世界投資へのパスポート

米国株の決算発表シーズンは、滑り出しから不調で
市場のEPS予想も下落! そんな中、好決算を続ける
テンバガー(10倍株)候補のアトラシアンに注目!

2019年1月21日公開(2019年1月21日更新)
広瀬 隆雄
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先週の決算発表は総じて悪く、ガイダンスを出した企業は
すべて「ネガティブ・ガイダンス」という結果に

 米国では、先週から2018年第4四半期の決算発表シーズンが始まっています。これまでにS&P500採用銘柄のうち、11%の銘柄が決算発表を終えました。

 決算発表した企業のうち、76%がEPSで予想を上回りました。過去5年の平均は71%です。EPSのポジティブ・サプライズ幅は+3.2%でした。過去5年の平均は+4.8%です。

 一方、売上高に目を転じると、56%の企業が売上高で予想を上回りました。過去5年の平均は60%です。売上高のポジティブ・サプライズ幅は+0%でした。これは過去5年の平均+0.7%を下回りました。

 また、これまでにガイダンスを出した企業は6社あり、その全てが「ネガティブ・ガイダンス」でした。

 冴えないガイダンスを反映して、今年のS&P500指数の一株当たり利益(EPS)のコンセンサス予想は、下のチャートに見るようにだんだん下がっています

 このようにコンセンサス予想が下がる局面では、普通株式投資は難しいです

 それでもマーケットが上昇し続けている理由は、「米国と中国との間での貿易交渉で何か進展があるのではないか?」という期待があるからです。確かに双方が歩み寄りする可能性は高いです。しかし、マーケットは既にベストのシナリオをかなり織り込んでしまっているように見えます

バンク・オブ・アメリカとゴールドマン・サックスを除き、
銀行株は債券トレーディングが冴えない企業ばかり

 個別の銘柄を見ると、銀行株の決算は、バンク・オブ・アメリカ(ティッカーシンボル:BAC)ゴールドマン・サックス(ティッカーシンボル:GS)を除いて悪かったです。

 バンク・オブ・アメリカの第4四半期決算は、EPSが予想63セントに対し70セント、売上高が予想223.7億ドルに対し228.9億ドル、売上高成長率が前年同期比+10.7%でした。

 ゴールドマン・サックスの第4四半期決算は、EPSが予想4.78ドルに対し6.04ドル、売上高が予想74.8億ドルに対し80.8億ドル、売上高成長率が前年同期比-0.5%でした。

 この2社に比べ、残りの銀行株は、主に債券トレーディングの不調で冴えない決算を出すところが多かったです。

 シティグループ(ティッカーシンボル:C)の第4四半期決算は、EPSが予想1.55ドルに対し1.64ドル、売上高が予想175.7億ドルに対し171億ドル、売上高成長率が前年同期比-2.3%でした。

 JPモルガン・チェース(ティッカーシンボル:JPM)の第4四半期決算は、EPSが予想2.19ドルに対し1.98ドル、売上高が予想266.9億ドルに対し261億ドル、売上高成長率が前年同期比+8.1%でした。

 ウエルズファーゴ(ティッカーシンボル:WFC)の第4四半期決算は、EPSが予想1.18ドルに対し1.21ドル、売上高が予想218億ドルに対し209.8億ドル、売上高成長率が前年同期比-4.9%でした。

 モルガン・スタンレー(ティッカーシンボル:MS)の第4四半期決算は、EPSが予想89セントに対し80セント、売上高が予想93.2億ドルに対し85.5億ドル、売上高成長率は前年同期比-10%でした。

テンバガー(10倍株)の片鱗を見せるアトラシアンは
今期の決算も好調!

 なお銀行株以外では、アトラシアン(ティッカーシンボル:TEAM)が期待通り素晴らしい決算を出しました。

 アトラシアンは、未だ四半期決算発表を一度も取こぼしたことが無いです。パーフェクト・ゲーム(完全試合)を続けているわけです。テンバガー(10倍株)になる片鱗が見えているので注目すべきだと思います。

 今回の第2四半期(12月期)決算では、EPSが予想21セントに対し25セント、売上高が予想2.88億ドルに対し2.99億ドル、売上高成長率が前年同期比+40.6%でした。

 営業キャッシュフローは1.3億ドル、設備投資額は780万ドル、フリー・キャッシュフローは前年同期比+81%の1.226億ドル、そしてフリー・キャッシュフロー・マージンは41%でした。

 課金顧客数は13.9万件でした。期中6551件の顧客を追加しました。なおこの数字には、昨年9月に買収したオプスジーニーの1396顧客が含まれています。

 第3四半期EPSは、予想18セントに対し新ガイダンス(=会社側予想)18セントが、売上高は、予想3億ドルに対し新ガイダンス3.03〜3.05億ドルが提示されました。

 2019年度のEPSは予想78セントに対し新ガイダンス81〜82セントが、売上高は予想11.8億ドルに対し新ガイダンス11.95〜11.99億ドルが提示されました。

 アトラシアンは「買い」だと思います。今後の決算発表で1)EPS、2)売上高、3)ガイダンスの全てが予想を上回り続けている限り、保有し続ければ良いと思います。

■アトラシアン(TEAM)チャート/日足・6カ月
アトラシアン(TEAM)チャート/日足・6カ月アトラシアン(TEAM)チャート/日足・6カ月(出典:SBI証券公式サイト)
※画像をクリックすると最新のチャートへ飛びます。
拡大画像表示

 まとめると、決算発表シーズンの滑り出しは決して良くないです。

 今週は、月曜日がキング牧師誕生記念日で休日です。主な決算発表の予定は、次の通りです:

■今週の主な決算発表の予定とコンセンサス予想
銘柄
(ティッカーコード)
発表日 予想EPS
(ドル)
予想売上高
(ドル)
ジョンソン&ジョンソン(JNJ) 1/22(火)寄付き前 1.95 202.8億
IBM(IBM) 1/22(火)引け後 4.85 218.5億
プロクター&ギャンブル(PG) 1/23(水)寄付き前 1.21 171.5億
テキサス・インスツルメンツ(TXN) 1/23(水)引け後 1.28 37.5億
インテル(INTC) 1/24(木)引け後 1.23 190.1億
スターバックス(SBUX) 1/24(木)引け後 0.65 64.8億

【今週のまとめ】
米国株は全般的に投資しにくい環境だが
中には好決算の注目銘柄も隠れている!

 決算発表シーズンが始まりましたが、滑り出しは余り良くありません。その結果、今年のS&P500指数のコンセンサスEPS予想は下がり気味です。これは投資しにくい環境です。

 ただ、個別ではアトラシアンが素晴らしい決算を出しています。まだ一度も悪い決算を出したことがない優等生ですので、注目してください。

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