ふるさと納税おすすめ特産品情報
2017年12月13日 ザイ・オンライン編集部

2017年度版【ふるさと納税ランキング~ジビエ編~】
鹿肉や猪肉など、ジビエがもらえる自治体を比較!
コストパフォーマンスが最強の自治体はココだ!

鹿肉や猪肉など、なかなか食べる機会がない「ジビエ」を
お得にゲットしたいなら「ふるさと納税」を活用すべし! 

 「ジビエ」とは、狩猟によって捕獲された野生鳥獣の肉を意味するフランス語。近年は、鹿肉や猪肉などを取り扱う飲食店も増えていることもあり、少しずつ「ジビエ」という単語を耳にする機会も多くなってきた。とはいえ、ジビエを提供する飲食店はまだまだ少ないので、味わってみたくても、その機会に恵まれない人もいるだろう。

 そんな人に活用してほしいのが「ふるさと納税」だ。「ふるさと納税」というと、「牛肉」や「米」などの王道の返礼品ばかり注目されるが、自治体によっては、「ジビエ」などのレアな食材の返礼品を用意している。つまり、「ふるさと納税」を活用すれば、特定の飲食店でしか味わえないようなジビエを自宅で楽しめるのだ。

 ただ、そうは言っても、「ふるさと納税」を実施している1700以上の自治体の中から、ジビエの返礼品を用意している自治体を探して、どれがお得か見極めるのは骨が折れる作業だろう。

 そこで、ザイ・オンライン編集部では、「ふるさと納税」の返礼品にジビエを用意している自治体を調査して、「寄付額に対してもらえるジビエの肉量」を基準に、コストパフォーマンスの高い自治体のランキングを作成した。

 では、ランキング発表の前に、改めて「ふるさと納税」の仕組みについて解説しよう。

 「ふるさと納税」とは、「納税」と銘打っているが、要するに各自治体への寄付金制度のことだ。寄付した翌年に、寄附金控除の適用下限額である2000円を超える部分は、一定の上限まで所得税・個人住民税から全額が控除の対象となる。例えば、控除の対象となる寄付金上限額が5万円の人の場合、適用下限額である2000円を引いた額、すなわち4万8000円が控除対象額となるのだ。
※2000円以外が戻ってくる上限額の詳細は下記の記事を参照!
ふるさと納税の仕組みと始め方をわかりやすく解説!自己負担額たった2000円だけで返礼品をもらう方法や通信販売並みに便利に使いこなすワザを一挙紹介!

 また、以前はサラリーマンであっても、寄附金控除を受けるために確定申告をする必要があったが、現在は、寄付先が年間5自治体までであれば確定申告が不要な「ワンストップ特例制度」も創設されている(「ワンストップ特例制度」を利用するためには、マイナンバーの記入と本人確認の書類が必要)。
※「ワンストップ制度」と「確定申告」の詳細は下記の記事を参照!
ふるさと納税して確定申告が必要になる人とは?「ワンストップ特例」と「確定申告」の違いやそれぞれの注意点、用意すべき書類をまとめて紹介!

 それではいよいよ、2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」を発表しよう!

【第1位】1万円の寄付で鹿肉1.65kg!
鹿肉をさまざまな味付けで味わえる
「北海道産エゾ鹿肉3種 」がもらえる「北海道新得町」!

「北海道産エゾ鹿肉3種 」がもらえる「北海道新得町」

 2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」で第1位に輝いたのは「北海道新得町」。2015年と2016年の同ランキングでは惜しくも第2位だったが、今回、見事に第1位を獲得した。

 北海道のちょうど中央に位置する「新得町」は、東京都の半分ほどの面積を有しながら、そのうち約90%は森林地帯と、大自然が広がる町。また、昼は温かく、夜は涼しい気候が「そば」の栽培に適しており、「新得町」は、全国有数のそばの産地としても知られている。

 そんな「新得町」に1万円の寄付をすると、「北海道産エゾ鹿肉『上田のエゾ鹿肉セット』3種(合計1.65kg)」がもらえる。この特典は、「鹿ハンバーグ150g×3個+味付けカルビ500g+鹿ロースジンギスカン700g」の3種類のセットになっており、それぞれ食べやすいよう味付けされているため、焼くだけで簡単に鹿肉料理を体験できるとのこと。ちなみに、エゾ鹿の肉は、高タンパクかつ低カロリーなうえに、鉄分も豊富で、美容や健康にも良いと言われているそうだ。

 ちなみに前述の通り、「新得町」は全国的に有名なそばの産地なので、「ふるさと納税」の特典にも、1万円の寄付でもらえる「新得町民そば食べ比べセット(そば合計2.95kg+そばつゆ500ml)」など、そばの特典を多数用意している。そばが好きな人は、ジビエだけではなく、そばの特典にも注目してみてはいかがだろうか。

 なお、当記事の最後には、「新得町」の「ふるさと納税」担当者へのインタビューを掲載しているので、ぜひ、最後まで読んでいただきたい。

【第2位】1万円の寄付で鹿肉1.5kg!
ジビエながら汎用性が高い
「北見エゾシカ 挽肉」がもらえる「北海道北見市」!

