セールシーズン以外に、不定期で行われるバザーも狙い目!
人気セレクトショップでは、ハイブランドが8割引も!

 ファイナンシャル・プランナー(FP)の花輪陽子です。今回は、シンガポールでのショッピング事情をお伝えします。

 シンガポールでのショッピングといえば、毎年5月下旬から7月末にかけて展開される「GSS(グレートシンガポールセール)」や、11月下旬から新年にかけて行われるセールが有名です。

 ただ、セールはそのほかのタイミングでもよく実施されています。たとえば、7~8月や2~3月といった時期には、各店で在庫一斉セール(「バザー」と呼ばれます)がよく行われています。

Diorのタグが付いていた子供ドレスDiorのタグが付いていた子供ドレスも8割引。ピアノの発表会や結婚式のために購入している人も。

 さまざまなショップのバザーのなかでも、おすすめはシンガポールで人気の大型セレクトショップ「Club21」が不定期で行うもの。定価の8割引など、驚くほど大幅に値引きされた金額で、有名ブランドの商品を購入することができます。なかには千円単位まで値引きされたブランド衣類もありました。

 実際に「Club21」のバザーに足を運んでみましたが、売られている商品は2シーズン以上前の物が多いという印象です。それでも、ディーゼル、マルニ、バレンシアガ、ヴァレンティノ、モンクレールといった、日本でも超人気の商品をたくさん見かけました。多少古いシーズンの物でも、とにかく安くなっているので、ブランドのファンなら必見でしょう。

 「Club21」のバザーのタイミングは、Facebookの公式ページをフォローしておくと、いち早く知ることができます。「Club21」のバザーのためにわざわざ日本から来る人も、たくさんいるようです。シンガポールは日本から近くて、比較的航空券も安いので、がっちり買い物するつもりであれば、わざわざ来る価値もあるかもしれません。

 ただし、お得感がありすぎるせいで、ついつい買いすぎてしまう人も多いよう。予算はしっかりと意識して臨むことが重要ですね。

デパートの催事場でも頻繁にブランドセールを実施中!
今シーズンの商品を狙うなら店舗のファイナルセールに注目

 「Club21」の場合、大規模なバザーは1~2年に一度のようですが、中規模のバザーは半期に一度など、わりと頻繁に行われているように感じます。家賃が高いシンガポールには、アウトレットモールがあまりありません。膨大な商品を保管していると、コストがかさむからでしょう。

 同じように、アウトレットではないショップでも、在庫を早めに売り切るために、バザーやセールをしょっちゅう行うのだと考えられます。

バザーの子どもの靴コーナーバザーの子どもの靴コーナー。高級靴が8割引に。なかには1000円代の物も。

 シンガポールの中心部・オーチャードには、日本のデパートである伊勢丹や高島屋が出店しています。これらの催事会場でも、頻繁に色んなブランドのバザーが行われています。デパートに足を運んだら、催事情報を貼りだしてある掲示板を必ずチェックするようにしています。

 シンガポールでは、こうしたバザーなどを利用すれば、衣類などを日本よりも安く入手することが可能です。バザーではなくても、たとえば夏物のシーズンの終盤には、多くの店でファイナルセールを実施。定価の6~7割引で販売していることもしばしばです。ファイナルセールでは、今シーズンの物を買えるので、流行の物を気軽に手に入れることができます。

シンガポールではフリマアプリ「Carousell」が大人気!
国土が狭いので、商品の受け渡しは対面・現金決済が基本

 このように、シンガポールではセールが多いので、ついつい買い過ぎてしまうのが悩みの種です。国土が狭いこともあって、買い物が最大の娯楽になりがちな側面もあります。

 買い物しすぎる人が多いからなのか、今、シンガポールでは、手持ちの中古品を個人間で売買することが流行っています。日本でもフリマアプリの「メルカリ」が流行っていますが、シンガポールでは「Carousell」というフリマアプリが大流行しています。

 「Carousell」は、売買したい商品の情報を手軽にアップできて、写真もアプリで綺麗に加工できます。「メルカリ」と違って、今のところ手数料は取られず、売り手と買い手が連絡を取り合い、直接会って現金で引き渡しという方法が一般的です。シンガポールは国土が狭く、直接取りに行くことが容易で、かつ宅配便状況が日本ほどは整備されていないという理由からでしょう。

