超成長株投資で資産10倍計画!

新型肺炎の感染拡大懸念で、世界の株価が急落
日本の株価の下値は限定的、個人投資家は
長期ポートフォリオを構築する絶好のチャンスか山本潤の超成長株投資の真髄 第52回

2020年2月26日公開(2020年2月26日更新)
山本 潤
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新型肺炎の感染拡大懸念で、世界の株価が急落

 3連休中、コロナウイルスの猛威が欧州に飛び火し、欧州株式相場が下落。次いで、対岸の火事にすぎなかった米国NYダウが2月24日に1031ドル安、翌25日に879ドル安と大幅下落。それを受け、2月25日に日経平均が781円安と暴落し、26日も179円安と続落しました。

 世界的な株価急落に不安な投資家も多いと思いますが、ほんの少しだけ気を強く持ってください。株価急落にうろたえるのは勿体ないからです。せっかく相場に参加しているのならば、これからの行動を1年後に活きるようにしましょう。不安でうろたえるだけではなく、将来を見据えて足元でとるべき行動をするのです。

 暴落に直面した際、大事なのは過去に学ぶことです。今回の下落がどれほどインパクトがあるのか。それを身定める手立てとして、暴落後に反発した底値付近の日経平均PBRを見ることがあります。現在、日経平均の予想PBRは直近1.05倍(実績ベースでは1.1)です。

 株価を利益で割るためブレが大きいPERと比べ、積み上げた資本額をベースとするPBRはブレが小さいため、相場のレンジを語るのに有効です。リーマンショック時の暴落はPBR0.9倍が底値、2016年の英国EU離脱を問う国民投票による暴落はPBRおよそ1倍、記憶に新しい米利上げ懸念の2018年12月もPBRおそよ1倍で反発しました。

コロナショックによる株価下落の下値は限定的か

 リーマンショックはオフバランスされた証券化の実態がわかりませんでした。金融機関同士の相対契約の連鎖で大手証券や保険会社が破綻するという金融システムの不全でした。人の病気に例えると心不全で、命を落とす危険がありました。金融システムの破綻不安でPBRは0.9倍まで到達することもある、と解釈できるかもしれません。

 一方、それ以外の政治ショックによる不安は経済の鈍化懸念であり、例えば、100の水準で推移していた貿易水準が90台後半ぐらいに低下するという不安です。英国がEUを離脱し、金融市場が混乱したら、企業業績に影響が出るという不安で、人の病気に例えると精神的な疲労や軽い発熱でしょうか。こうした懸念では、PBRは最悪1.0まで下落することもあります。現状の日経平均のBPSは2万700円程度なので、下値は限定的であるはず、ということです。ほんの少しだけ気を強く持ってくださいとお願いするのはそのためです。

 マスコミはパニックの際、不安を煽る報道しかしません。日本で子供が熱を出して病院が見てくれない、似たような現象がイタリアや韓国でも起きている。一方、中国の感染者が減少しても、あまり報道されないでしょう。人々を不安にさせて視聴率や閲覧数を上げることを優先するからです。

暴落で売るのは、機関投資家やヘッジファンド

 感染拡大による経済や企業業績への影響はどうでしょうか。端的には「悪い」でしょう。昨年10月~12月期のGDPの大幅マイナスが消費増税の影響によるもので、今年1~3月はインバウンド需要の消滅、自粛ムード蔓延による経済不振の懸念です。今後も感染拡大が続くと、自粛ムードが海外にも飛び火し、人の移動が制限されて経済活動が停滞することが想定されます。世界各国が金融政策や財政出動でそれを和らげることが、今後の対応でしょう。

 不安な人々が売らなければならない一方、下値の目処を設定し、落下するナイフを慎重に選んでいる投資家もいます。3カ月後、半年後、1年後を見据えた行動です。急落時に投げ売らなければならないのは大手の機関投資家です。資産配分比率の取り決めで、株式から債券に安値でシフトしなければならない。ヘッジファンドも解約が多いと、泣く泣く売るはめになる。

個人投資家は慌てず、長期ポートフォリオを構築するチャンス

 一方、個人の長期投資家は解約されることもなく、信用取引さえしていなければ反対売買は強要されず、保有を続けられます。3月の配当もしっかりもらえます。今回のショックがリーマン並でないことは、ほぼ全ての投資家のコンセンサスだと思われます。金融緩和や経済対策などの政策を総動員する各国政府の気運も生まれています。1年先には企業業績は前年比で大幅に改善します。すると株価も戻ってきます。10年後の日経平均BPSはさらに1万円増加しているでしょう。合理的に考えるならば。

 当メルマガサービスのポートフォリオ戦略ですが、落ちるナイフが地面に刺さった後に拾う戦略です。相場は当面荒い動きをすると思いますが、だからこそ上昇の潜在力にもなります。相場は政策を催促する展開となるでしょうが、長期投資家は慌てずに準備を進めて、3カ月後、半年後、1年後にきっと笑えるようにしたいと思います。

(DFR投資助言者 山本潤)

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