「北見エゾシカ 挽肉」がもらえる「北海道北見市」

 続いて紹介するのは、「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」第2位の「北海道北見市」。

 「北見市」は、北海道の中ではナンバーワン、全国的にも4番目に面積が大きい自治体。主な特産品は「玉ねぎ」と「ホタテ」で、玉ねぎは生産量、出荷量ともに日本一だ。また、「北見市」は、「ホタテの増養殖発祥の地」とのことで、養殖したホタテの稚貝をオホーツク海に放流して、資源を守る取り組みも行なっているそうだ。

 そんな「北見市」に1万円の寄付をすると、「北見エゾ鹿 挽肉1.5kg(100%エゾ鹿肉)」がもらえる。捕獲したエゾ鹿をすぐに食肉処理したうえで熟成させているため、臭みを抑えつつ、エゾ鹿本来の旨味を堪能できるそうだ。

 さらに、「北見市」では、この特典以外にも、同じく1万円の寄付でもらえる「北見エゾ鹿 薄切りステーキ用500g」や「北見エゾ鹿 アバラ肉600g」など、さまざまなエゾ鹿肉の特典を用意している。エゾ鹿本来の食感を楽しみたい人は、これらの特典もおすすめだ。

 もちろん、「北見市」には、2万の寄付でもらえる「ホタテ貝柱1kg(刺身用)」など、ホタテの特典も多数用意されているので、エゾ鹿肉と一緒に、「北見市」の特産品であるホタテも味わってみては?

【第3位】1万円の寄付で鹿肉1.4kg!
ジンギスカンとしゃぶしゃぶの両方で味わえる
「鹿肉」がもらえる「北海道豊富町」!

「鹿肉」がもらえる「北海道豊富町」

 次は、2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」第3位にランクインした「北海道豊富町(とよとみちょう)」を紹介しよう。

 北海道北部に位置する「豊富町」は、日本最北の温泉郷「豊富温泉」で知られる町。この温泉は、石油や天然ガスとともに湧き出ており、わずかに油分を含んでいる、世界的にも珍しい泉質なんだとか。油分に含まれるタールが抗炎症作用を発揮するとされており、アトピーや乾癖に効能があるそうだ。

 また、「豊富町」は酪農も盛んで、全国に多くのファンを持つ「サロベツ牛乳」を製造している。ちなみに、「豊富町」は、人口よりも飼育している牛の数のほうが多いそうだ。

 そんな自然豊かな「豊富町」に1万円の寄付をすると、「鹿肉ジンギスカン1.4kg」として、「鹿肉ジンギスカン500g×2袋+しゃぶしゃぶ用鹿肉200g×2袋」のセットがもらえる。ジンギスカン用の鹿肉は、独自のタレに漬け込まれており、食欲をそそる一品に仕上がっているとのこと。また、しゃぶしゃぶ用に薄切りにした鹿肉もセットになっているので、鹿肉本来の味も堪能できるのも嬉しいポイントだ。

 なお、「豊富町」は、1万円の寄付でもらえる「鹿肉モモステーキ1.2kg」などの特典も用意している。こちらの特典もコストパフォーマンスは良いので、「鹿肉の風味や食感を楽しみたい!」という人は、「鹿肉モモステーキ1.2kg」に申し込むのもおすすめだ。

【第4位】6000円の寄付で鹿肉800g+α!(=1万円で約1.33kg)
ギョウジャニンニクが効いており、食欲をそそる
「鹿肉ジンギスカン」などがもらえる「北海道上士幌町」!

