ソニーグループとホンダは、尖った商品を次々と世に送り出し成長してきたが、近年は、消費者を驚かせるようなヒット商品を生み出せていない。両社は、次なる成長のために“唯我独尊”の姿勢を改め、電気自動車(EV)の共同開発に乗り出した。特集『ソニー・ホンダの逆襲』は、EV開発の裏側に迫るとともに、ソニー、ホンダの実力や課題を、11月27日(月)から12月13日(水)までの全18回で明らかにする。
#1 11月27日(月)配信
ソニー・ホンダのEVは極上エンタメ搭載の超ハイスペで価格2000万円も!?裏でくすぶる両社の「火種」とは
ソニー・ホンダモビリティが2025年に発売する電気自動車(EV)は、価格が1000万~2000万円することもあり得るハイスペックな仕様になりそうだ。車内のエンターテインメントを充実させることで他の高級EVと差別化を図る戦略が成功するのかどうか、また、その戦略の成否を左右しかねない両社間の“火種”を明らかにする。
#2 11月27日(月)配信
ウォークマン、プレステ級のヒットが30年間なし!ソニーの祖業エレキ部門で「リストラ再来」の現実味
業績好調なソニーグループの中で、“祖業”エレキ部門が焦燥に駆られている。近年はウォークマンのような大ヒット商品を出せておらず、低迷から抜け出せていない。かつてのような「人減らし」に踏み切る日は訪れるのか。データや関係者の声を取り上げながら、ソニーが抱える重大な課題に迫る。
#3 11月28日(火)配信
ホンダの剛腕・三部社長体制の「権力構造」を大解剖!正念場を指揮する次期トップ候補は?
ホンダの三部敏宏社長は、トップ就任から3年目を迎えた。中国市場の低迷を受けて、これまで社内で権力を握っていた「中国派閥」が凋落する一方、かつて主流派だった「北米派閥」出身の青山真二副社長の存在感が高まっている。孤立主義から一転、提携路線にかじを切った三部体制が抱える課題とは。現体制の権力構造を解明するとともに、次期社長候補にも迫る。
#4 11月29日(水)配信
ソニーの主力・半導体イメージセンサーの1兆円投資に暗雲、相変わらずの「アップル依存」の危うさ
ソニーは旺盛なイメージセンサー需要を背景に、半導体に巨額の投資を続けてきた。今後3年間で、さらに1兆円規模を投じる構えを見せる。ところが、「アップル一本足」のイメージセンサー事業は危うさをはらむ。同センサーの需要の動向や業界関係者への取材を基に、ソニー半導体事業が抱える“危うさ”の正体を明らかにする。
#5 11月30日(木)配信
ホンダが抱える「3つの大問題」、一蓮托生のはずだった米GMとのEV共同開発が中止された真相
円安ドル高を追い風に足元の業績が好調なホンダだが、中国市場の不振や、米ゼネラルモーターズとの量産型EV開発の中止など先行きに陰りが出始めている。EVシフトが加速する中、生き残ることができるのか。ホンダが抱える三つの大問題を洗い出すとともに、提携戦略のリスクに迫る。
#6 12月1日(金)配信
ソニーの稼ぎ頭ゲーム事業が「低収益化」の危機、人材獲得と買収合戦でマイクロソフトとガチンコ勝負!
ソニーのゲーム事業は目下絶好調だ。しかし、コロナ禍の巣ごもり需要が落ち着いた今、低収益化のリスクにさらされている。既存のビジネスモデルが通用しなくなる上、米国では人材やM&Aを巡ってGAFAMとの戦いに直面している。ゲーム業界の大異変を解説するとともに、ソニーゲーム事業の「真の敵」の正体を明らかにする。
#7 12月2日(土)配信
ソニーが日産・トヨタ・ヤマハとのEV試作を経て、ホンダを共同開発パートナーに選んだ理由
ソニーは、EVの共同開発パートナーにホンダを選んだが、実はそれ以前に、日産自動車やトヨタ自動車、ヤマハ発動機などとEVを試作していた。ソニーが日産などと物別れに至った経緯や、最終的な提携先としてホンダを選んだ理由、EV共同開発の真の狙いを明らかにする。
#8 12月3日(日)配信
ソニーvsパナソニック「5番勝負」、巨額買収や成長投資…軍配はどちらに?
民生エレクトロニクス企業として発展を遂げ、日本経済をけん引してきたソニーとパナソニック。両社がM&Aや新規事業などで5番勝負を繰り広げる。果たして軍配はどちらに上がるのか。対決模様を追うことで、民生企業だった両社の“国策企業”への変貌ぶりを描く。
#9 12月4日(月)配信
自動車・車載半導体メーカー「生き残る企業」ランキング【236社】トヨタ4位、BYD3位、ホンダは?
