韓国で50万部の超ロングセラー、韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、中高生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。いま、再燃している『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。
親が子が寝ているあいだに、机の上にそっと置く社会現象が起きたほど、親にも子にも衝撃的な話題作となった勉強本。ギフト需要が高まるこの時期に1章ごとのトピックを紹介していく(8章/13章)。(構成/ダイヤモンド社武井康一郎)
脳の作用を利用して「よい習慣」を身につける
勉強の意欲はあっても、「よい習慣」に支えられない限り、日陰に置かれた植木鉢や、ガス欠の自動車といっしょです。「よい習慣」を作るには、脳の作用について理解する必要があります。
人間の行動を脳が受け入れ、その行動を習慣として保存するのに「21日」かかります。つまり何かを変えたいのなら、何とか21日間努力して我慢する必要があるということです。これを「21日の法則」と言います。勉強をやろうという人は、いまから「21日の法則」によってどんな習慣を身につけるべきかを考えましょう。「『勉強が面白くなる瞬間』版7つの習慣」を見ていきながら、自分を振り返ってみましょう。
習慣1:背筋を伸ばして座る
勉強する気があるなら、まずは正しい姿勢で座りましょう。はじめは慣れなくても、正しい姿勢が身につき、それが楽に感じるようになるまで、努力をやめてはいけません。「21日の法則」を思い出しながら、背筋を伸ばして座る癖をつけましょう。
習慣2:ながら勉強をやめる
2つの作業を同時に行うと効率が20%も急落し、3つの作業を同時に行うと50%も効率が低下します。「勉強をしながらちょっと音楽を聴く」のではなく、とにかく3週間、ながら勉強をやめてみてください。
習慣3:ノートは「見た目」よりも「中身」
ノート整理とは結局、勉強するための準備です。タイプI「丁寧すぎるノート整理」のように準備だけにこだわるのも、タイプII「適当すぎるノート整理」のように準備をおろそかにするのも、勉強を妨げる点では変わりありません。自分で読み返せる程度に、スピード感をもって、要点を整理することが重要です。何を書き、どう使うのかを考えながら、「中身の詰まったノート」を作りましょう。
習慣4:「VIP席」をキープする
本気で勉強するつもりなら、ぜひ教室の「VIP席」に座るべきです。そして先生の一挙手一投足を目で追ってください。授業が理解できたら相づちをうち、分からなければ手を挙げて質問し、もし先生に当てられたら、間違えてもいいので何か答えましょう。そうしてこそ、きちんと授業を受けたと言うことができるのです。
習慣5:風邪をひかない体を作る
風邪をひいても軽くすませるには、「たんぱく質とビタミンを摂取する。水をたくさん飲む。睡眠をよくとる」の3点を実践しましょう。そして風邪をひきにくくするには「手洗い」と「体温管理」に気を付けましょう。
習慣6:休み時間を使ってエネルギーを蓄える
休み時間の主な目的は、あくまでその言葉通り「休む」ことにあります。つまり、休み時間の真の意味は、次の勉強のための「充電」の時間なのです。自分で決めた基準に合わせて、休み時間を活用してみてください。
習慣7:机やカバンの状態に気をつける
整理整頓のコツは、一気にやろうとせずに、ふだんから少しずつ片付けることです。一度にまとめてやろうとすると時間がかかるし、いつも散らかった状況の中で過ごすことになるからです。整理整頓の要点は「必要なもの」をあるべき場所に置き、「必要ないもの」を片付けることです。気が散るような物を勉強する場所に置かないようにしましょう。そして精神を集中させるよう、常に努力するのです。
いずれも、「21日の法則」を理解して今すぐ始めましょう。脳の作用を利用して、「よい習慣」を身につけられれば、意識して頑張らなくても、自動的に作動します。
(本原稿は、『勉強が面白くなる瞬間』第8章のダイジェスト版です)