米国株を牽引する「GAFAM+α」の中でも、2022年も株価上昇が期待できる、アナリストの投資判断が“買い”の「ネットフリックス」と「エヌビディア」を解説!
発売中のダイヤモンド・ザイ2022年2月号では、特集「人気の【米国株150銘柄】オススメ&診断」を掲載! この特集では、アナリストなどのプロによる、人気の米国株124銘柄の激辛診断を公開している。今回はこの特集から、米国株の中でも注目度が高い「GAFAM+α」の業績に関する最新情報と、その中で「買い」の2銘柄を紹介!
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BIG8(GAFAM&テスラ・ネットフリックス・エヌビディア)の
最新決算の結果を分析! 5社好調、3社は足踏みという結果に!
今の米国株を牽引するのはGAFAM+α。具体的には、GAFAM(アルファベット、アマゾン、メタ・プラットフォームズ、アップル、マイクロソフト)に加えて、テスラ、ネットフリックス、エヌビディアの8社の注目度が抜きんでている。そこで、今回はその8社の最新情報を紹介しよう。
まず、最新の四半期決算の発表で好感されたのが、アルファベットとマイクロソフト、エヌビディア、ネットフリックス、テスラの5社。テスラ以外は、売上高と1株利益がともに市場予測を上回った。2021年7~9月期もハイブリッド勤務(オフィス勤務とテレワークを併用する働き方)の拡大などで、DXが進んでおり、その追い風を受けた格好だ。アルファベットとマイクロソフトはクラウド事業が牽引し、ネットフリックスは人気作増加による契約者増、エヌビディアはサーバー向け半導体の販売好調で利益が拡大した。
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テスラは、利益が市場予測を大きく上回った。1台当たりの利益がトヨタ自動車の3倍となるなど、収益力向上が凄まじい。株価は10月から急騰し、時価総額が1兆ドルを突破。ただ、2021年11月にテスラのCEOイーロン・マスク氏が株式を大量売却したことから、株価は一時高値から約20%下落と調整中。とはいえ、長期成長への期待は高い。マネックス証券の岡元兵八郎さんは次のように分析している。
「テスラは単なるEV(電気自動車)メーカーではありません。先進的なソフトウエア技術も持っており、自動運転に関する技術やデータ量などが、ほかのIT企業や自動車メーカーを圧倒している。さらに、そのデータを活用した保険業も展開しており、今後も新規ビジネスへの参入が期待できます」(岡元さん)
一方で、最新決算が市場予測を大きく下回ったのは、アップルやアマゾン、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)で、ここ3カ月の株価は低迷している。アップルは半導体不足などでiPhoneの供給が抑えられたことが影響した。アマゾンは、巣ごもり需要の反動や設備投資への拡大が、利益を圧迫する結果に。
決算発表でもっとも悲観されたのはメタ・プラットフォームズだ。アップルのプライバシー方針変更の影響で、収益が予想以上に伸び悩んだ。ただし、「メタバース(インターネット上の仮想空間)」への期待は高い。短期的には内部告発などの懸念材料があるが、「メタバースへ注力するため、設備投資を約66%増となる340億ドルに増やしました。メタバース界のリーダーになる実力はある」(岡元さん)からだ。
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なお、メタバース事業には、マイクロソフトとエヌビディアも参入を発表。半導体メーカーのエヌビディアは、どこがメタバースの勝ち組になっても高性能半導体の需要増が見込めるため、その恩恵を確実に受けるとみられている。
新規事業参入で話題なのは、ゲーム事業を開始したネットフリックスも同様。すでに、人気動画作品のゲームを自社サイト内で提供しており、次なる成長の牽引役として期待が高まっている。
アップルの直近決算が弱かったのは、半導体不足による供給網の問題。5G対応iPhoneへの人気は依然として高く、いずれ成長路線に戻ると見られる。アップルと同様に、直近の決算がイマイチだったアマゾンは、反対に成長性が鈍る見通し。賃金上昇などが短期的には利益成長を抑えると考えられるからだ。しかし、「利益減は設備投資増加の影響もある。それが、今後の成長を後押しする」(岡元さん)という見方もある。
短期的には明暗が分かれたGAFAM+αだが、どの銘柄も長期成長ストーリーは崩れていないので、値下がりした局面で買うのも手だろう。
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BIG8で今「買い」なのはゲームに参入の「ネットフリックス」と
メタバース関連株として期待される「エヌビディア」!
ここからは、GAFAM+αの中でも、アナリストなどのプロが「買い」と高く評価した2銘柄を紹介していこう(※銘柄分析コメントは、グローバルリンクアドバイザーズの戸松信博さん、キャピタル・パートナーズ証券の岡橋雅雄さん、マネックス証券の岡元兵八郎さん、マンハッタン・グローバル・フィナンシャルの森崇さん、加賀章弘さん。株価と業績は2021年12月2日時点。投資判断と株価の高値・安値予想は、12月2日からの3カ月間を対象としたもの。チャートはマネックス証券、業績データは「QUICK・ファクトセット」。最低購入額は1ドル=113円で計算。PER、ROE、配当利回りは予想ベース。PBRは実績ベース)。
一つ目は、前述のようにゲーム事業で注目を集めるネットフリックスだ。
ネットフリックスの2021年7~9月期の業績は、好調に推移した。9月末時点の契約数は2億1356万件で、2021年6月末と比べて438万件増加(市場予想は372万件増加)。4~6月期の154万件に比べると、直近3カ月間の純増数は約3倍だ。今後は、大型作品や新しく参入したビデオゲーム事業への期待が高い。
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続いて紹介するのは、新たにメタバース関連株となったエヌビディアだ。
ゲームとデータセンター向け半導体の旺盛な需要を追い風に、エヌビディアの2021年8~10月期の売上高は、前年同期比50%増と市場予測を上回った。また、自動車向け半導体の拡大や、データセンター用のCPU提供の発表など、インテルに対抗する姿勢を打ち出している。仮想空間内で共同作業を行うためのプラットフォーム「オムニバース」の提供も開始し、注目度は高い。
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