「鹿肉ジンギスカン」などがもらえる「北海道上士幌町」

 第4位にランクインしたのは、「北海道上士幌町(かみしほろちょう)」。

 「上士幌町」は、北海道の中で最も歴史の古い国立公園「大雪山国立公園」がある自然豊かな町。さらに、「ぬかびら温泉郷」や「ナイタイ高原牧場」、「タウシュベツ川橋梁」など、多くの観光スポットを擁しているうえに、夏と冬には、空にたくさんの気球が上がる「バルーンフェスティバル」も開催しており、全国から多くの観光客が訪れるそうだ。

 そんな「上士幌町」に6000円の寄付をすると、「鷹の巣農林の鹿肉ジンギスカンセット」として、「鹿肉のジンギスカン800g(400g×2パック)+鹿肉の大和煮もしくは味噌煮の缶詰×2個」がもらえる。寄附金額1万円あたりで計算すると、「鹿肉ジンギスカン」だけで約1.33kgもらえる計算になる。

 鹿肉ジンギスカンは、濃いめの味付けになっており、ギョウジャニンニクが入っているそうなので、ご飯のおかずはもちろん、お酒のつまみとしても最高のはず。ちなみに、「タジン鍋」で野菜と一緒に蒸し焼きにするのが、おすすめの食べ方とのことだ。

 ただし残念ながら、現在、この特典は申し込み受付を終了してしまっている。今後復活する可能性もあるので、「鷹の巣農林の鹿肉ジンギスカンセット」をゲットしたい人は、こまめに「上士幌町」のWebサイトをチェックするといいだろう。

【第5位】2万の寄附で猪肉2.5kg!(=1万円で1.25kg)
トップ5で唯一の北海道以外の自治体、かつ猪肉の返礼品
「のとししマルカッサンセット」がもらえる「石川県羽咋市」!

「のとしし(イノシシ)マルカッサンセット」がもらえる「石川県羽咋市」

 最後に紹介するのは、第5位の「石川県羽咋市(はくいし)」。2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」上位5自治体の中で、唯一の北海道以外の自治体、かつ鹿肉以外の特典でランクインした。

 能登半島の口能登(根元部分)に位置する「羽咋市」は、日本で唯一、一般の自動車で砂浜の波打ち際を走行できる「千里浜なぎさドライブウェイ」があることで有名な町。また、「羽咋市」の西にある「柴垣海岸」で取れる天然岩牡蠣も有名で、大人の手の平よりも大きな岩牡蠣を一つ一つ素潜りで採取しているそうだ。

 そんな「羽咋市」に2万円の寄付をすると、「のとしし(イノシシ)マルカッサンセット2.5kg(モモ肉とウデ肉)」がもらえる。つまり、寄附金額1万円あたり猪肉1.25㎏がもらえる計算だ。「マルカッサン」とは、子猪のことで、柔らかな食感とクセのない味わいが魅力のうえに、ビタミンB群とタンパク質が豊富で、新陳代謝の向上や疲労回復、貧血予防にも効果的とのこと。

 しかも、この特典は、猪特有の臭みが少なく、煮物や焼肉など、さまざまな料理に使えるそうなので、猪肉の魅力を存分に味わいたい人は、「羽咋市」に寄付するのがおすすめだ。

 改めて、今回紹介した自治体をまとめると以下の通り。
ふるさと納税受付終了の自治体ですマークのものは、自治体がその特産品に関する「ふるさと納税」の受け付けを終了、もしくは一時的に中断しています。

 ◆2017年度
  「ふるさと納税」で「ジビエ」がもらえる自治体のお得度ランキング!
(※2017年10月30日時点)
順位 お得な特産品の商品と量 備考
寄付金の使い道
1位  北海道新得町
・1万円⇒北海道産エゾ鹿肉「上田のエゾ鹿肉セット」3種 1.65kg
    (鹿ハンバーグ150g×3枚、味付けカルビ500g、
     鹿ロースジンギスカン700g)
 ほか、1万円で「北海道新得町『上田のラムジンギスカン』 2000g」などがある
【寄付金の使い道】森林、水資源等に関する事業/街並みの美化に関する事業/公共施設に関する事業(保育園整備)/地域振興に関する事業(子育て、農林業、観光振興等に使わせていただきます。)など
2位  北海道北見市
・1万円⇒北見エゾシカ 挽肉(100%エゾシカ肉)1.5kg
    (鹿ひき肉500g×3パック)

・2万円⇒北見エゾシカ 熟成(ドライエイジング)1.08kg
     仔鹿肉とハツ、ハバキ肉 薄切りステーキカット肉
    (仔鹿カット270g、鹿カット540g、鹿ハツカット270g)
・1万円⇒北見エゾシカ 熟成肉 スライス 薄切りステーキ用500g
    (鹿スライス500g)
 ほか、1万円で「知床ジンギスカン 580g×2袋」などがある
【寄付金の使い道】ふるさと振興・まちづくりに関する事業/子育て・地域福祉に関する事業/スポーツ・文化の振興に関する事業/その他
3位  北海道豊富町
・1万円⇒鹿肉ジンギスカン1.4kg
    (鹿ジンギスカン500g×2パック、
     しゃぶしゃぶ用鹿肉200g×2パック)

