名投資家に学ぶ「株の鉄則!」
2015年3月21日 ザイ編集部

「誰もが勝てる投資家になれる」と語る
『儲けの鉄則』著者小泉さんが導き出した、
株式投資に必要な2つの合理性とは?

『儲けの鉄則』著者 小泉秀希さんインタビュー(最終回)

投資家であり『伝説の名投資家12人に学ぶ儲けの鉄則――日本株で勝つためにすべきこと、してはいけないこと』の著書・小泉秀希さんに、ご自身の投資遍歴と本に登場する名投資家の生きざまや投資法についてうかがっています。最終回の今回は小泉さんご自身の投資人生と「勝てる投資家」になれたきっかけとその要因について語っていただきます。

歴史に名を残す名投資家のエッセンスを日本株投資に活かす方法がびっしり入った『伝説の名投資家12人に学ぶ儲けの鉄則』(ダイヤモンド社)

第1回 「名投資家のコラムを書いてから僕の投資成績は劇的に改善しました」『儲けの鉄則』著者に聞く、株で儲けるために最も重要な原則とは? はこちら

第2回「株の価値には、資産面(PBR)と収益面(PER)から見た2つの側面がある」PBRとPERを日本株投資に活かす方法とは? はこちら

第3回「5人の伴侶を選ぶつもり」で銘柄を選べ!? 投資の神様ウォーレン・バフェットの師匠、フィリップ・フィッシャーの投資哲学とは? はこちら

第4回 50年で資産7000倍!「投資の神様」バフェット視点で選んだ、コカ・コーラに匹敵する日本株とは? はこちら

第5回 話題の一冊『儲けの鉄則』著者小泉さんが語る、伝説の名投資家12人の中で最も好きな&影響を受けた投資家とは? はこちら

ザイ・オンライン編集部(以下、編集部) 小泉さんご自身は、名投資家の著書・文献を読み込まれる中で、何を得ましたか。

小泉秀希(以下、小泉) 得られたものは計り知れません。先にも言いましたが、私は証券会社勤務時代に投資にかかわり始め、3年ほどで辞めた後自己資金でも投資を始めたのですが、仕手株に手を出して何百万円もの借金を作っていました。そのため結婚するときにも財政状況か厳しくて、今の妻に「破産するかもしれない・・・」と覚悟して告白したら、「わかった」とあっさり言って結婚してくれたんですけど(笑)。

 その状況を何とかしなきゃと思って藁にもすがる思いで名投資家の著書をより一層たくさん読むようになったんですけど、そうした時に『ダイヤモンド・ザイ』の初代編集長にお会いして、連載の話をいただいたんです。それまでに原稿を書いた経験はほとんどありませんでしたが、これもチャンスだと思ってお引き受けしました。

 その頃は、たった1ページの連載を仕上げるのにとんでもない時間をかけていたんですよ。原稿を書くのだけで1週間以上もかかっていましたから。仕事としてあり得ないですよね。でも「これは投資家として、絶対に自分のためになる」と確信していたんです。そして何より、名投資家の投資人生や哲学に触れるのは楽しかったですから。

小泉さんはこの1ページの連載を執筆するために1週間以上をかけたという(ダイヤモンドZAi2001年11月号より)

 そうして連載を続けているうち、2002年の秋くらいからでしたか、相場が底打ちして上昇を始めたんです。「ついに待っていたものが来たかもしれない」と妻にも資金を出してもらって、もちろん今度はリスク管理をしっかりしながら投資したら、びっくりするくらいの成果が出たんです。資産は3年で30倍くらいに増えました。

編集部 それはすごい! いや奥さんもすごい方ですね。

小泉 それは喜んでいましたよ。破産するかもしれないと思っていたら、どんどんお金が増えていくんですから。ところが私はというと、そんなに浮かれる気分にばかりはなれませんでした。というのも、こういう仕事をしているとスゴイ個人投資家さん達にお会いするわけです。「20代でウン億円になりました」っていう人がゴロゴロいて、どうしてもそういう人と比較してしまい、自分がどれだけ儲かっても喜べませんでした。

 今はそうした状況がさらにすごくなっていて、著名な個人投資家の集まりにお邪魔させていただくと、参加者は軒並み資産何億円にも達する人たちばかり。たまに「まだ億に到達していない」という人がいると周囲が気の毒そうに「まだ若いから大丈夫だよ」って慰めていたりして・・。

 私自身、冷静に考えれば自分としては十分すぎるほど満足できる成果を上げられていると思うのですが、そういう凄い個人投資家やトレーダーを見ていると自分の投資の成果を自慢したり浮かれる気分になんか到底なれません。

編集部 それは少し感覚がマヒしてる感じもしますね。何百万円でも稼ぐのはとても大変なことですし、世の中には株式投資でなかなか満足できる成績が挙げられないと悩んでいる人の方が多いんですから。実際に、いろな投資家を取材したり、読者アンケートを見ていてもそうですし。

小泉 そうなんですよね。だから今回、過去の連載をまとめて・・、といってもほとんど書き直して大幅改定になっているんですが、『伝説の名投資家12人に学ぶ儲けの鉄則――日本株で勝つためにすべきこと、してはいけないこと』として上梓したのは、そういう悩みを抱えている投資家の人たちにも役立ててもらえると思ったからなんです。今悩みを抱えている人たちだって一度要領を得てしまえば凄腕投資家になれる可能性は十分ありますし、そのためには成功者たちから学ぶのが一番です。

 私自身はかなりいい加減な性格で、投資日誌をつけたり、情報をファイリングするなどのマメさはまったくありません。そんな自分でも、株式投資においてそれなりのパフォーマンスを毎年コンスタントに挙げられるようになり、資産もできて将来的な不安からだいぶ解消された状態になれました。

 これで、もっとマメに日誌や記録をつけたりすれば、あと何倍もの成績になったのにと思ったりもします(笑)。

 それでも満足できる成績をコンスタントに挙げられるようになったのは、名投資家たちの主張をよく勉強して、自分なりに消化できたからだと思うんです。私は「基本的な考え方を身につけ経験を積むことで、誰でも株式投資でコンスタントに勝つことができる」と思っています

編集部 誰でも、ですか?