フリマの戦利品フリマの戦利品。日本語の本もたくさん売られていました。

 「知らない人と直接会いたくない」という人もいるかもしれません。とはいえ、売る側になってみると、梱包・郵送手続きなどの手間をかけずに済むので、より気軽に「よし、売ってしまおう」という気持ちになれるのが魅力です。

 私の周辺では、シンガポール人だけでなく、日本人やインドネシア人など、海外から移住している人々も「Carousell」を利用しています。友達の一人は、家具を売りに出して、その日のうちに売って手放すことができたそうです。

 夫が「Carousell」を利用しており、私はフリマに2回出店をしたことがあります。そのときの印象だと、シンガポール人はあまり値切らず、決断が速いと感じました。結果的に、容易にたくさんの物を売ることができたので、シンガポール在住で荷物が増えてきた人にはフリマ、及びフリマアプリはおすすめです。

シンガポールではFacebookでの個人間売買も活発!
同じ集合住宅の住民、駐在員の妻同士で商品を売買するページも

 また、私が住んでいる集合住宅では、住人のFacebookページがあって、そこで物の売り買いができるようになっています。私自身、子供の絵本を安く買ったことがあります。たまたま売り手が知っている人でしたし、同じ建物に住んでいるため、受け渡しが容易でした。

 シンガポールに赴任している外国人駐在員の妻のFacebookページもあるのですが、ここでも中古品の売り買いをしています。デザイナーズブランドのドレスや靴などを売りに出している人も多く、とても華やかです。

 私の外国人の友達に、そのサイトで買い物することを趣味としている人がいます。何を買っているのかと聞いてみると、「高価な家具や置物、デザイナーズブランドの洋服や鞄など、色々買っている」とのことでした。受け渡しはやっぱり直接手渡しなので、売り手の豪邸に足を運ぶことも多いそう。その豪邸を見るのも楽しみの一つなのだそうです。

 駐在員の妻向けfacebookページに参加しているのは、これまで良い物を見尽くしてきた、欧米系のハイセンスな方が多いようです。そのため、ここで物を売りたいと思った場合、良い物を合理的な値段で出さないことには、見向きもされません。

 反対に、すごく高価な物を安い値段で出した場合には、誇張ではなく秒速で反応があります。前述の友達も、ずっとサイトを見ていられないので、ほしい物が出品されたタイミングで買えなかった、と嘆いていました。

将来売ることを前提に物を買うことも重要!
お金の流れを良くすることを意識して、物の売り買いをしよう!

 私の日本人の友達のなかには、日本で買った欧米ブランドのベビー用品を、Facebookページやフリマなどで高値で売った、という人が何人もいます。バウンサー(ベビーチェアの一種)を1万円弱で、ベビーカーを4万円強で売ったという話も聞きました。日本の感覚からすると、中古品としては高額で売れている印象です。

 日本では、新品の物を買い、使わなくなってもそのまま置いておく、ということがよくあります。最近は何でもリサイクルに出す人が増えていますが、それが常識と言えるほどには浸透していないのではないでしょうか。

2400円で購入した戦利品こちらもバザーで2400円で購入した戦利品。買いすぎにさえ注意すれば、日本にいるときよりも被服費を抑えることができます。

 それと比較すると、欧米の人たちは、物を中古で買うことに慣れている印象です。使わない物は眠らせておかずに、すぐに売ってお金に換え、新たに必要な物を買うというのが基本ルールのようです。

 衣類に関しては、今シーズンの物をいち早く買って飽きるまで着た後、セール前に高値で売る人もいるくらいです。今シーズンの物なら、多少強気の値段をつけても定価より安ければ売りやすいです。たとえば、ファッションアイコンとして人気のインスタグラマーは、自分のインスタページで、フォロワーに高値で洋服などを売っていたりもします。

 物を買うときも、株を買うときと同じで、将来売ることを前提として、価格が落ちにくい物を買うという発想も大切なのでしょう。それまで、身の回りの物に関しては、「将来売る」という認識を持たずに買い物していましたが、シンガポールで生活する中で、価値観が塗り替えられつつあります。

 お金の流れを良くするためには、不要な物を貯めこまず、少しでも売れる可能性がある物は早く売ってしまうのが賢明なのだ、と日々感じています。

TOP