先週の米国株式市場は
久しぶりに大きく下げる
先週の米国株式市場は、週間ベースでダウ工業株価平均指数(NYダウ)が-4.17%、S&P500指数が-3.9%、ナスダック総合指数が-3.52%でした。ダウ工業株価平均指数の週間ベースでの下げ幅は、過去2年で最大でした。

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2018年に入ってから、米国株式市場は快調に飛ばしてきました。年初から18立会日でS&P500指数は+7.5%と上出来のスタートを切りました。しかし、長期金利の上昇がだんだんボディ・ブローのように効いてきて、先週はついにそれに敬意を表するカタチで株式が崩れたのです。
米国10年債利回りと平均時給の上昇が
先週の株価下落の原因に
先週、市場参加者の間で最も話題になったのは、米国10年債利回りが2.8%台に乗せたことです。

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また、先週金曜日に発表された1月の平均時給が、前月比+9セント上昇したのが嫌気されました。
米国企業の業績は絶好調!
S&P500のPERは割高だが、十分に許容範囲?
米国株式市場が新年早々快調な滑り出しを見せた理由は、ここへきて企業収益がとても良い感じで伸びていることに因る部分が大きいです。
今、2016年第4四半期決算の発表が相次いでいるのですが、先週までにS&P500採用銘柄の半分が決算発表を終え、そのうち75%の企業がEPSでコンセンサス予想を上回り、80%の企業が売上高でコンセンサス予想を上回りました。特に、売上高でコンセンサス予想を上回る企業が80%に達した事は過去最高です。
このため、来期以降のEPS予想を上方修正する企業が相次いでおり、それに合せてアナリストのコンセンサス予想もスルスル上昇しています。去年のクリスマスの頃、2018年のS&P500のコンセンサスEPS予想は146だったのですが、いまは155.7にまで上がってきています。
先週金曜日のS&P500指数の引け値は2,762.13ですから、それを155.7で割ると株価収益率(PER)は17.7倍ということになります。これは過去10年間の平均14.2倍に比べると割高です。
しかし、今は米国企業の業績がすこぶる良いので、まったく正当化できないPERだとは言えないでしょう。
【今週のまとめ】
長期金利の上昇により米国株式市場は一時調整
債券市場の動向次第ではバーゲン・ハンティングが始まる!
先週の米国株式市場は、ひさしぶりにザックリとした調整になりました。株価下落の原因は長期金利の上昇です。投資家は平均時給の上昇をインフレの兆候と受け取り、嫌気しています。
その一方で企業業績は絶好調であり、コンセンサスEPS予想はスルスル上昇しています。1)先週の株価下落と、2)コンセンサスEPS予想の上方修正が相まって、米国の株価収益率は17.7倍まで下がってきました。これは現在の企業業績の好調さを考慮した場合、我慢できる水準だと思います。
長期金利の上昇が一段落すれば、株式市場には割安になった株を狙う「バーゲン・ハンター」が殺到すると思われます。つまり全ては債券市場次第です。
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