GW明けの7日、日経平均は3320円高となり、初の6万3000円台乗せ
日経平均株価は3320円高、初の6万3000円台乗せ―。
今年のゴールデンウィークは大型連休となった。カレンダー通りなら5月2日(土)から6日(水・振替休日)までの5連休だが、4月30日(木)と5月1日(金)、7日(木)、8(金)をつければ12連休。さらに4月27日(月)と28日(火)も思い切って休んでしまえば16連休という超大型GWだった。皆さんは楽しまれただろうか? 私はカレンダー通りだったが、FM軽井沢でのラジオ『軽井沢発!太田忠の経済・金融“縦横無尽”』の生放送に合わせ2泊3日で軽井沢に滞在してリフレッシュ。もちろん、激混みだったが、軽井沢駅にできた新しい商業施設「軽井沢T-SITE」の宿泊施設や温浴施設、シェアラウンジをじっくり体験することができた。
GW明けの5月7日(木)。この日に日経平均は過去最大の上昇幅となる3320円高を記録。一時は6万3000円台に乗せて6万2833円で取引を終了した。4月27日(月)の最高値6万537円を一気に更新したが、売買代金も10兆8448億円と過去最大を記録した。
株価上昇の原動力はAIや半導体銘柄。背景にはFOMOによる買い走りも
祝日が集中するGWは日本独自の休日形態であり、我々が憲法で保証された休暇を楽しんでいる間も世界のマーケットは動いている。私の40年にわたるマーケット人生においてGWは「楽しむ」状況からは程遠く「不吉な予感」の方が大きかった。なぜなら、GW中に何かネガティブな出来事が起きてマーケットは急落。GW明けに東京市場は一気に売りを浴びせられるということが多かったからだ。今は電子版で主要なニュースが入ってくるが、15年ほど前まではそうした環境にはなかった。重要なイベントが起こっている時に限って、新聞の休刊日という状況だったからだ。
今年のGWは従来とは真逆のパターンとなった。米国市場ではS&P500、ナスダック、SOX指数が揃って連日で最高値更新。お隣の韓国でもKOSPIが初の7000ポイント超えとなる7384ポイントで最高値を更新した。その原動力はこのところのコラムで取り上げているAIや半導体関連株だ。「半導体株を持っていないと指数に勝てない」との焦り、すなわちFOMO(Fear of Missing Out:マーケットに取り残される恐怖)がファンドマネジャーたちの間で起こっており、慌てて買いに走っている。短期の個人投資家ももちろん、目先の利益獲得のためにこうした企業への投資に躍起だ。
時価総額10兆円超のSGBやキオクシアがストップ高になる異例の事態も
米国市場ではインテルが直近1カ月で2倍、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やサンディスクも2倍近く上昇した。懸念されている「AI過剰投資論」などどこ吹く風の値動きだ。「AIバブルなど存在しない。実際は逆の事態、すなわち需給逼迫が起きている」と言ったのは世界最大の運用会社、米ブラックロックのラリー・フィンク最高経営責任者(CEO)である。エヌビディアも半年ぶりに最高値を更新。時価総額は5.3兆ドル(840兆円)を突破した。韓国市場ではサムスン電子の時価総額は初めて1兆ドルを上回った。AI投資の拡大でメモリー半導体市況が今後も好調に推移するとの期待が高まり、5月6日(水)に株価は14%高の26万6000ウォン(2万8000円)と急騰。時価総額は1710兆8000億ウォン(1兆1700億ドル)になった。1兆ドル超えはアジアでは台湾のTSMCに次いで2社目だ。日本円ベースでサムスンの時価総額は182兆円となっており、日本トップのトヨタの47兆円に対して約4倍の規模となっている。
KOSPIは1年前の2025年4月末では2500ポイントに過ぎなかった。その後、急上昇し今年2月に6000ポイントを突破。中東情勢の緊迫を受けて3月末には5000ポイントまで下落したが、4月に入りAIブームが続くとの期待から再び上値を試す展開となっている。こういう状況からもいかにAI関連が、今、世界で注目されているかがわかる。5月7日(木)の東京市場ではソフトバンクグループ(SBG、9984)とキオクシア(285A)がストップ高となった。時価総額が10兆円を超える大型株がストップ高になるのは異例のことだ。
GW期間中に政府・日銀が為替介入を実施し、一気に5円もの円高が進行
一方で、GW期間中に為替市場で大きなイベントがあった。政府・日銀による為替介入だ。4月30日(木)15時にドル円は160.72円まで円安となり、前回の円買い介入があった2024年7月以来の安値を付けていた。17時前に三村淳財務官は「いよいよ断固たる措置をとる時が近づいている」「これは最後の退避勧告として申し上げる」と為替市場を強く牽制。その後、介入がなされ155.50円まで一気に5円もの円高となった。連休のはざ間での突然の介入劇で投機筋を狙い撃ちした形だ。三村氏は「大型連休はまだまだ序盤」と述べ、さらなる介入の可能性を示唆。5月1日(金)と4日(月)にも実施し3営業日連続で介入されたのではないかとの観測が出ている。介入規模はトータルで5兆円規模だ。
