韓国で50万部の超ロングセラー、韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、中高生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。いま、再燃している『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。
親が子が寝ているあいだに、机の上にそっと置く社会現象が起きたほど、親にも子にも衝撃的な話題作となった勉強本。ギフト需要が高まるこの時期に1章ごとのトピックを紹介していく(12章/13章)。(構成/ダイヤモンド社武井康一郎)

勉強しなかった人たちがなぜ? 勉強を急に始めるきっかけとなった「4人の実話」Photo: Adobe Stock

勉強ができない世界を見て、あなたは何を思いますか?

 勉強が義務としてある日本では、私も含めて、勉強が当たり前にできることが、とてもすごいことだと感じている人は少ないかもしれません。いまからほんの100年から200年前の話ですが、勉強をしたくてもさせてもらえない人たちがいました。

「勉強しなくていいなんて、なんてすばらしいのだろう」と少しでも感じたとしたら、4人のエピソードを読んでみてほしい。読んだ後に、同じ思いなら、無理に勉強する必要はないでしょう。それはあなた自身が選んだ選択なのですから、誰もあなたを攻めることはないでしょう。

 12章には、4人の登場人物がいます。

 一人目は、アメリカのサンフランシスコで生まれた青年。生まれは1876年。12歳で家計を支える立場となった彼は、アイスクリームすら買うことができません。彼の心の安らぎは図書館に行くことでした。ただし、お金を稼がなくてはいけないため、めったに行くことができません。勉強したいのに、っ毎日19時間働いていました……。

 二人目は、1776年生まれの女性。女性であるという理由だけで、勉強することが許されなかったのです。夜になり、家族の目を盗んでは勉強する日々。しかし、それがバレると、父が怒鳴ります。「二度と、勉強してはならん!」。数学者になりたい夢を心に秘めた17歳の女性は、勉強することができませんでした。

 これらのエピソードに続いて、奴隷として働いていた16歳の少年や朝鮮戦争に駆り出された15歳の少年の話が続きます。4人はどのような人生を過ごしたのか、その後の人生もわかります。

 彼らみたいな境遇になることはないかもしれませんが、勉強したくてもできない人たちがいたことは確かです。あなたは4人のエピソードに触れて、勉強に対して、どう思うでしょうか。また、親や指導者の皆さんは、「勉強しなさい」と言うより、この本をギフトとして届けるほうがいいことに気づくかもしれませんね。

(本原稿は、『勉強が面白くなる瞬間』第12章のダイジェスト版です)