・1万円⇒鹿肉モモステーキ1.2kg
    (鹿モモステーキ400g×3パック)
・1万円⇒鹿肉ヒレブロックセット1.1kg
    (ヒレブロック600g、鹿ひき肉500g)
・1万2000円⇒鹿肉肩ローススライス900g
    (鹿肩ローススライス300g×3パック)
 ほか、1万円で「鹿肉ジャーキー」(鹿肉ジャーキー30g×3袋)などがある
【寄付金の使い道】地場産業の振興に関する事業/福祉、介護及び医療に関する事業/教育及び少子化対策に関する事業/文化及びスポーツの振興に関する事業/自然環境及び地域景観の保全に関する事業など
4位  北海道上士幌町
・6000円⇒【上士幌町産】鷹の巣農林の鹿肉ジンギスカンセット800g+α
    (鹿ジンギスカン400g×2パック、鹿缶×2個)
ふるさと納税受付終了の自治体です
 ほか、1万5000円で「【十勝産】十勝ハーブ牛サーロインステーキ」(サーロインステーキ400g)などがある
福岡県福智町の「ふるさと納税」の詳細はコチラ
【寄付金の使い道】子育て・教育/観光/農林業/医療・介護・福祉 /商工業/第三音更川橋梁補修事業
5位  石川県羽咋市
・2万円⇒のとしし(イノシシ)マルカッサンセット2.5kg
    (仔猪のもも肉とうで肉合わせて2.5kg)

・1万円⇒のとしし(イノシシ)ウデ肉ブロック 1kg
    (猪うでブロック1kg)
・1万円⇒のとしし(イノシシ)肉スライス 500g
    (猪スライス500g)
・2万円⇒のとしし(イノシシ)肉スライス 1kg
    (猪スライス1kg)
 ほか、1万円で「のとしし(イノシシ)肉ソーセージ4パックセット」(のとししソーセージ4本入り×5パック)などがある
【寄付金の使い道】地方創生分野/教育・スポーツ分野/市民憲章推進分野/福祉分野/おまかせ
■以降のランキングはこちら!⇒お得な「ふるさと納税」ランキング~ジビエ編~特産品でもらえる「ジビエ」で得する自治体は?

 なお、猪肉の特典を用意している自治体は、第5位の「羽咋市」以外にも、第9位に、1万円の寄付で「ヘルシーな高級天然食材 ジビエ肉(猪肉)セット1kg」がもらえる「長崎県島原市」、第16位に、2万円の寄付で「猪肉メスの極上モモスライス1.8kg」がもらえる「長崎県対馬市」などがランクインしている。

 第5位以降の自治体は、「お得な『ふるさと納税』ランキング~ジビエ編~特産品でもらえる『ジビエ』で得する自治体は?」で発表しているので、ぜひ、こちらもチェックしてみてほしい。

 ちなみに、「ふるさと納税」を実施している自治体は1700以上に上るため、今回の調査でもすべての自治体を調べきるのは難しく、あくまで「ザイ・オンライン編集部調べ」となっている。

 この記事を見て「ウチの特典の方がすごいぞ!」という自治体関係者の方や、「こっちのほうがお得だよ」という情報を持ちの方は、ぜひ下記メールアドレスまで情報をお寄せください。確認の上、追記させていただきます。
◆情報はコチラまで!(zol-furusato@diamond.co.jp)

2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」第1位に輝いた
「北海道新得町」の「ふるさと納税」担当者にインタビュー!

 2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」第1位に輝いたのは、1万円の寄付で「北海道産エゾ鹿肉3種 1.65kg」がもらえる「北海道新得町」。そこで今回は、「新得町」の「ふるさと納税」担当者に、鹿肉以外のおすすめの返礼品のほか、今後、「ふるさと納税」で解決したい自治体の問題点などについて伺ってみた。

 まず、1万円の寄付でもらえる「北海道産エゾ鹿肉3種1.65kg」は、どのような経緯で返礼品に加えることになったのだろうか。

 「この返礼品を提供していただいた『上田精肉店』は、特に鹿肉に力を入れており、臭みが出ないように、独自の血抜き方法を取り入れています。しかも、その血抜き方法をハンターに指導していて、その方法で処理した鹿肉だけを取り扱っているそうです。仕入れた鹿肉をすぐに捌ける工場も持っていますから、新鮮なうえに味も抜群。『北海道産エゾ鹿肉3種』は、『上田精肉店』の一押し商品で、ぜひ返礼品にしてほしいということで採用しました」

