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【1】今日の株式相場早わかり!
円安など追い風に7日続伸、バブル後最高値を更新!
日経平均株価は7日続伸! 2021年9月14日につけたバブル崩壊後の高値を終値で上回り、1990年8月以来、33年ぶりの高値を付けた。18日の米国市場では債務上限問題に対する過度な不安が後退し、主要株価指数が揃って続伸した。今日の東京市場は、米国株高に加え、一時1ドル=138円台後半まで円安が進んだことから輸出関連株が買われた。米国でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が+3.16%となったことから、値がさハイテク株の一部も買われ、相場を押し上げた。もっとも、足元で上昇が続いている警戒感から売られる銘柄も多く、東証プライムの値上がり銘柄数は全体の4割強にとどまった。
主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)が今日、21日までの日程で始まった。一部報道によるとウクライナのゼレンスキー大統領が対面で参加する方向だ。今晩の米国では連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長がバーナンキ元FRB議長も出席する討論会に参加する予定となっている。
【日経平均】30808.35円↑(+234.42円)
【マザーズ指数】747.55↑↑(+8.55)
【NYダウ】 33535.91ドル↑(+115.14ドル、18日)
【ナスダック】12688.838↑↑(+188.272、18日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
最新高配当ランキング! JTが6.2%でトップに
今日は決算発表を反映した最新の「配当利回りトップ10」を取り上げる。首位はJTで6.2%。海運株が10%超で上位を独占した2022年10~12月期決算後のランキング(2月22日号に掲載)からは変化も大きい。
JTは前回ランキングで5位だった。今期の1株あたり年間配当額は前期と同じ188円。海外でのタバコの値上げなどが奏功し、2023年12月期第1四半期(1~3月)の営業利益は前年同期比15.7%増となった。今日は下げたものの、決算発表後の同社株価は堅調に推移している。
前回ランキングでは商船三井が16.0%でトップとなるなど、日本郵船、川崎汽船を含めた海運3社の配当利回りの高さが際立っていた。そんな海運各社も、2024年3月期はコロナ禍で急騰したコンテナ船運賃の急落を受け、大幅減配となる見通し。商船三井にいたっては1株あたり年間配当額が前期の560円から180円まで減る。それでも高配当株としての魅力は依然として大きいといえるだろう。表から漏れた日本郵船も今期は大幅減配となるが、配当利回りは4%程度を維持している。
前回ランキング外だったJFEホールディングスは5.6%で5位にランクイン。2024年3月期の事業利益は前期比23.0%増になる見通しで、「配当性向30%」の方針のもと、今期の1株あたり年間配当額は100円と、前期(80円)から増配となる。一方、日本製鉄は在庫評価損が重石となり、2024年3月期の事業利益は前期比29.1%減となる見通し。在庫評価差を含まない「実力ベース」の事業利益は8000億円以上と過去最高を見込むが、前期(180円)から減配となることを受け、同社株価は急落した。割安・高配当銘柄の代表格である鉄鋼株の中でも明暗が分かれた格好だ。
■JT株価チャート/日足・6カ月
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【3】金曜連載「ザイアナリスト小林大純『ホットなテーマ!』」
バフェット氏の売買動向、買われそうな日本株は?
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイは15日、米証券取引委員会(SEC)に報告書を提出し、3月末時点の保有銘柄が明らかになった。バフェット氏といえば4月に来日し、日本株への追加投資を示唆。それだけに、直近の売買動向は日本の投資家にとっても注視しておきたいところだ。
今回、新規取得が判明したのはクレジットカードに強い金融のキャピタル・ワン、それに英蒸留酒メーカーのディアジオだ。また、スマートフォン・パソコン(PC)といったIT機器のアップルやヒューレット・パッカード(HP)、金融大手のバンク・オブ・アメリカ(BofA)、石油・ガスのオキシデンタル・ペトロリアムを追加取得。バークシャーの保有株比率(評価額ベース)で最も高いのがアップル、次いでBofAとなっている。もっとも同業内でも選別が行われたようで、石油のシェブロンは保有が減少。金融では資産管理のバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)や地銀のUSバンコープが全株売却となった。
インフレや銀行の経営不安といった懸念がくすぶる中、米国あるいは世界で強いブランド力を有し、長期にわたり現金を稼げそうな企業に投資するという姿勢が改めて感じられる。下表では日本の関連・類似銘柄を挙げたが、同業であるというだけでなく、それぞれの企業の実力を十分に見極めて投資候補銘柄を探る必要がありそうだ。
また、半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)を全株売却したことも話題となっている。ただ、バフェット氏は地政学リスクを念頭に「台湾より日本」などと発言しており、半導体関連株はTSMCの代替先となる可能性もありそうだ。
小林大純
ダイヤモンド・ザイ アナリスト
早稲田大学法学部卒、早稲田大学大学院ファイナンス研究科(現経営管理研究科)修了(MBA)。金融情報サービス会社のフィスコなどを経て現職。日本株アナリストとして各種メディアで活動中。
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