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【1】今日の株式相場早わかり!
金融不安の後退で全面高に! 今晩は米政策金利に注目
日経平均株価は大幅反発! イエレン米財務長官が預金の全額保護に言及したことなどで金融不安がやわらぎ、21日の米国の主要株価指数は続伸。今日の日経平均株価も朝から大幅反発となり、後場やや伸び悩んだものの前営業日比+500円超で終えた。東証プライムの9割超が値上がりし、銀行株などの大型株優位の相場展開だったが、値上がり率上位には東証グロース・スタンダード銘柄が顔を出した。チャットGPT関連のJNSホールディングスやSNS運用のラバブルマーケティンググループなど13銘柄が一時ストップ高となった。
日本時間の23日午前3時に、目下最大の注目ポイントである米国の政策金利が発表される。市場では0.25%利上げの予想が多いが、結果次第では相場が大きく動く可能性がある。
【日経平均】27466.61円↑↑(+520.94円)
【マザーズ指数】745.61↑↑(+13.63)
【NYダウ】32560.60ドル↑(+316.02ドル、21日)
【ナスダック】11860.109↑↑(+184.571、21日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
WBC効果や脱マスクで「一風堂」などが好調!
いよいよ、マスク着用が個人の判断に委ねられるようになった。年度替わりを迎えるにあたり、今年は歓送迎会など、飲み会に参加するシーンも増えそう。コロナ禍で苦戦を強いられてきた居酒屋チェーンにも力強い復活の兆しが見え始めている。今日は、年初からの株価上昇率が大きい外食株に注目してみた。

株価上昇率トップは、居酒屋「塚田農場」などを経営するエー・ピーホールディングスで、1月の既存店売上高が前年同月比で2.0倍となり、発表翌日の2月中旬に株価が爆騰した。その勢いは続いており、3月15日に発表した2月の既存店売上高も3.0倍、客単価は+11.8%と強い指標が続いている。
続く2位は、WBCで来日した外国人選手もおいしさを認めた博多ラーメン「一風堂」を展開する力の源ホールディングス。第3四半期の営業利益の進捗率が91.3%と高いことに加え、2月の既存店売上高が+28.6%で通期業績に上ブレ期待がかかる。ラーメンは外国人観光客に人気が高く、インバウンド需要への期待も高い。
また、外食最大手のゼンショーホールディングスは、傘下の牛丼チェーン「すき家」で2月22日から値上げを実施したが、2月の来店客数は+5.4%、既存店売上高は+9.8%と力強さをキープ。また、ハンバーガーチェーン「ロッテリア」を買収することを発表し、これも好感されている。宴会やインバウンド需要に加え、値上げも奏功しつつあり、軒並み力強い業績が好感されているようだ。
■力の源ホールディングス株価チャート/日足・6カ月
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【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
電力株、値上げで復調期待できそう?
(ご質問)
電力株は電気料金の値上げで復活するでしょうか?
(答え)
来期の業績改善が見込まれる一方、不透明要因もあり、セクター全体として見直す動きはいまだ乏しいです…
電力各社は2023年3月期、原油高騰や円安進行による調達費用の増加に苦しめられました。「燃料費調整制度」に基づき調達費用の増加は電気料金に反映されますが、それにはタイムラグが生じます。第4四半期(1~3月)にはこのタイムラグ差損益がプラスに転じるとみられ、業績は第3四半期(昨年10~12月)がボトムだったとの見方が有力です。目前に迫った2024年3月期には多くの電力会社が黒字転換・復配すると予想されています。
足元では為替相場が円高に振れ、原油価格も景気悪化への懸念から下落。更なる調達改善が意識されそうな状況ですが、東京電力ホールディングスなどは上値の重い展開を強いられています。証券各社のセクター投資判断もおおむね慎重姿勢です。
慎重にならざるを得ない要因の1つは、家庭向けなど規制料金の値上げの行方です。東電など大手7社は値上げを申請中ですが、電力・ガス取引監視等委員会は足元の燃料費の減少を反映し、値上げ幅を見直すよう求める方針。東北電力など5社は計画通り4月から値上げすることが難しい情勢です。岸田文雄首相が物価高対策として電気代の負担軽減に意欲を示しているほか、一部の電力会社でカルテルなどの不正が取りざたされたこともあり、値上げに向けた環境は厳しいと言わざるを得ないでしょう。ただ、2023年3月期に一足早く黒字復帰する見込みで、配当も据え置いた中部電力の株価は上昇しており、銘柄間の格差が広がっていく可能性はありそうです。
■東京電力ホールディングス株価チャート/日足・6カ月
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