原宿投資研究所
【第30回】 2012年9月15日 西村 剛

再上場直後は見送りで! 中期的には・・・
日本航空(9201)の株価動向を大予測!

システムトレードの第一人者が中長期的な値動きをシュミレーション

再上場後半年間は持ち続けた場合、投資成績は?

 今回は、上場後出来高が落ち着いたときに、優待目的等で投資をした場合のイメージを描くために、私(西村)自身が開発したシステムトレード用ソフトウェア「システムトレードの達人」を用いて、同社と連動性が高くなるだろう日経平均について検証してみた。

 日経平均の過去の株価データを使用した、売買シュミレーションの条件は以下の通りである。

投資資金:100万円

投資対象:日経平均株価

検証期間:1990年3月1日~2012年9月7日

買い条件:10月の第一営業日の寄付きで買い

売り条件:3月権利つき最終日の寄付きで売り

 上場後すぐは、出来高が高く株価が乱高下しやすくリスクが高い。したがって、買い条件は、売りが一巡し、出来高が落ち着く10月に買い付けを行うこととし、売りは、同社の権利付最終日までの約6カ月間とした。以上の条件で、どのような結果になるかをシュミレーションした。シュミレーションの結果内容は、以下のとおり。

【検証結果】

運用資産の推移 株価(青色の4本値)は時価基準での推移 赤い直線は簿価基準での推移

総トレード数:22回
勝率: 54.55 %(勝ち数12回、負け数10回、引き分け0回)
平均損益(円):2万1117円(平均損益率:2.51%)
平均利益(円):13万4450円(平均利益率:15.47%)
平均損失(円):-11万4883円(平均損失率:-13.05%)

合計損益(円):46万4574円(合計損益率:55.15%)
合計利益(円):1,613,402円(合計利益率:185.62%)
合計損失(円):-1,148,828円(合計損失率:-130.47%)

最大ドローダウン(簿価ベース):43万4365円(2009/03/27)
最大ドローダウン(時価ベース):60万3315円(2009/03/10)
総利益÷総損失(プロフィット・ファクター、注1): 1.404
平均保持日数:176.27日

 過去の統計上は、10月月初に購入し、権利確定日の3月末まで保有した場合の「平均損益」は2.51%となり、損益はプラスとなった。しかし、今回のシュミレーションでは、「平均損失(率)」に注目してほしい。

 「平均損失率」は-13.05%、セカンダリーで購入し、その後相場が下落する展開になった場合には、投資金額に対して約13.0%程度の損失を被るということである。

 もし、約13%損失幅が許容できないようなら、同社株の購入は見送るのがよいだろう。今回の検証は、あくまで参考程度でしかないが、現状方向感の定まらない相場展開では、下落する可能性を考慮に入れて投資したほうがよいだろう。

(注1)プロフィット・ファクター(PF)とは総利益が総損失の何倍かを示すデータであり、数字が大きいほうがいい評価となる指標。たとえば10万円の利益を得るために5万円の損失がかかった場合、PFは10÷5=2となる。PFが1以下の場合は、利益が損失よりも小さいことを意味するのでトレードするべきではないということになる。

特別研究員:西村剛

にしむら つよし

国内系投信会社でファンドマネージャーを経て2005年に投資教育会社フェアトレード株式会社(http://www.fairtrade.co.jp/)を設立し代表取締役に就任。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。自身の開発するソフトウェア「システムトレードの達人」(公式サイト:http://sys-tatsu.com/)を活用して、マネー雑誌が開催した2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%を叩き出し優勝。証券アナリスト検定会員でもあり、ファンダメンタルズ分析も得意とする。