ファイナンシャル・プランナーの花輪陽子です。今回は、シンガポールで生活をする上で、多くの人にとって最もやりくりが大変であろう「食費」についてご紹介します。シンガポールで日本にいたときと同じような食生活を送ろうとすると、日本でかかっていた食費の2~3倍にも膨らんでしまうので注意が必要です。
比較するために、日本で暮らす場合の平均的な「食費」の支出はいったいどのくらいなのかを見てみましょう。
総務省の「家計調査(2014年度)」によると、日本全国での「食料(食費)」の平均は月6万272円で、そのうち「外食費」は1万1726円、「酒類」は2783円となっています。また、同調査によると、1カ月の「たばこ代」の平均は1162円、「交際費」のうちの「食料」は月5792円とのことです。
では、これらの支出はシンガポールではどうなるかを紹介していきます。シンガポールで生活をする場合、日本での平均額に止めるのは至難のワザということがわかっていただけると思います。
日本の「食費」の平均は月6万272円だが、
シンガポールではその2~3倍かかることも!?

まず、シンガポールでは「外食費」が非常に高額です。
お洒落なカフェでランチをすると、ハンバーガーと飲み物で一人3000円前後かかることもあります。リバーサイドの欧米人で賑わうお洒落なお店でディナーをすると、控えめに注文をしても二人分で1万円は軽く超えてしまいます(お酒は1杯ずつくらいで)。
先日も、お洒落なインドカレーのお店で、二人分で1万円を超えてしまい、「カレーでこんな値段がするの!?」と非常に驚きました。
もし、有名ホテルの最上階でイタリアンのディナーをしようものなら、二人分で5万円程度はかかってしまいます(お酒はワイン1〜2杯ずつで)。
なぜ、こんなに「外食費」が高くなるかというと、レストランで飲食をすると、「サービスチャージ」で10%、消費税で「7%」の合計17%も上乗せされた料金がかかることも理由の一つになります。
また、シンガポールではアルコール飲料の税金が高いので、「酒類」の支出も日本より高くなります。アルコール度数に応じて税額が高くなるので、ビールなどはそれほど高くなりませんが、ワインや焼酎、ウイスキーなどのアルコール度数が高い酒類は、日本と比べて割高になることがほとんどです。
「たばこ」もシンガポールでは一箱1000円程度と、非常に高額です。日本から持ち込む場合にも申告が必要で、かつ課税対象になるために、現地で買うのと同じくらいの金額になってしまいます。喫煙者にとっては日本と同じ量だけ吸っていると、たばこ代が2倍以上に膨らんでしまうことになります。
「外食」や「酒類」「たばこ」だけでなく、スイーツも同様で、たとえば「手土産にケーキでも」と思っても「ホールケーキ(500g)」1つで5000円近くする場合もあります。
シンガポールには富裕層も多いので、お金をかければ非常においしいものを食べることができるのですが、これでは破産してしまいそうなレベルです。
シンガポールで「外食費」を節約する方法とは?
テイクアウトや割引効果が高いクレジットカードを活用しよう!
このように「外食費」が高いシンガポールですが、節約をする方法もいくつかあります。
1つ目は、飲食店の料理を「テイクアウトをする」という方法です。シンガポールの場合、ほとんどの飲食店でテイクアウトが可能な上に、テイクアウトの場合は店内で食事をする際には必要となる「サービスチャージ」がかからないので、10%分の節約が可能になります。
日本では消費税の増税をめぐって「テイクアウト」や「出前」の場合には軽減税率が適用される見通しとなっていますが、シンガポールでは消費税は7%で一律となり、節約できるのは「サービスチャージ」のみとなります。
2つ目は、飲食店で行っている「プロモーション」(販促のための割引サービス)を利用するという方法です。19時までの時間帯は「ハッピーアワー」となっていて、お酒を安く提供する飲食店も多いので、そういう時間帯を利用するようにすると節約が可能です。
私がよく行くお店では、ハッピーアワーの間はビールを1杯オーダーすると、同じビールが無料でもう1杯ついてくるシステムなので、大きなジョッキで注文するようにしています。
また、シンガポールではクレジットカードの競争が激しく、カード決済をすると飲食店で割引が効くケースがよくあります。割引幅も飲食代の15%などと大きいため、ホテルでのディナーの際に利用すれば1万円近くが割引になることもあります。そのため、クレジットカードを10枚くらい持っていて、飲食店ごとに使い分けるというツワモノもいるほど、クレジットカードの割引は侮れないのです。

3つ目は、「フードコート」や「フォーカー(屋台街)」を利用する方法です。地元の人がよく利用するフードコートやフォーカーなどは、一人1000円前後と安価で食事ができ、サービスチャージがかからない場合も多いのです。
ただし、料理は炭水化物のものが多く、味も似通っているため、毎食利用するのはむずかしいでしょう。フードコートやフォーカー以外では、中華料理が比較的安価で、地元の人が家族と行くような中華料理店を利用すれば経済的です。
「外食費が高いのなら、自炊をすれば?」と思う方もいるかもしれませんが、自炊でも日本よりは食費がかかってしまうのです。次からはシンガポールの自炊事情について説明していきましょう。
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