ジャストシステム(4686)の株価は約10年間で約25倍に
ジャストシステム(4686)の株価は、約10年間で200円台から5000円台を超える水準に上昇しました。約10年間で約25倍です。個人向け事業と法人向け事業の両方が好調ですが、今回は個人向け事業である、全ての学習を専用タブレットで完結できる通信教育サービス「スマイルゼミ」を紹介します。
スマイルゼミの特徴は利用料が安いことです。少子化対策待ったなしの日本。子育て費用の中でとりわけ負担が大きいのが教育費です。幼稚園から大学まで全て私立の場合、子供1人で2000万円を超えるとも言われるほど。通塾の費用負担も大きいです。月額で数万円、年間では数十万円に上り、家計を圧迫しています。一方、スマイルゼミは月額数千円で済み、これだけで学校の補習や受験対策ができれば、教育費を大幅に削減できます。
勉強を継続する工夫が随所に施され、高い継続率を誇る
もう一つの特徴は継続率の高さです。紙の通信教育の場合、答案を郵送する手間がかかったり、添削結果を待つ間に解いた問題を忘れたりするなどタイムラグが発生します。強制力も弱いため、未提出の問題が溜まって途中でやめてしまうなど継続率の低さが課題でした。
スマイルゼミでは、生徒が勉強を継続するための工夫が随所に施されています。一例が「みまもるトーク」という機能。子供が勉強を終えると、両親のスマホに結果が送信され、親子でチャットできます。子供「こんな難しい漢字が書けたよ!」、お父さん「頑張った。すごいね!」と交流をアシストします。サービス内に自分の分身であるキャラクターを作れたり、ミッションとして与えられた講座を終えるとポイントが貯まったりする仕組みなども好評です。
苦手科目にも取り組めるようミッションの提示のされ方も工夫されています。好きな科目だけ取り組む子供には自動的に苦手科目のミッションを提示します。保護者が重点的に学ばせたい講座も優先的に設定できます。問題を解けば、その場で答え合わせができ、丸付けを待つ必要はありません。解答を間違えるとヒントが出たり、問題によっては講師の解説動画を見ることができたりするなど再学習を促します。
通塾を凌駕する革新的なサービスとして、今後も成長が期待
他のタブレッド教材との差別化は、自然な手書きを可能にしたことです。鉛筆で紙に書くのと同じ感覚で書けます。一般のタブレッドでは、手を画面から浮かせないと書き込めません。画面に手がつくとタブレットが反応するからです。スマイルゼミは「書いて学ぶ」ことを重視し、同社の高い技術力で実現しました。
全国模試などのテストもスマイルゼミでは会員は無料で受験できます。即座に成績がわかり、成績に応じて復習プログラムが提示されます。痒いところに手が届き、継続率も高いため、長期間の自学自習のサイクルが確立できるのです。通塾なしで有名進学校に合格した子供も多数いるそうです。教育費が安くなるだけではなく、成果も十分期待できるサービスであり、通信教育のあり方を根本から変える革命的なサービスであると思います。
2012年に小学生向けサービスを開始し、その後、中学生向けや幼児向けなどを展開。現在は小学生に「発展コース」、中学生には「特進クラス」を加え、学力や志望校に合わせてコースを選択できます。同社は国民の教育力向上や少子化問題に真正面に取り組む企業であり、長期的な視点で高く評価したいと思います。
(DFR投資助言者 山本潤)
この連載は、10年で資産10倍を目指す個人のための資産運用メルマガ『山本潤の超成長株投資の真髄』で配信された内容の一部を抜粋・編集の上お送りしています。メルマガに登録すると、週2回のメルマガの他、無料期間終了後には会員専用ページでさらに詳しい銘柄分析や、資産10倍を目指すポートフォリオの提案と売買アドバイスもご覧いただけます。