 ジビエ特有の獣臭さは、血抜きなどの処理の仕方で大きく軽減できると言われている。「上田精肉店」の鹿肉は、特に処理方法にこだわっているそうなので、ジビエ初心者でもおいしく食べられそうだ。

 ちなみに、今回の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」では、上位5自治体のうち4自治体が北海道の市町村のうえに、そのすべての自治体がエゾ鹿肉の返礼品となっている。なぜ、北海道では、エゾ鹿の返礼品を用意している自治体が多いのだろうか。

 「実は、エゾ鹿は害獣指定されており、放置しておくと、農作物に影響を及ぼす可能性もある動物なんです。なので、エゾ鹿を獲っていただいた方には賞金を出すなど、鹿の駆除を奨励しているんですよ。また、エゾ鹿は体が大きいので肉量も多く、1万円の寄付でも多くの鹿肉をお送りすることができるんです」

 農林水産省が発表している「全国の野生鳥獣による農作物被害状況(平成27年度)」によると、鹿による全国の農作物被害額は、年間で約60億円にも上るという。さらに、北海道警察が発表している「平成28年中 エゾシカが関係する交通事故発生状況(道内)」によると、北海道内では、エゾ鹿による交通事故が年間2000件ほども発生しているそうだ。

 また、エゾ鹿が増えすぎると、食害によって森林が破壊されるなど、北海道の生態系そのものが乱れてしまう懸念もある。つまり、エゾ鹿をおいしくいただくことが、間接的に、人々の生活や動植物を守ることにもつながるというわけだ。

 では、「新得町」は、鹿肉のほかに、どのような返礼品を用意しているのだろうか。

 「『新得町』の特産品である『そば』はもちろん、『味付きラムジンギスカン』や『チーズ』などの返礼品も人気です。特に、『新得町』にある『共働学舎新得農場』が作ったチーズは、世界のチーズコンテストで金賞を受賞するなど、味も折り紙付き。大量生産はしていないので、返礼品として用意できる数も限られており、申し込みを開始すると、いつも即座に申し込み上限に達してしまうほどです。競争率は高いですが、ぜひ、世界的にも認められた『新得町産チーズ』を味わってみてほしいですね」

 「新得町」の鹿肉と一緒に、チーズの返礼品に申し込むのもいいだろう。

 続いて、「新得町」の「ふるさと納税」の寄付状況について伺った。

 「9月末時点ですと、寄付金額は約2600万円、寄付件数は2000件弱ぐらいです。昨年は、『新得町』が台風によって深刻な被害を受け、ニュースで取り上げられたこともあり、全国のみなさんに『ふるさと納税』で応援していただきました。そんな2016年度は、『ふるさと納税』の寄附金額は約5580万円、寄付件数は約3900件でしたが、おそらく、今年度は昨年度の結果を上回るのでは、と考えています」

 「ふるさと納税」の寄付状況も順調とのことだが、「新得町」は、寄付金をどのように活用しているのだろうか。

 「『新得町』では、年々人口が減少しているため、みなさまから寄付していただいたお金を商店街の活性化などに使って、地域振興につなげたいと思っています。また、現状は、『ふるさと納税』で特産品の魅力をアピールしていますが、今後は、寄付金をどのように使っているか、という部分でもPRが図れればと考えています」

 最後に、2017年の「ふるさと納税ランキング~ジビエ編~」第1位に輝いた感想を伺った。

 「『上田精肉店』の鹿肉は、本当に臭みがないですし、徹底した衛生管理もしているので安心安全です。ぜひ、『新得町』に寄付していただいて、鹿肉のおいしさを実感していただければ、と思います。また、これからは、さらに返礼品の数を増やしていこうと考えていますので、引き続き、『新得町』の応援をよろしくお願いいたします」

 「ふるさと納税」を活用すれば、地域活性化に貢献できるだけでなく、普段あまり食べる機会がないジビエをお得に入手することができる。しかも、「ふるさと納税」でジビエを食べることが、農作物被害の抑止のほか、生態系の保全などにもつながるはずだ。

 「ふるさと納税」で人気の返礼品の場合は、早々に申し込み受付を終了してしまうこともあるが、ジビエの場合は、競争率が低いため、比較的に手に入りやすい。しかし、これから年末にかけて、駆け込み需要で寄付者が急増することも考えられるため、確実にジビエを手に入れたいのなら、早めに「ふるさと納税」で寄付をするのがおすすめだ。

(取材・文/日下部貴士[A4studio])