今、発売中のダイヤモンド・ザイ12月号では、「NISA(少額投資非課税制度)でも使える攻めと守りの投資信託」を、成績やコスト別の販売会社リストなどとともに掲載しているが、その中から投資の初心者で、できる限りリスクを抑えたい人にピッタリの投資信託を紹介しよう。長期で増やそうと思ったら、相場の大幅下落時に大損しないことは重要なポイント。果たして、「負けを回避する」とは?
NISA向けの投資信託には必須の条件、
“負けない”仕組みに注目せよ!
NISAで注意しなければいけないのが、儲けた利益に対する税金がゼロになる一方で、一般口座のように損をしても他で出た利益と損益通算ができないということ。儲けた時しかその恩恵にあずかれないのだ。このため、NISAでは、“損をしないこと”が大事になる。
そこでNISA向けに、相場下落時には安全資産に移すなど、臨機応変な対応をして、大損のリスクを減らすという「リスク回避」型の投資信託が何本か設定されている。
「常に集めた資金をすべて投資に回すフルインベストメントの投資信託がほとんどの中、危機を予測しリスク資産を円資産にシフトするものや、状況に合わせて適宜比率を変動させるものなど、リスク回避の仕方は投資信託によって異なります。2014年から始まったNISA向けに設定された投資信託が多いので、まだ1年程度の実績しかありませんが、1年で5~10%程度の上昇という堅実な成績を出しているものが多く注目の投資信託と言えるでしょう」(篠田さん)
まずはトレンド・アロケーション。この投資信託は、2012年3月に設定され、リスク回避型の中で最も実績があり純資産が多い投資信託だ。
組み入れ資産を、高リスク資産(先進国・新興国の株式や新興国の国債、リート、金や原油などのコモディティ)と、低リスク資産(先進国債券やヘッジファンド、短期債券)に分けて、相場の先行きに弱気の場合は低リスク資産を多くするなど適宜資産配分を調整する。また、必要に応じて現金に100%避難する対応も可能なのが特徴だ。
株価の下落時に上昇するVIX指数に
連動する仕組みにより対応するタイプも!
次に紹介するのが投資のソムリエ。この投資信託も同様に、収益性資産と安定資産に分け、投資環境の変化をいち早く察知し毎日配分比率を変更することで、下落局面でも負けない運用を目指している。
同じく、ここには掲載しなかったがクルーズコントロールというリスク回避型の投資信託もある。こちらは、現金の比率を調整することで下落の抑制を図る投資信託だ。債券の比率が高めで、年率4%のリターンが目標だ。
最後に紹介するのが楽天みらいファンド。この投資信託は、先進国と新興国の株式と債券に分散するかたわら、株価下落時に大きく上昇するVIX指数先物(別名「恐怖指数」とも呼ばれている)を活用した資産を20%組み入れることで株価の急落に対応する投資信託だ。設定来の基準価額は1万円を大きく下回ることなく、底堅く推移している。
大きな上昇を狙うのではなく、下値のリスクをできるだけ排除して安定収益を狙うリスク回避型は、まさに投資の初心者や資産を守りながら増やしたい人にぴったりなのだ。リスクを取りたくない人向けの投資信託としては、このほかにも日本債券型やバランス型があるので気になる人は、ザイ本誌で確認してほしい。
※証券や銀行の口座開設、クレジットカードの入会などを申し込む際には必ず各社のサイトをご確認ください。なお、当サイトはアフィリエイト広告を採用しており、掲載各社のサービスに申し込むとアフィリエイトプログラムによる収益を得る場合があります。 |
【2024年11月1日時点】 |
||||
順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード (手数料無料) |
積立対応 | ||
1位 | ◆楽天証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2567本 | 2567本 | 2424本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 投資信託の保有残高が一定の金額を超えるごとに「楽天ポイント」が貯まるサービスもお得。また「投信残高ポイントプログラム」の対象となる6ファンド(「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」など」)については、保有しているだけで一定のポイントが還元されるのでお得。さらに投信積立の際に楽天カードを使うと0.2〜1%分、楽天キャッシュを使うと0.5%分の楽天ポイントが付与される。ポイントは投資信託の買付や投信積立の代金にも利用できる。投資信託の最新事情がわかる「楽天証券レポート&コラム」や、最大5銘柄の基準価額の推移を比較できる「投信スーパーサーチ」など、投資信託選びのサポートもバッチリ。ロボ・アドバイザーが銘柄選択や売買タイミングまで判断してくれる「楽ラップ」や、スマホ専用のロボ・アドバイザー「ロボのぶくん」を利用可能。さらに、専用バランスファンドで手軽に積立投資ができるロボ・アドバイザー「らくらく投資」も登場。 |
