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ひろゆきさんが考える「お金持ちになる方法」とは？ 忖度なしの鋭い発言で常に注目されるひろゆきさんに、投資についての考え方や、日本の将来の見通しを聞いた！（インタビュー【後編】を紹介。聞き手はダイヤモンド・ザイ編集部）
発売中のダイヤモンド・ザイ2022年3月号の巻頭特集は「お金持ちになるにはどうしたらいいの？」。この特集では、実業家のひろゆきさん、IT企業取締役兼お笑い芸人の厚切りジェイソンさん、レオス・キャピタルワークス会長兼社長の藤野英人さんに「お金持ちになるにための方法」というテーマで話を聞いている。三者三様のアドバイスは、これから投資計画を立てる際などに役立つはずだ。今回はその中から、ひろゆきさんのインタビュー【後編】を公開！
【※ひろゆきさんインタビュー【前編】はこちら！】
⇒ひろゆきが考える｢お金持ちになる方法｣は？【前編】 お金持ちになるために最低限やったほうがいいこと、投資を始める前に必ず持っておきたい“心構え”を伝授
「過去20年の成績を見れば、米国株のインデックス投資で十分。
日本経済は20年も横ばいなのに、日本株に夢を持つと損をする」
──インタビューの前編で、お金持ちになるためには節約したり、iDeCoやNISAといった制度について、自分で調べたりすることが大切、というお話を伺いました。ところで、ひろゆきさんご自身は、株を買われていますか？
ひろゆきさん 持っていますよ。いちいち毎期の業績確認とかが面倒なので、死ぬまで保有できるような銘柄で、あとはユーロの定期預金がメインです（※編集部注：ひろゆきさんは現在フランス在住）。日本にいたときは優待目当てでビックカメラ、モスバーガー（※企業名はモスフードサービス）、松屋（※企業名は松屋フーズホールディングス）などの優待株を買って、優待生活を楽しんでいました。優待は非課税なので、僕にとっては現金で配当をもらえる以上の価値でしたから。
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⇒株主優待株を買うときに注意すべき“3つのポイント”を紹介！ 株主優待の獲得のために必要な株数や、類似の優待株との利回りの比較、権利付最終日の確認が重要
──著書『1％の努力』では、米国株のインデックス投資を勧めていましたね。
ひろゆきさん 過去20年の成績を見れば、米国株のインデックス投資で十分だからですよ。もちろん、英語の決算報告書を読みこなせて、欧米の競合他社とちゃんと比較・分析したりできるなら個別株を買ってもいいけど、その能力がないならインデックス投資でいいんじゃないですか。
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ひろゆき（西村博之）さん：1976年生まれ。「2ちゃんねる」開設者、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」管理人。現在はパリ在住で、複数の企業経営に携わる。独特な視点や思考に基づく発言が常に注目されるインフルエンサー。著書『1％の努力』（ダイヤモンド社）は38万部を突破。拡大画像表示
──IT業界にもお詳しいですが、GAFA（グーグル、アップル、メタ・プラットフォームズ、アマゾン）の将来性はどう見ています？
ひろゆきさん アップル、グーグル、アマゾンは、あと10年は盤石でしょう。でも、フェイスブック（※現在の社名はメタ・プラットフォームズ）だけは、コミュニケーションのプラットフォームの流行に寿命があるので、何とも言えない。フェイスブック自身が、インスタグラムなど新しいプラットフォームを買収して運営しているけど、数年先の流行は読めないので。メタバース（仮想空間）の将来性にかけて社名も変更したけど、仮にメタバース市場が拡大しても、フェイスブックがそこで勝ち組になっている保証はありませんし。
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──日本株への興味は？ この先、日本株を買うつもりはありますか？
ひろゆきさん 日本は他の先進国と比較すると、唯一のマイナス成長。他国がこの20年間で所得もGDPも増やしているのに、日本だけ横ばいですよ。1年や2年じゃなくて、もう20年もこういう状態なのに「2022年からは違う」って言えますか？ 口にするだけならいいけど、お金を投資するのだから、ムダに夢を持つと損しますよ。
──フランス在住で、外から冷静に見られていると思いますが、やはり日本の将来については悲観的ですか？
ひろゆきさん 日本は治安もよく食事も安く美味で、平均寿命も長いので、住むのには悪くないと思いますよ。ただし、元気のいい他国と比較しないことです。幸福感は相対的な側面が強いので。例えば、経済破綻したジンバブエでも、経済が絶好調な米国より幸福感が高い人がたくさんいますから。
この10年間、先進国も中国もますます便利に、ますます豊かになったけど、それを知らない引きこもった日本人は、ちょっと景気が良くなると「アベノミクス最高！」とか「日本すごい！」とか言いながら、低成長社会で満足していたわけですから。
でも、その人たちを横目にアップルやアマゾンの株を買っていた人は、株価が何倍にも上がって大儲けしていたんですけどね。
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──岸田政権への期待感は持っていますか？ また、金融所得や富裕層への増税などの実現性についてはどう考えますか？
ひろゆきさん 岸田首相は増税・分配志向のようですね。でも自民党の多くの議員は反対しているので、日本の社会や経済に変革が起きることもなく、最後は政局になるだけじゃないですか。
増税については、資産家や高所得者ではなく、イジメても選挙に影響しない「そこそこお金があるサラリーマン」が、増税や手当カットの対象になりそうですよね。僕はベーシックインカム（※すべての国民に、定期的に一定額の現金を支給する制度）の導入に賛成なんですが、そういった大転換をせずに、どの政権も微調整を続けてきた20年間です。「今度の首相は違う」って、何かを期待するほうが不自然ですよ。
──それでは、2022年の日本経済に対する見通しは？
ひろゆきさん 人間も国も大きな環境変化がない限り、2021年が2022年になったというだけで、変わることはありませんよ。
強いていえば、これまでコロナ対策で、中小企業はほぼ無審査、無利子で融資を受けていましたが、その特例が終了して、倒産が多発するかもしれません。もしオミクロン株の感染拡大で第6波が到来し、特例融資が継続されれば延命しますが、そうすると生産性が低く、自立できない中小企業がムダに生き残るので、どっちにしても経済にはいい話ではないですよね。
──今後、日本社会はどのように変化していくと見ていますか？
ひろゆきさん 社会に目を向ければ、京王線車内や大阪の放火事件など、自暴自棄になった末の凶行が、昔は数年に1回だったのに、今日では年に数回起きています。弱者や孤独に陥った人を突き放しているので、あのような事件が頻発する国になってしまったのでしょう。
日本はベーシックインカムなど貧困対策を真剣に議論するべきなのに、低賃金労働者欲しさに単純労働者の移民解禁の議論をしている。今日、先進国はどこも単純労働者の移民は規制強化しているというのに、逆行している。バカじゃないかなと。
――本日は忌憚のないご意見をありがとうございました！
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