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買ってもいい「毎月分配型」投資信託は“2つの条件”で見極めよう! 長期&安定的に分配金を受け取れる「毎月分配型」投信を探すには“実績”と“適正分配度”に注目!

2019年11月5日公開(2022年3月29日更新)
ザイ編集部
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買ってもいい「毎月分配型」投資信託を見極めるには「実績」と「適正分配度」に注目!

発売中のダイヤモンド・ザイ12月号は、特集「分配の【実績】と【適正度】のダブルでチェック! 長期で安心の【分配型投信】11本」を掲載。「毎月分配型」など、分配の回数が多い投資信託の場合、「途中で分配金を減らされないか」「無理な分配をしていないか」など、心配がつきもの。そこで、この特集では、減配リスクが少なく長期で安心して保有できる分配型の投資信託を11本紹介している。

今回は、11本の分配型の投資信託を選別した基準を解説。自分で投資信託を選ぶ際にも応用できるので、投資信託での資産運用を考える人は、ぜひチェックを!

直近の10年間で分配金を減らしていない投資信託は、
今後も安定的に分配金を出し続ける可能性が高い!

 「毎月分配型」など、分配金を出す回数の多い投資信託が、依然として高い人気を誇っている。頻繁に分配金を受け取れるのは嬉しいが、分配金だけに気を取られて投資信託を選ぶのは危険だ。なでなら、分配金は固定ではないので、運用状況次第では、途中で減らされることもあるからだ。また、運用先からの利子や配当収入で分配金をまかないきれず、元本を削って分配金を支払っている投資信託も少なくない。

 以上を踏まえたうえで、「それでも、分配回数が多い投資信託を保有したい!」という場合は、どうすればいいか。ダイヤモンド・ザイ12月号では、次の2つの条件に注目したうえで、「買ってもいい分配型の投資信託」を選別している。

投資信託の分配実績をチェック!

 1つ目の選別条件は「分配の実績」だ。10年以上の運用実績がある毎月・隔月・3カ月分配型投資信託の中から、直近の10年間(2009年8月~2019年8月)で“分配金を減らしていない投資信託”に的を絞っている。

 この10年間は、南欧の債務問題やチャイナショックなどの難局が何度となく訪れた。さらに、トランプ政権の誕生やブレグジット(英国の欧州連合離脱)などにみられるように、政治の不安定要素も増してきている。逆に、こうした不安定な環境でも分配を減らさなかった投資信託は、今後も安定分配が期待できるだろう。
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投資先から得ている利子や配当収入に対し、
明らかに高すぎる分配金を出していたら要注意!

 買ってもいい分配型投資信託の2つ目の選別条件は「無理な分配をしていないこと」。それを調べるには、「適正分配度」を知る必要がある。

 投資信託は、投資先から受け取る利子や配当の利回りである「利子・配当利回り」を公表している。基準価額に、この利回りを掛ければ、「利子や配当」の範囲内で支払うことができる分配金がわかる。これを「適正分配金」とする。

 実際の分配金に対し、「適正分配金」の占める割合(適正分配度)が小さい場合は、値上がり益に頼って分配している状況といえる。一方、実際の分配金に占める「利子や配当」の割合が高く、「適正分配度」が大きい場合は、無理のない分配をしていることになる。なお、今回の特集では「適正分配度」が50%以上を基準に選別している。

 たとえば「ダイワ日本国債ファンド(毎月分配型)の場合、2019年8月末の基準価額は9615円。月次レポートによると、「利子・配当利回り」は2.0%なので、適正分配金の月額は「9615円×2.0%÷12=16円」となる。

 つまり、「利子や配当」から見て適正な分配金は「16円」ということだ。実際の分配金は「20円」なので、適正分配度は「16円÷20円=80%」。実際の分配金の80%を補っており、無理な分配をしていない。「ダイワ日本国債ファンド(毎月分配型)」は健全な体質の分配型投資信託と言えるだろう。

実績と適正度の両方をチェックしよう

 ダイヤモンド・ザイ12月号の特集「分配の【実績】と【適正度】のダブルでチェック! 長期で安心の【分配型投信】11本」では、「実績」「適正度」という2つの基準を満たしていて、純資産や販売会社が極端に少ないものを除いた、11本の投資信託を紹介。ジャンルは「日本債券型」や「新興国債券型」、「リート型」「高配当株型」など、さまざまだ。

 長く安定的に、一定以上の分配金を出し続ける可能性が高い投資信託を探している人は、誌面も併せてチェックしてほしい。

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