FP花輪陽子のシンガポール移住日記
2016年6月8日 花輪陽子

シンガポールではママ友とのランチでも8000円など
家族の「交際費」が超セレブ価格になるので要注意!
破産しかねないシンガポールの「交際費」事情を紹介

各種税金がドーンと上乗せされるので
シンガポールで外食する際はお酒の飲み過ぎに注意!

  ファイナンシャル・プランナー(FP)の花輪陽子です。

 シンガポールで生活をするにあたって、住居費や教育費などの固定費の他に、かさみがちなのは交際費です。現地の生活や育児の情報交換をするために、ママ友とのランチで素敵なイタリアンレストランに行って、ワインでも飲もうものなら、8000円くらいはすぐにかかってしまうのです。また、飲み会の予算も、1万円以上になるのは当たり前です。

 この連載の第3回で、食費についてご紹介したのですが、外食費にはサービスチャージ(10%)と消費税(7%)の合計17%が上乗せされるうえに、アルコール飲料への税金が高くつくため、それだけの金額になってしまうのです。

シンガポールのおしゃれなカフェ欧米人が多いエリアのおしゃれなカフェ。優雅な時間を過ごせますが、値段は高めです。
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 日本だと、ぜいたくなランチをしてワインなどを1杯飲んだとしても、シンガポールの半額くらいで済むことが多いと思います。また、日本では通常のランチの場合、1000円前後でコーヒーやデザートまでつくことが多いですよね。

 しかし、シンガポールで日本人が一般的に行くようなお店でランチをすると、すぐさま2000〜3000円かかってしまいます。

 とはいえ、日本でも、将来的に消費税10%と軽減税率制度が導入されたなら、外食や酒類への消費税の課税が10%になる可能性があります。そうなると、今まで以上に交際費がかさむことになり、家計が苦しくなることが予想されます。

 シンガポールの多くの人は、そんな優雅なランチを頻繁に楽しむ余裕はありません。働いている人の場合、オフィスでの昼食はどうするのかというと、フードコートを活用するのが一般的です。オフィス街の周辺には、安価なランチを提供するフードコートがたくさんあります。

 フードコートを選択すれば、サービスチャージはかからず、500円前後でランチをすることができます。イメージ的には大学の学食に近い雰囲気でしょうか。また、外食せず、お弁当を持ってきている人も多いそうです。

フリーフローが楽しめるレストラン曜日限定でフリーフローが楽しめるレストランにて。男性はフリーフロー対象外の場合もありますが、この店は男性OKでした。
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 ディナーは、お酒を飲むと高くなってしまいます。ただ、シンガポールではハッピーアワー(「19時までに入店をするとお酒が半額」など、割引が適用される時間帯のこと)やレディースナイト(火、水、木など特定の曜日に開催される女性客向けの飲み放題プラン)などがあり、そういったものを利用すればかなりおトクです。

 そのため、私はフリーフロー(飲み放題)ではないときは、原則1〜2杯しか飲まないと決めています。

外食よりも節約になるのがホームパーティーだが
子供のバースデーケーキなどに費用がかさむ

 このように、シンガポールでは外食費がかさむことから、わが家ではホームパーティーやバーベキューをする機会が増えました。バーベキューの場合、ピットのレンタル、食材や酒類などの準備を含めても、10人前後だと、1人5000円前後で行うことができます。食材の準備からお肉を焼くところまでをやってくれるシェフもいて、同程度の予算からお願いできるそうです。

 ホームパーティーの場合、主催者の負担が大きいので、一品持ち寄りパーティーという形をとる場合も多いです。集まりにもよりますが、外国人や若い男性が多いパーティーでは、買ったものを持ってきている人も半分くらいはいるように感じます。ただ、日本人のママ中心の持ち寄りパーティーの場合は、手作りした物を持ってくる人が多いので、簡単に作れる料理の腕を磨かなければいけません(やや、プレッシャーです)。

プレイグラウンドでのバースデーパーティージャンプして遊べるプレイグラウンドでのバースデーパーティー。子ども達は大喜びです。
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 そして、こちらで多いのが、子供のバースデーパーティーです。セレブ家庭でなくとも、バースデーパーティーは普通に開催されています。コンドミニアムのパーティールームや、プレイグラウンドなどを貸し切るスタイルのパーティーに参加したことがありますが、わが家でも娘の2歳のバースデーは、幼児教室を貸し切って行いました。

 予算はそれなりにかかります。まず、ケーキが高いです。今シンガポールで流行っているのが3Dケーキで、立体的なキャラクターや動物、乗り物などのケーキが人気です。デザインや大きさにもよりますが、ショートケーキの場合は2キロ(20人分程度)で1万円前後。3D ケーキの場合は3万円近くかかることもあります。わが家は3Dケーキにするのはやめて、ショートケーキに日本で買った可愛いキャンドルを飾りました。

 場所代は、プレイグラウンドなどを貸し切る場合、ゲストの人数にもよりますが、5万円前後(+ピザなどの軽食代)はかかります。集合住宅のパーティールームの場合、場所代は低コストですが、料理代や手間がかかります。子供達を楽しませるためにペインティングができるプロを招くこともよくあり、もちろん結構な費用がかかります。

 また、ゲスト全員に「グッディバッグ」という手土産を渡すことも一般的によく行われるので、費用的に大変なだけでなく、準備をする親は肉体的にもくたびれます。そのため、子供が小さい頃は何人かで合同パーティーをする場合も多いです。

毎週ゴルフに行くと月10万円以上の出費に!
交際費をうまくセーブするコツは“メリハリ”

 ちなみに、社交といえばゴルフを思い浮かべる人も多いかもしれませんね。ゴルフ代が交際費の大半を占める人もいるのではないでしょうか。シンガポールでも、週末に友人同士でゴルフに行く人は少なくありません。

 ただ、シンガポールではゴルフ代も高いです。例えば、「マリーナベイゴルフコース」の場合、週末に18ホール回ると、2万円前後かかります(ビジター、ビザ保有者などによって料金が異なります)。毎週ゴルフに行くと、月に10万円程度かかってしまうわけですから、かなりの負担になります。ゴルフが趣味の人にとって、シンガポールは住みづらいところかもしれません。

 このように、何かと交際費がかさむシンガポールでは、とにかくコストパフォーマンスがいいお店を探したり、安価で長居できるバーベキューやホームパーティーを活用したり……といったことが重要になってきます(ゴルフ代の節約は難しいかもれませんが)。

 私自身、シンガポールでの生活がちょうど1年になり、最近ではひととおり行き尽くした感があります(もちろん、まだ行けていないレストランもたくさんありますが)。そのせいというわけではないですが、普段は自炊をして、たまに美味しい物を仲の良い友達と食べるというメリハリが「交際費」を節約するには何よりも大切かなと、改めて感じています。