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・日経平均は反落…ウクライナ情勢の緊迫を警戒し、取引は低調に
・武田薬品やアミューズなど営業利益の進捗率が高い銘柄に注目！
・株式併合についての疑問にも答えます
【1】今日の株式相場早わかり！
ウクライナ情勢が重しになり日経平均は反落
日経平均株価は反落！ 19日の米国市場では、ウクライナが米国から供与された長距離対地ミサイルでロシア領を攻撃したことを受け、売りが優勢に。低調な住宅着工件数も懸念され、NYダウは続落した。一方、長期金利の低下などを好感しハイテク株が買われ、ナスダックは続伸となった。米半導体大手エヌビディアの決算を控え、今日の日本株は様子見ムード。ウクライナ情勢を巡る地政学リスクも重しとなって、積極的な売買は手控えられた。
ソニーグループが買収に向けて協議と昨日報じられたKADOKAWAは大幅続伸。創業家が今年度中に買収を完了すると報じられたセブン＆アイ・ホールディングスは年初来高値を更新した。昨日決算を発表した銘柄では、今期経常利益を前期比13％増に上方修正したSOMPOホールディングスが上場来高値を更新。一方、東京海上ホールディングスは政策株式の売却益を除いた実質の利益予想が下方修正となり、大幅反落に。損保大手で明暗が分かれた。エヌビディアの決算は日本時間21日午前6時以降に発表予定で、要注目だ。
【日経平均】38352.34円→（-62.09円）
【グロース250】631.16→（-0.05）
【NYダウ】43268.94ドル↓（-120.66ドル、19日）
【ナスダック】18987.468↑↑（＋195.662、19日）
■日経平均株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【2】今日の注目株！
上期高進捗の銘柄に注目！ ライブなどイベント市場が活況
引き続き3月決算企業の中間決算を振り返ろう。今日は営業利益の進捗率が高い銘柄に注目。下表にまとめた銘柄はすでに通期計画を超過達成している、もしくは80～90％と進捗率が高いため、下期に上方修正する可能性が高そうだ。
注目すべきは、ライブやイベントなどエンタテイメント市場の盛り返し。市場規模はコロナ禍前を大きく上回る規模に成長している。アミューズは大手芸能事務所で、福山雅治やSEKAI NO OWARIなどのタレントが所属。前年はイベント開催制限緩和の反動で、イベント収入が減り苦戦していたが、今期は大型コンサートツアーの開催や、グッズ販売のほか、番組・映像制作が好調。通期の営業利益計画17億円に対して、上期（4～9月）は19億円とすでに超過達成している。
ぴあも、人気アーティストの全国ツアー、大規模フェス、演劇、スポーツのチケット販売が好調で、上期の売上高は過去最高水準。10月1日にはチケット販売サービス利用料の改定に踏み切り、来期から業績への寄与が見込める。例年、秋から年末にかけて大規模な音楽フェスやプロスポーツの発売が減少することから、通期計画を据え置いたが、上期の進捗率は87.7％で、前年同期の81.7％を上回っている。
ほかに上期を順調に折り返したのは、電力小売りや新紙幣対応の印刷機メーカー。電力小売りのイーレックスは、昨年度は、電力の調達価格と販売価格のミスマッチが起きて赤字に転落。今期は、構造改革や調達方針を変更したことで黒字に転換しており、上期の進捗率はすでに95.6％だ。日本金銭機械は、新紙幣の改刷対応や更新需要が追い風に。ほか、北米のカジノやパチンコ機器も好調で、第1四半期に上方修正したが、勢いは衰えておらず、上期の進捗率は87.3％に至っている。
■ぴあ株価チャート／日足・6カ月
（出典：SBI証券公式サイト）※画像をタップで最新データに飛びます
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【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
株式併合で注意することは何ですか？
（ご質問）
株式併合によって単元未満株が発生してしまった場合、どのように対処すればよいですか？
（答え）
単元未満株取引で売却・買い増しするか、買取請求で売却することが考えられます。
100株単位の単元株で売買していても、株式併合や株式分割の際に単元未満株が発生してしまうケースがあります。例えば、2対1の比率で株式併合されると、100株保有していた場合は併合後50株に。また、まれにあるケースですが、1対1.1などの比率で株式分割されると、100株保有していた場合は分割後110株となり、10株の単元未満株が発生してしまいます。
保有株が単元未満になると、株主優待がもらえなかったり、株主総会での議決権がなかったりと様々な不都合が起こります。そこで、このような単元未満株をどのように対処できるのか、楽天証券の株式・デリバティブ事業部の竹内広大さんに解説してもらいました。
「主な方法として単元未満株取引で売却、もしくは買い増しすることが考えられます。利用する証券会社の単元未満株取引の取扱銘柄であれば、例えば50株保有している場合、その50株すべてを売却する、もしくは50株買い増して100株にすることができます」
では、単元未満株取引の取扱銘柄ではない場合はどのような方法があるのでしょうか。
「その場合は買取請求を行うことで売却ができます。買取請求とは市場での売却ができなくなった単元未満株を発行会社に買い取ってもらう手続きです。請求は証券会社に行い、後日売却が完了すると受取代金が証券口座へ振り込まれます」
なお、買取請求は数百円の手数料がかかる点や、指値や売却日の指定ができない点に注意が必要です。
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