投資信託おすすめ比較[2024年]

「毎月分配型」投信で、本当に実力があるのは?人気ランキング上位の投信の実力を判定するほか、「本当の利回り」が8%超のおすすめ投信を公開!

2017年1月24日公開(2022年3月29日更新)
ザイ・オンライン編集部
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2017年に買いの「毎月分配(リート型を除く)型」投資信託とは? 現在発売中のダイヤモンド・ザイ3月号では、大特集「2017年の主役が勢揃い!最強日本株&投信番付」の中で、投資信託をいくつかのジャンルに分けて、相撲の番付形式でランキングを紹介している。

今回はその中から、実際によく売れている「毎月分配型ファンド(リート型を除く)」の人気ランキングと、ランキング外で本当のおすすめの投資信託を紹介! 売れ筋の投資信託と有望な投資信託が必ずしも一致しないことがよくわかるので、比較してみるのも面白いはずだ。

各国の低金利政策で先進国債券型は苦戦!

 分配金が毎月受け取れるため、今や主流となっている「毎月分配型」の投資信託。純資産が多い(≒人気がある)上位6本は、以下のとおりになっている(※毎月分配型ファンドの人気はリート型に集中しているが、ここではリート型は除き、「その他」のジャンルの毎月分配型ファンドを対象とする。データは2016年12月末現在のもの)。

 リート型以外の「毎月分配型」の人気6本は、ハイ・イールド債券型やグローバル株型、グローバル債券型など投資対象がさまざまで、リスクも異なる。しかしながら、そのうちの5本(「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド」以外)がすでに減配を実施している。

 人気1位の「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」は、2016年11月に70円から50円に減配。ただし、「本当の利回り」は回復し、プラスに転じた。

 ちなみに、「本当の利回り」とは、基準価額が下落した場合に、1年間の合計の分配金から1年間の基準価額の下落分を差し引いて、1年前の基準価額で割って算出したもの。見せかけの分配金の利回りだけ見て買うと、保有してみたら実態はマイナス……といった状況になりがちなので、「本当の利回り」には注意しておきたい。

 ランキングに話を戻すと、人気2位は「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド」。この商品は減配をしていないが、基準価額の下落が続いているため、今後、減配に踏み切る可能性も。

 人気3位の「グローバル・ソブリン・オープン」は、設定当初は投資対象の先進国の金利が日本よりも高かったが、各国の低金利政策で状況は厳しい。

 最も減配率が大きかったのが、「野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(米ドル)」。1年で3度減配して、分配金は4分の1に。さらに基準価額も1年で 1000円近く下落している。ただ、長い目で見ると減配は悪いことではなく、現に本当の利回りはプラスに転じている。

注目は「為替ヘッジ型」や低リスクのバランス型!

 人気の毎月分配型ファンドがやや振るわない値動きをする中で、リート型を除くジャンルの中から、本当の有望な毎月分配型ファンドを探してみた。探す際の基準の一つは、やはり「本当の利回り」だ。本当の利回りをランキングにすると、回復傾向にあるブラジルレアル型が上位を占める。

 しかし、単一国株型の投資信託は値動きが激しく、長期保有にはあまり向いていない。今回は長期保有を基本にするものとし、レアル型や単一国型などは外した。さらに、分配金が投資信託自体の収益で賄えていること(=配当金を支払うために元本を取り崩していないこと)を条件に選んだ。

 ダイヤモンド・ザイ3月号>では、その条件にあてはまる投資信託を横綱・大関・関脇の3本紹介しているが、ここでは有望度ナンバーワンの横綱を抜粋して紹介しよう。

 横綱に選ばれたのは、「本当の利回り」が8%超のハイ・イールド債券に円建てで投資する「米国ハイイールド債券ファンド円コース」だ。一度減配はしているものの、元本を取り崩していないので健全度が高く、安定感がある。

 基準価額は下がった後は停滞している形だが、直近はやや回復しているので注目していきたい。

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