株式投資で儲ける方法&注目銘柄を大公開!

【高配当株】3月決算の大企業の配当利回りランキングベスト10! 1位の「商船三井」、3位の「日本特殊陶業」など、利回りが高い&投資判断が“強気”の株に注目!

2023年5月19日公開(2024年1月18日更新)
ザイ編集部
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【日本株】3月決算の大企業の「配当利回りランキング」トップ10を公開!

5月19日発売のダイヤモンド・ザイ7月号の巻頭特集は「最新決算でわかった!【今”買い”の株39】」! この特集では、3月期決算企業のうち、2023年4月末までに本決算を発表した企業を対象として、各社の決算内容をアナリストが分析。それに基づき、個人投資家に人気の銘柄を「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で評価している。さらに、アナリストのおすすめ銘柄も紹介しているので、投資の参考になるはずだ。

今回はこの特集から、3月期決算で”時価総額3000億円以上”の大企業に絞って作成した「配当利回りランキング(※2024年3月期の会社予想の配当金額を基に算出)」トップ10を紹介!
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本決算が発表され、増配を予想する株も多数!
3月決算の大型株で、今期の配当利回りトップは「商船三井」!

 上場企業の約7割を占める3月期決算企業の本決算が、4月から5月にかけて次々と発表されている。ここでは、2023年4月末までに「2023年3月期の決算」と「2024年3月期の業績や配当の予想」を公表した企業のうち「高配当」な株に注目した。

 目下、株主還元策を積極化する企業が増えており、3月期決算企業の約7割が前期実績で増配、今期予想も約4割が増配予想だった。今後は配当の増額修正の期待もあり、高配当株への期待は高まっている。

 ただ、あまりに時価総額が小さい中小型株だと、大型株に比べて減配リスクが高くなる。そのため、今回は”時価総額3000億円以上”の大企業に絞って、配当利回りランキングを作成した(※配当利回りは5月2日時点のもので、2024年3月期の会社予想の配当金額を基に算出)。

 なお、ランキングには、最新決算の結果を踏まえたアナリストによる投資判断も付けている(「買い」「強気」「中立」「弱気」「売り」の5段階で、今から3カ月先までの見通し)。業績などを分析したコメントとともに、投資の参考にしてほしい!
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3月決算の大企業の「配当利回りランキング」ベスト10

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⇒今期1株配
配当性向 時価総額 最低投資額
(5/3時点)
1位  商船三井(東P・9104)
5.67% 強気 560円⇒180円 31.0% 1兆1493億円 32万円
【分析コメント】高騰していたコンテナ船運賃の平常化で今期経常利益は75%減に。ただ、大幅な減益・減配は予想されており、株価にも織込み済み。上海発のコンテナ船運賃に底入れ感も見られ、減配後でも大型高配当株として買われる。
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2位  大和工業(東P・5444)
5.47% 中立 300円⇒300円 39.8% 3562億円 55万円
【分析コメント】今期は大幅減益となる見通しでアナリスト予想も下回った。一方で、配当性向のメドを30%から40%へ引上げており、大幅減益でも1株配当300円を維持する見込み。同業の東京製鐵を上回る高利回りが株価の下支えに。
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3位  日本特殊陶業(東P・5334)
5.06% 強気 166円⇒133円 40.0% 5364億円 26万円
【分析コメント】自動車用プラグなどのメーカー。自動車生産回復による点火プラグの伸びで今期利益は高水準となる見通し。配当性向は40%がメドなため、今期は減配予想。だが、業績の上方修正とともに配当の増額修正も期待できる。
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4位  LIXIL(東P・5938)
4.54% 弱気 90円⇒90円 234.9% 5696億円 20万円
【分析コメント】新築向け商品の販売鈍化が鮮明に。需要低迷による販売数量の減少により一件ごとの固定費負担が高まり、収益性回復速度が鈍化。前期業績の下方修正や今期予想もアナリスト予想を下回っており、株価の上値は重い。
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5位  大東建託(東P・1878)
4.20% 中立 516円⇒535円 50.0% 8787億円 128万円
【分析コメント】資材価格高騰で建設事業は苦戦したが、堅調な不動産事業でカバー。今期予想は市場予想を下回った。2022年に株主優待を廃止したが、4年ぶりに自社株買いを再開する可能性がある。今後の株主還元策次第では株価上昇も。
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6位  コマツ(東P・6301)
4.12% 強気 139円⇒139円 44.0% 3兆2805億円 34万円
【分析コメント】断続的な値上げの効果で、前期は4期ぶりに過去最高益を更新。今期も前期に続く大幅値上げが可能と見られ、営業利益の改善が期待できる。保守的な期初の業績予想で計算しても予想PERは低く、株価は割安な水準だ。
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7位  野村不動産ホールディングス(東P・3231)
3.92% 中立 120円⇒130円 34.7% 6064億円 33万円
【分析コメント】前期業績は会社計画を上ブレた。今期も増益予想である点に加えて、自社株買いにも期待できる。ただ、2016年以降はPBR1倍が上値になっている。PBRが0.9倍台なため、株価の上値余地は乏しいと予想する。
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8位  セイコーエプソン(東P・6724)
3.61% 中立 72円⇒74円 37.2% 7901億円 21万円
【分析コメント】物流費などコスト高を考慮し、今期予想はアナリスト予想をやや下ブレ。当期利益は減益だが、配当が増額予想である点は好印象。自社株買いは、3年おきに実施する傾向がある。前期に実施したため、今期は見込み薄か。
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9位  豊田通商(東P・8015)
3.57% 中立 202円⇒204円 25.6% 2兆252億円 57万円
【分析コメント】今期の当期利益予想はアナリスト予想並み。自動車生産の回復をそれほど織込んでいない可能性があり、業績の上ブレ余地はある。ただ、配当性向は25%以上とする基本方針に変わりがなく、株主還元策では見劣りする。
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10位  積水化学工業(東P・4204)
3.47% 強気 59円⇒66円 40.5% 8678億円 19万円
【分析コメント】今期も売上高が過去最高を更新する見通し。値上げや高機能品の拡販によって利益率も改善している。今期の業績予想はアナリスト予想並みだが、14期連続の増配と13期連続の自社株買いを発表している点は好材料だ。
最新の株価はこちら(SBI証券へ)
※株価などのデータは2023年5月2日時点。最新のデータは上のボタンをクリックして確認してください。

 配当利回りトップ10の銘柄のほとんどは、景気敏感株となった。1位は商船三井(9104)で配当利回りは5.67%。前期までの配当が異常に高く、今期の配当予想は大幅な減額となっているが、それでも利回りランキングで1位を守り、投資判断も「強気」となっているので、注目する価値があるだろう。

 商船三井のほかに「強気」の高評価がついたのは、日本特殊陶業(5334)コマツ(6301)積水化学工業(4204)の3銘柄で、いずれも値上げや生産体制の回復などの好材料がある。途中で減配しない高配当株を探すには、業績に安定感や明るい要素があることがカギになるので、ぜひこれらの銘柄をチェックしてみてほしい。
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