EVや自動運転の普及は、自動車産業にとてつもないインパクトを与える。エンジンやハンドルが不要になる一方、車載センサーの数は急増し、バッテリーは大型化する。激変する自動車業界を生き抜く企業はどこなのか。ダイヤモンド編集部は、半導体を含む自動車関連企業の「存亡ランキング」を独自に作成した。
#10 12月5日(火)配信
ホンダが日立の“問題児”部品メーカーを引き取った裏事情とは?自動車業界「最大の謎」に迫る!
ホンダのサプライヤー政策が混迷を極めている。その象徴が、日立Astemoへの出資比率を引き上げ、日立製作所から主導権を取り戻したことだ。日立Astemoは、競合するデンソーと比べて収益力や技術力に課題が多く、EV時代のホンダの足かせになりかねない。
#11 12月6日(水)配信
ソニー最大のリスクは経営人材の枯渇!?吉田、十時社長の後継者となり得る「50代社員の実名」
ソニーグループで今年4月、吉田憲一郎社長(現会長)から十時裕樹社長へ経営のバトンタッチが行われた。この交代劇は「既定路線」との見方が大勢を占める一方、関係者は口々に「ポスト十時の不在」を嘆く。取材を進めると、後継者となり得る50代幹部社員が浮かび上がってきた。ソニー次期社長候補の顔触れを開陳する。
#12 12月7日(木)配信
N-BOX頼みのホンダ販売店を襲うEVショック!「ディーラー社数3分の1」の構造改革に高まる製販の緊張
ホンダは600社もある国内ディーラーに統合を求めるなど、販売網の構造改革に乗り出している。他方、ディーラー側は、国内市場を軽視するホンダに不満を募らせている。EVのインターネット販売が当たり前になる時代、従来の自動車販売網は「強み」にも「弱み」にもなり得る。販売店の声から、EV時代のホンダの課題を炙り出す。
#13 12月8日(金)配信
ソニー・ホンダの新型EVはトヨタ車やアップルカーに勝てるか?自動運転、AR…特許を徹底比較
ソニーとホンダはEV開発において、自動運転の車内でのエンタメで差別化を図ろうとしている。そこで、自動運転や、AR・VRといった移動体験に関する両社の特許を競合他社と比較した。ソニーとホンダの技術は、アップルやトヨタ自動車との戦いで通用するのか。
#14 12月9日(土)配信
「“優秀”な奴は新しいものを生み出せない」エピックソニー創始者が語る、新規事業開発の極意
ソニーに限らず、エレクトロニクスを手掛ける企業の未来は、既存事業の延長線上にはない。ソニー・ミュージックエンタテインメント社長などを歴任し、プレイステーション誕生の立役者ともなった丸山茂雄氏は、「社員が優秀なだけでは新しいものを生み出せない」と断言する。長年の経験に裏打ちされた新規事業創出の極意を語ってもらった。
#15 12月10日(日)配信
ホンダはトヨタとの技術競争で再び「逆転ホームラン」を打てるか、EV時代に金星を挙げる条件とは?
ホンダとトヨタ自動車は技術開発や販売でしのぎを削ってきた。両社の組織風土や “世界初”の技術的な快挙などを比較しながら、規模で劣るホンダが再び“逆転ホームラン”を打てるかどうかを探る。
#16 12月11日(月)配信
トヨタが牛耳る自工会トップ人事の全内幕、翻弄されたホンダの「悲哀」と「秘めた反骨」
日本自動車工業会(自工会)の次期会長に、いすゞ自動車の片山正則会長が就任する。自工会会長は、トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車のトップが輪番制で務めるのが慣例であり、大手3社以外から選出されるのは初めてだ。異例の人事の裏側と、自工会会長人事に翻弄されるホンダの本音に迫る。
#17 12月12日(火)配信
ソニーとホンダ、それぞれの「給料事情」「“大企業病”への不満」…社員の本音を聞く
自由闊達な社風のソニーと、創業者・本田宗一郎の理念に社員が共鳴するホンダ――。両社は就活学生から人気の企業だった。しかし、社内からは今後の方向性や「大企業病」に対する不安の声も。それぞれの給与事情や社員の本音から、両社の特徴と課題に迫っていく。
#18 12月13日(水)配信
車内AR・VR・ゲーム株、有望銘柄ランキング56社!4位サムスン、5位アップル、ソニーは?
EVや自動運転の普及は、これまで自動車に縁がなかった企業にとって千載一遇のチャンスとなる。運転から解放されたドライバーや同乗者が、車内でゲームを楽しんだり、リラックスしたりする「移動体験」という新たな市場が生まれるからだ。チャンスを物にできそうな「有望銘柄ランキング」を独自に作成した。
Key Visual by Noriyo Shinoda