、DOE(株主資本配当率)を導入する企業が増加。新NISAスタートで個人投資家が増えていることもあって、上場企業全体に積極的な株主還元を行う動きが広がっていると言えそうだ。
ただし、前述のように配当利回りだけを見ていてはダメ。アナリストによる投資判断や分析を参考にして、リスクの低い高配当株を選ぶようにしよう!
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