実は2年前にも政府・日銀がGW中、神田財務官の指示により2回にわたり介入に踏み切った。覚えていらっしゃる方も多いのではないだろうか。大型連休中は薄商いとなるため値動きが荒い。それを逆手に捉えて少ない投入金額で「円買い・ドル売り」を実施すれば一定の効果が得られる。今回もほぼ同じことが起こった。
160円を超える円安を死守し、そこから5円程度の円高となる155円程度水準であれば、為替介入と言えども株式市場への影響は無視すべきイベントと捉えるべきだ。そもそも、為替水準で株式市場を判断する時代は終わっていると私は考えている。かつては「円安→企業業績向上→株高」「円高→企業業績悪化→株安」という単純なストーリーが機能していたが、もはや為替水準と株式市場の連動性は薄れている。日本企業は世界中でビジネスを展開しており、使用通貨は円、ドル、ユーロ、それ以外あまたという状況だ。世界中の拠点で多様な通貨を保持している。それを決算で円転換するだけなので、円安でかさ上げされてもあまり意味はない。意味があるのは単価や数量、コストなどのリアルな側面だ。この点を認識しておくことが長期スタンスのスマート投資家には必要だ。
勝者のポートフォリオのパフォーマンスも大きく反発し最高値更新も目前
さて、太田忠投資評価研究所とダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ(DFR)がコラボレーションして投資助言を行う「勝者のポートフォリオ」。2021年10月にサービスを開始して以来5年目に突入し、2026年5月7日時点の累計パフォーマンスは+184.4%。3月はマーケット全体の下落の影響を受けたが4月以降は大きく反発。2月に記録した最高値+186.1%を再びうかがう展開となっている。1昨年来+125.5%、昨年来+68.5%といずれの期間でもマーケットを圧倒している。私の運用する「勝者のポートフォリオ」連動型個人ファンドも6億8533万円(昨年来+3億3510万円、+96%)となり、年初来でもすでに1億3369万円増(+24%)という凄まじさだ。「高市政権で日経平均は7万円を達成する」というのが私の見方だが、目標の自由億(10億円)はすでに射程圏内に入ってきた。
「勝者のポートフォリオ」の設定来パフォーマンスの推移と主要指数との比較
「勝者のポートフォリオ」は日本株を中心とした個人投資家向けの投資助言サービスである。毎週のマーケット解説・投資戦略のメルマガ配信に加え、毎月恒例のWebセミナーの開催とスキルアップを目的とするスペシャル講義を提供している。
4月15日(水)20時より開催したWebセミナーのテーマは『3月は歴史的急落、中東情勢を巡る投機的動きに惑わされるな』。今年に入って上下動の激しい株式市場で資産運用がうまくいっていない個人投資家が多いとの印象を受ける。「どうすれば資産運用がうまくいくのか」を知りたい方々にもたくさんご参加いただいた。すでにセミナー動画は会員ページのアーカイブに公開済みである。
次回セミナーは5月20日に開催。「日本株はバブルなのか?」を徹底検証
次回のWebセミナー開催は5月20日(水)20時から行う。テーマは『日経平均6万円達成。日本株はバブルなのか? 現在と将来のバリュエーションを検証する』。非常に重要なテーマだ。投資戦略だけでなく、個別銘柄の話やすべての質問にお答えするQ&Aコーナーもあり盛りだくさんの内容で投資のヒントが満載である。10日間の無料お試し期間を使えば誰でも参加が可能である。毎回参加者は300名近くのビッグイベントとなっており、奮ってご参加願いたい。
また、スペシャル講義は投資スキルを身につける場として62本もの講義動画をリリースしている。個人投資家にとって必須のリスク管理、運用力を上げるためのマーケットサイクル投資法、恐怖指数の活用、システマティックリスクの対処法、ヘッジファンドの実態などを詳しく解説。ぜひとも参考にしていただきたい。
●太田 忠 DFR投資助言者。ジャーディン・フレミング証券(現JPモルガン証券)などでおもに中小型株のアナリストとして活躍。国内外で6年間にわたり、ランキングトップを維持した。現在は、中小型株だけではなく、市場全体から割安株を見つけ出す、バリュー株ハンターとしてもDFRへのレポート提供による「勝者のポートフォリオ」メルマガ配信などで活躍。
国内外で6年連続アナリストランキング1位を獲得した、
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