||||
2位 | ◆SBI証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
2554本 | 2554本 | 2367本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料で、投資信託本数の取扱本数はネット証券でトップクラス! スマホアプリ「かんたん積立 アプリ」を利用すれば、投資信託をスマホで管理可能だ。また、投資信託の月間平均保有額に応じてVポイントやPontaポイント、dポイント、PayPayポイント、JALマイルなどが貯まる「投信マイレージサービス」もお得。保有額が1000万円以上なら獲得ポイントが2倍になる(通常銘柄の場合)ので、投資信託が本格的に資産形成を考えている人には、かなりお得だ。買付&積立が100円以上1円単位に引き下げられ、初心者でも気軽に始めやすくなった。投信の買付には、VポイントやPontaポイントが利用できる。投信積立は三井住友カードによるクレジットカード決済「クレカ積立」がお得で、最大で決済額の0.5%ものポイントが貯まる。最近では、低コストなiDeCo(個人型確定拠出年金)にも力を入れており、無条件で運営管理手数料を無料にしている。 |
||||
3位 | ◆松井証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1885本 | 1885本 | 1862本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の取り扱い本数を着実に増やしており、現在はランキング3位まで上昇。他社に先駆けて投資信託の販売手数料無料を打ち出したのも高評価だ。さらに投資信託の残高の最大1%分のポイントが貯まるサービスもお得。他社の類似サービスと比較しても、ポイント還元率は高水準に設定されている。投資信託ページは、人気の投信や好成績の投信がすぐにわかる各種ランキング装備、スマホでの見やすさ、直接発注など機能が充実。さらに、投資信託の組み合わせに頭を悩ませる人のために「投信工房」「投信提案ロボ」「投信見直しロボ」という3つの高機能ロボアドバイザーを用意。無料のロボアドバイザーとしては、どれも非常に高い機能を備えている。 |
||||
順位 | 投資信託本数 ※1 | 最低積立金額 | ||
全体 | ノーロード | 積立対応 | ||
4位 | ◆auカブコム証券(旧:カブドットコム証券) ⇒詳細情報ページへ | |||
1839本 | 1839本 | 1760本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の販売手数料はすべて無料! 信託報酬控除前のトータルリターンが見られるので、実態に合った取引コストや運用パフォーマンスがわかるのも魅力だ。また「プレミアム積立」は100円から可能。au PAYカード決済による積立なら1%ポイント還元、投資について気軽に話し合えるSNS「ファンドスクエア」も魅力。積立の銘柄選びに役立つ「セレクション」は、ジャンルごとの代表的な銘柄が複数紹介されている。ファンド探しはランキングやファンド検索から。投資信託の月間保有金額に応じて0.005〜最大0.24%分のPontaポイントがもらえる「資産形成プログラム」も上手に活用したい。 |
||||
【株アプリに慣れていない「株初心者」には特におすすめ!】 | ||||
5位 | ◆マネックス証券 ⇒詳細情報ページへ | |||
1764本 | 1764本 | 1704本 | 100円 | |
【特徴・メリット】 投資信託の購入時手数料はすべて無料! もちろん、NISA口座での取引や「投信つみたて」による購入も手数料0円だ。クレカ積立のポイント還元率は業界トップクラスで、「dカード」や「マネックスカード」で投資信託を積立購入すると最大1.1%分のポイントがもらえる。さらに、投資信託の保有金額の最大0.26%分のポイントがもらえるのもお得。なお、貯まったポイントは投信信託の購入代金に利用できる。ファンド探しに迷ったら、自分のライフプランに合ったファンド選びを手助けする「投信ポートフォリオ診断」を参考にするといいだろう。ポートフォリオの分析やリターン予測、アドバイスなどの機能がある「MONEX VISION」も便利だ。ロボアドバイザーサービスは、1000円から始められる投資一任型の「ON COMPASS」と、最低投資金額が5万円で国内ETFで運用を行うアドバイス型の「Monex Advisor」が利用可能。 |
||||
※手数料などの情報は定期的に見直しを行っていますが、更新の関係で最新の情報と異なる場合があります。最新情報は各証券会社の公式サイトをご確認ください。※1 投資信託本数は、各証券会社の投資信託サーチ機能をもとに計測しており、実際の購入可能本数と異なる場合があります。 |