投資信託おすすめ比較[2021年]
2013年4月23日 ザイ・オンライン編集部

【第10弾】毎月分配型ファンドは「七三分け」で買おう!

 前回(【第9弾】「分配金が少ない毎月分配型ファンドは魅力がない」は正しいのか?)、毎月分配型ファンドを購入するなら、投資対象のリスクを複数抱え込まないものが望ましい、と書きました。

 つまり、以前大人気だった通貨選択型ファンドなどは「望ましくない」ということです。

 しかしながら、複数のリスクを抱え込んでいる毎月分配型ファンドの代表例である通貨選択型ファンド(投資対象、ヘッジ対象との金利差、ヘッジ対象との為替差益の3つ)、少しだけ買うなら「アリ」だと私は考えています。今回は一見矛盾しているようにみえるこの話しをします。

安定的なものを7割、機動的なものを3割

投資の格言にもあるとおり、お金は「ひとつのカゴに盛ってはいけない」のです。(イラスト/宗誠二郎)

 タイトルに「七三分け」と書きました。最近、男性の間で昔ながらではない、「おしゃれな七三分け」が流行っているようです。「七三」には落ち着いてみせることのできる意味合いが含まれているかもしれません。

 かなり強引だと言われるかもしれませんが(笑)、毎月分配型ファンドを複数保有する場合、資金を振り分ける割合を「7:3」で考えようというのが、私の今回の提言です。

 つまり、100万円分の毎月分配型を購入する場合、
・70%……リスクがひとつだけの、分配金の金額は低め(60円以下程度)でも安定的に分配金が出るファンド
・30%……リスクを複数抱えているが、分配金が高め(100円以上)のファンド。たとえば通貨選択型ファンドなど

の割合でよいでしょう。

 極論すれば毎月分配型ファンドは次の2タイプに分かれます。

(A)分配金は低めだが、長期にわたって安定的に分配金を出しているファンド
(B)高い分配金で人気を集めるが、ある一定期間を過ぎると分配金が減らされる(減配)もの

 多くの投資家は(B)の高い分配金に魅力を感じ、たくさんの金額を投じて購入する傾向にあります。ただ、その多くは長続きしないことはこれまでの歴史が証明しています。

 かといって、(B)のファンドを買ってはいけないとは思いません。

 これまでの連載で何度も繰り返しているように、毎月分配型ファンドの購入者の目的は「安定的に分配金を受け取ること」なのです。

 資金の70%で安定的に分配金を出しているファンドを持ち、残りの30%で高めの分配金を狙いに行き、もし減配などになれば、他のファンドに乗り換えるといったことであれば、ある程度安定して分配金を受け取ることができます。

 なお、この比率を80%と20%にすれば、より安定的なポートフォリオとなります。

 私の近著『あなたの毎月分配型投資信託が危ない!』では、私がおススメする(A)タイプのファンドを8本を紹介しています。(B)も人気ランキングの中から、分配金の高いものをセレクトすればよいでしょう。

 次回(第11回)は、毎月分配型ファンドの秘密がたくさん記載されている、マンスリーレポートのカンタンな見方について書きます。数か所を見るだけで、そのファンドの良し悪しがわかってしまうというマンスリーレポート。乞うご期待ください。

*過去の記事
【第1弾】なぜ世界の株式市場が上昇しても、危険な毎月分配型ファンドがたくさんあるのか?
【第2弾】毎月分配型ファンドの良し悪しがわかるポイントを教えましょう!
【第3弾】毎月分配型ファンドの分配金が「減らされる危険度」の判定法
【第4弾】営業担当者に毎月分配型ファンドの買い換えを勧められたら?
【第5弾】毎月分配型ファンドを買っていい人、買ってはいけない人とは?
【第6弾】「買ってよい毎月分配型ファンド」の条件を考えてみた
【第7弾】一番人気のグロソブは買ってもよいかを分析してみた!
【第8弾】毎月分配型ファンドの「利回り」が意味のない理由
【第9弾】「分配金が少ない毎月分配型ファンドは魅力がない」は正しいのか?

◎Profile
深野康彦(ふかのやすひこ)
有限会社ファイナンシャルリサーチ代表。クレジット会社を経て、1989年4月に独立系FP会社を経て独立。現在のファイナンシャルリサーチ(2006年設立)は2社目の起業。著者に『これから生きていくために必要なお金の話をしよう!』(ダイヤモンド社)など多数。