2017年に買いの「毎月分配(リート型を除く)型」投資信託とは? 現在発売中のダイヤモンド・ザイ3月号では、大特集「2017年の主役が勢揃い!最強日本株&投信番付」の中で、投資信託をいくつかのジャンルに分けて、相撲の番付形式でランキングを紹介している。
今回はその中から、実際によく売れている「毎月分配型ファンド(リート型を除く)」の人気ランキングと、ランキング外で本当のおすすめの投資信託を紹介! 売れ筋の投資信託と有望な投資信託が必ずしも一致しないことがよくわかるので、比較してみるのも面白いはずだ。
各国の低金利政策で先進国債券型は苦戦!
分配金が毎月受け取れるため、今や主流となっている「毎月分配型」の投資信託。純資産が多い(≒人気がある)上位6本は、以下のとおりになっている(※毎月分配型ファンドの人気はリート型に集中しているが、ここではリート型は除き、「その他」のジャンルの毎月分配型ファンドを対象とする。データは2016年12月末現在のもの)。
リート型以外の「毎月分配型」の人気6本は、ハイ・イールド債券型やグローバル株型、グローバル債券型など投資対象がさまざまで、リスクも異なる。しかしながら、そのうちの5本(「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド」以外)がすでに減配を実施している。
人気1位の「フィデリティ・USハイ・イールド・ファンド」は、2016年11月に70円から50円に減配。ただし、「本当の利回り」は回復し、プラスに転じた。
ちなみに、「本当の利回り」とは、基準価額が下落した場合に、1年間の合計の分配金から1年間の基準価額の下落分を差し引いて、1年前の基準価額で割って算出したもの。見せかけの分配金の利回りだけ見て買うと、保有してみたら実態はマイナス……といった状況になりがちなので、「本当の利回り」には注意しておきたい。
ランキングに話を戻すと、人気2位は「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド」。この商品は減配をしていないが、基準価額の下落が続いているため、今後、減配に踏み切る可能性も。
人気3位の「グローバル・ソブリン・オープン」は、設定当初は投資対象の先進国の金利が日本よりも高かったが、各国の低金利政策で状況は厳しい。
最も減配率が大きかったのが、「野村ドイチェ・高配当インフラ関連株投信(米ドル)」。1年で3度減配して、分配金は4分の1に。さらに基準価額も1年で 1000円近く下落している。ただ、長い目で見ると減配は悪いことではなく、現に本当の利回りはプラスに転じている。
注目は「為替ヘッジ型」や低リスクのバランス型!
人気の毎月分配型ファンドがやや振るわない値動きをする中で、リート型を除くジャンルの中から、本当の有望な毎月分配型ファンドを探してみた。探す際の基準の一つは、やはり「本当の利回り」だ。本当の利回りをランキングにすると、回復傾向にあるブラジルレアル型が上位を占める。
しかし、単一国株型の投資信託は値動きが激しく、長期保有にはあまり向いていない。今回は長期保有を基本にするものとし、レアル型や単一国型などは外した。さらに、分配金が投資信託自体の収益で賄えていること(=配当金を支払うために元本を取り崩していないこと)を条件に選んだ。
ダイヤモンド・ザイ3月号>では、その条件にあてはまる投資信託を横綱・大関・関脇の3本紹介しているが、ここでは有望度ナンバーワンの横綱を抜粋して紹介しよう。
横綱に選ばれたのは、「本当の利回り」が8%超のハイ・イールド債券に円建てで投資する「米国ハイイールド債券ファンド円コース」だ。一度減配はしているものの、元本を取り崩していないので健全度が高く、安定感がある。
基準価額は下がった後は停滞している形だが、直近はやや回復しているので注目していきたい。
【※関連記事はこちら!】
⇒【証券会社おすすめ比較】2017年最新版!投資信託取り扱い数ランキング!
