「マイルは貯めるよりも使う方が難しい」と、筆者は思っている。
もちろん、マイルにはさまざまな使い道があるが、筆者が「マイルを有効に使えた」と感じるのは、ビジネスクラスやファーストクラスの特典航空券を利用して、遠方に旅行をしたときだ。
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筆者は、2016年3月にカタール航空のビジネスクラス特典航空券を利用して、南米を旅行した。そのときの経験をもとに、ビジネスクラスの特典航空券をおすすめする理由を解説したい。
ビジネスクラスの特典航空券の取得で
1マイルあたり5円の価値に!
カタール航空はワンワールドに加盟しているので、JALのマイルを使用した。往路は「羽田⇒ドーハ(乗り継ぎ)⇒ブエノスアイレス」、復路は「ブエノスアイレス⇒ドーハ(乗り継ぎ)⇒成田」という経路だ。往路と復路ともにドーハでの乗り継ぎが必要で、片道の所要時間は乗り継ぎ時間を含めて約30時間だった。
1人あたりの必要マイル数は16万マイルで、今回は2人で旅行したため計32万マイルを使用した。
JAL提携会社の特典航空券は、搭乗日の330日前から予約が可能なので、ほぼ330日前にJALに予約の電話を入れた。今回の場合は、往路と復路ともに1回の乗り継ぎがあるため、合計4便の席を押さえる必要がある。カタール航空の飛行機は、ビジネスクラスとエコノミークラスの2クラスしかなく、ビジネスクラス席は40席ほどだったため、各便2席ずつ押さえるのは、かなり至難の業である。実際、搭乗日のほぼ330日前に予約の電話をしたにも関わらず、前後の日にちでは席を確保できず、空席があったのは、ピンポイントでその日程だけだった。
なお、この経路の航空券の価格は80万円前後なので、「80万円÷16万マイル=5円」と、1マイルあたり5円の価値となる。
ゆっくり休めて、トラブルも回避できるのが
ビジネスクラスのメリット!
次に、筆者の体験談をもとに、カタール航空のフライトがどのようなものだったかを紹介しよう。
羽田、ドーハ、ブエノスアイレスのすべての空港でVIPラウンジを使用することができた。「ビジネスクラスだから当たり前」と思う人もいるかもしれないが、2013年にエミレーツ航空を利用したときは、「特典航空券の場合は、ビジネスクラスでもラウンジは利用できません」と言われ、ドバイ空港のVIPラウンジを利用できなかった。
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飛行機は、往路の「羽田⇒ドーハ」のみが最新の「ボーイング787-8」で、その他はすべて「ボーイング777-200」であった。
「ボーイング787-8」は、カタール航空の中でも最新型飛行機のひとつ。「ボーイング787-8」のビジネスクラスシートは、座席が斜めに配置される「ヘリンボーン」と呼ばれるスタイルで、横1列に4席、全席合わせても22席しかない。また、すべてのシートが通路に面しているので、トイレに行く際などに隣の乗客を気にしなくていい。もちろん就寝時には、シートをフルフラットにすることが可能だ。
「ボーイング777-200」は、横1列に6席のオーソドックスなスタイルで、シートピッチは約2メートルとゆったりしている。こちらも就寝時には、シートをフルフラットにできる。
すべてのフライトに共通していたことだが、ビジネスクラスでは、搭乗の際に食事メニューが配られ、食べたい品を好きなタイミングで注文できる。往路の羽田発、復路のブエノスアイレス発の飛行機の離陸時間は深夜だったので、これは大変ありがたいサービスである。
目覚めたタイミングで食事をオーダーしてもいいし、事前に時間を指定しておけば、調理の時間を待つことなく、すぐに食事を開始することができる。
アメニティは、ジョルジュ・アルマーニのポーチ入りで配られた。同じ黒色のポーチではあるものの、男性用と女性用で微妙にデザインが異なっていた。中身は、ローション、アイマスク、耳栓、靴下など、一般的なものであった。
また、就寝時に着替えるためのナイトウエアも提供され、スーツ姿で搭乗しているビジネスマンらは、すぐに着替えていた。
機内エンターテインメントのメニューは豊富だったが、残念なのは、日本語の吹き替え、もしくは字幕のある映画が少なかったことだ。帰路の途中には、日本語の映画は観つくしてしまった。
飛行機の乗り心地やサービスで
ビジネスクラスのメリットを実感
実は今回、筆者は羽田から出発する前、体調があまり芳しくなかった。飛行機が羽田を離陸した直後はすぐに眠り、ドーハに着陸する直前に食事を軽くとった。ドーハからのフライトでも、できるだけ眠るように心がけたところ、ブエノスアイレス到着時にはすっかり体調が回復していた。ビジネスクラスだからこそゆっくり休めたが、「エコノミークラスだったら?」と想像すると、ちょっと怖いものがあった。
今回、羽田からドーハまでのフライトに約1時間の遅れが生じた。ドーハでの乗り継ぎ時間は、当初1時間50分の予定だったが、この遅れにより50分ほどの時間で乗り継がなければならなかった。ドーハのミニマムコネクト(国際線から国際線への最低乗り継ぎ時間)は、45分に設定されており、ほぼそれに等しい時間しか残っていなかったが、一番早く飛行機を降り、乗り継ぎのセキュリティゲートまで駆け足で行くことにより、何とか無事に乗り継ぐことができた。
ドーハのハマド国際空港の利用者は、ほとんどが乗り継ぎ客で、「乗り継ぎのセキュリティチェックに長蛇の列ができることがある」と聞いていた。「もしエコノミークラスの最後方の座席だったら?」と想像すると、こちらもちょっと怖いものがあった。
今回は、筆者のカタール航空での南米旅行について述べたが、やはり、「長時間のフライト」「乗り継ぎのあるフライト」などの場合、ビジネスクラスを利用するメリットは大きいと感じた。また、前述した1マイルあたりの価値も含めて考えると、「最高のマイルの使い方」は、やはり「上級クラスを利用した長距離フライト」だと思う。
以上、今回は、「マイルを使って上級クラスの特典航空券を取得し遠方に旅行に行くこと」がマイルの有効な使い方である理由を解説した。
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ブランド | 電子マネー対応 (ポイント付与対象) |
カード フェイス |
◆三井住友カード ゴールド(NL) |
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0.5~7.0% |
5500円 (ただし、年100万円以上の 利用で次年度から永年無料) |
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◆アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カード |
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0.3~1.5% (※1) |
3万9600円 | AMEX | - | |
【アメリカン・エキスプレス・ゴールド・プリファード・カードのおすすめポイント】 日本で最初に発行されたゴールドカード「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」の後継カードだけに、ステータス&付帯サービスは最高レベルで、カードが金属製という特別感もあって、一般的なゴールドカードとはケタ違い。たとえば、年間200万円(税込)以上を利用してカードを継続保有すると、国内40カ所以上の高級ホテルに無料宿泊できる「フリー・ステイ・ギフト」は、もはや一般的なプラチナカードすら凌駕するレベルの特典だ。さらに、高級レストランを2人以上で利用すると1人分が無料になる「ゴールドダイニング by 招待日和」や、世界1400カ所以上の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できる「プライオリティ・パス」、最高補償額1億円の「海外旅行傷害保険」が付帯するなど、もはや「ゴールドカード」の枠組みを大きく飛び越えている。また、家族カードは2人目まで年会費無料でお得(3人目以降は年1万9800円・税込)。 ※貯まるポイントをマイルに交換した場合。1マイル=1.5円換算。 |
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