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2024年11月4日時点】 |
||||
順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード (手数料無料) |
積立対応 | ||
1位 | ◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2567本 | 2567本 | 2424本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 投資信託の保有残高が一定の金額を超えるごとに「楽天ポイント」が貯まるサービスもお得。また「投信残高ポイントプログラム」の対象となる6ファンド(「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」など」)については、保有しているだけで一定のポイントが還元されるのでお得。さらに投信積立の際に楽天カードを使うと0.2〜1%分、楽天キャッシュを使うと0.5%分の楽天ポイントが付与される。ポイントは投資信託の買付や投信積立の代金にも利用できる。投資信託の最新事情がわかる「楽天証券レポート&コラム」や、最大5銘柄の基準価額の推移を比較できる「投信スーパーサーチ」など、投資信託選びのサポートもバッチリ。ロボ・アドバイザーが銘柄選択や売買タイミングまで判断してくれる「楽ラップ」や、スマホ専用のロボ・アドバイザー「ロボのぶくん」を利用可能。さらに、専用バランスファンドで手軽に積立投資ができるロボ・アドバイザー「らくらく投資」も登場。 |
||||
2位 | ◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2554本 | 2554本 | 2367本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料で、投資信託本数の取扱本数はネット証券でトップクラス! スマホアプリ「かんたん積立 アプリ」を利用すれば、投資信託をスマホで管理可能だ。また、投資信託の月間平均保有額に応じてVポイントやPontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALマイルなどが貯まる「投信マイレージサービス」もお得。保有額が1000万円以上なら獲得ポイントが2倍になる(通常銘柄の場合)ので、投資信託が本格的に資産形成を考えている人には、かなりお得だ。買付&積立が100円以上1円単位に引き下げられ、初心者でも気軽に始めやすくなった。投信の買付には、VポイントやPontaポイントが利用できる。投信積立は三井住友カードによるクレジットカード決済「クレカ積立」がお得で、最大で決済額の0.5%ものポイントが貯まる。最近では、低コストなiDeCo(個人型確定拠出年金)にも力を入れており、無条件で運営管理手数料を無料にしている。 |
||||
3位 | ◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1885本 | 1885本 | 1862本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の取り扱い本数を着実に増やしており、現在はランキング3位まで上昇。他社に先駆けて投資信託の販売手数料無料を打ち出したのも高評価だ。さらに投資信託の残高の最大1%分のポイントが貯まるサービスもお得。他社の類似サービスと比較しても、ポイント還元率は高水準に設定されている。投資信託ページは、人気の投信や好成績の投信がすぐにわかる各種ランキング装備、スマホでの見やすさ、直接発注など機能が充実。さらに、投資信託の組み合わせに頭を悩ませる人のために「投信工房」「投信提案ロボ」「投信見直しロボ」という3つの高機能ロボアドバイザーを用意。無料のロボアドバイザーとしては、どれも非常に高い機能を備えている。 |
||||
順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード | 積立対応 | ||
4位 | ◆auカブコム証券(旧:カブドットコム証券) ⇒詳細情報ページへ | |||
1839本 | 1839本 | 1760本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 信託報酬控除前のトータルリターンが見られるので、実態に合った取引コストや運用パフォーマンスがわかるのも魅力だ。また「プレミアム積立」は100円から可能。au PAYカード決済による積立なら1%ポイント還元、投資について気軽に話し合えるSNS「ファンドスクエア」も魅力。積立の銘柄選びに役立つ「セレクション」は、ジャンルごとの代表的な銘柄が複数紹介されている。ファンド探しはランキングやファンド検索から。投資信託の月間保有金額に応じて0.005〜最大0.24%分のPontaポイントがもらえる「資産形成プログラム」も上手に活用したい。 |
||||
【株アプリに慣れていない「株初心者」には特におすすめ!】 | ||||
5位 | ◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1764本 | 1764本 | 1704本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の購入時手数料はすべて無料! もちろん、NISA口座での取引や「投信つみたて」による購入も手数料0円だ。クレカ積立のポイント還元率は業界トップクラスで、「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積立購入すると最大1.1%分のポイントがもらえる。さらに、投資信託の保有金額の最大0.26%分のポイントがもらえるのもお得。ファンド探しに迷ったら、自分のライフプランに合ったファンド選びを手助けする「投信ポートフォリオ診断」を参考にするといいだろう。ポートフォリオの分析やリターン予測、アドバイスなどの機能がある「MONEX VISION」も便利だ。ロボアドバイザーサービスは、1000円から始められる投資一任型の「ON COMPASS」と、最低投資金額が5万円で国内ETFで運用を行うアドバイス型の「Monex Advisor」が利用可能。 |
||||
※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。 |