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【1】今日の株式相場早わかり!
中東緊迫も米金利低下で700円超高、今週は米CPI
日経平均株価は急反発! 日本の連休中、米国市場ではNYダウが6日、9日と続けて3ケタの上昇となった。6日に発表された9月の雇用統計では、雇用者数の伸びが市場予想を大幅に上回る一方、失業率や平均時給からは労働市場の減速が意識されたようだ。また、9日は中東情勢の緊迫化から売りが先行するも、連邦準備理事会(FRB)要人が追加利上げに慎重な姿勢を示し、株式相場は上昇へ転じた。連休明けの日経平均株価はこうした流れを引き継ぎ、反発してスタート。米長期金利が時間外取引で低下したことから、上げ幅を700円超に広げた。レーザーテックなど売買代金上位は全般堅調で、原油高に伴いINPEXが急伸した。
今週、米国では11日に9月の卸売物価指数(PPI)や連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨、12日に消費者物価指数(CPI)が発表される。引き続き追加利上げ観測が後退するかが焦点。また、中東情勢に加え、予算審議で揺れる米議会や米自動車業界などのストライキの動向も注目される。
【日経平均】31746.53円↑↑(+751.86円)
【マザーズ指数】708.09↑(+6.82)
【NYダウ】33604.65ドル↑(+197.07ドル、9日)
【ナスダック】13484.239↑(+52.898、9日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
注目決算の安川電機は下落、今週は小売大手など発表
6日の取引終了後、安川電機が2024年2月期上期(3~8月)の決算を発表。今月下旬から3月期決算企業の発表が本格化するのを前に、同社は主力輸出企業の前哨戦との位置付けから注目度が高い。決算内容と今日の株価反応を確認しよう。また、同じく6日に決算発表した銘柄を下表にまとめるとともに、最後に今週発表を予定している銘柄も紹介する。今週は小売大手を中心に、6~8月期の決算発表がピークを迎える。
安川電の上期営業利益は前年同期比5.8%増の330億円となり、市場予想をやや上回った。一方、6~8月期の受注高は同25%ほど減少。半導体製造装置などに使われるACサーボモータを手掛けるモーションコントロールセグメントの落ち込みが大きい。また、小川昌寛社長は会見で中国景気の先行きに対し慎重な姿勢を示したという。今日の株価は朝方高く始まるも失速。6月に年初来高値6859円(取引時間ベース)を付けてから下落しているが、今回の決算で見直すムードは乏しそうだ。
久光製薬の上期は大幅な営業増益となったが、サプライズなしと受け止められたか株価は下落。ただ、「サロンパス」など一般用医薬品の伸長で業績好調が続いており、株価も下げ渋った。
今日の取引終了後に決算発表したJ.フロント リテイリングは、2024年2月期の事業利益予想を従来の400億円から425億円(前期比71.0%増)に上方修正。ウエルシアホールディングスの上期営業利益は前年同期比3.1%増の247億円だった。明日以降の発表予定は以下の通り。特に12日のセブン&アイ・ホールディングスやファーストリテイリングに注目したい。
・11日(水):エービーシー・マート、コスモス薬品、東宝
・12日(木):7&iHD、ファストリ
・13日(金):ローソン、良品計画、高島屋
■安川電機株価チャート/日足・6カ月
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【3】火曜連載「ザイ編集部発! 週イチ『投資信託ニュース』」NASDAQ100も! つみたてNISAの米株インデックス投信
10月5日、iFree NEXT NASDAQ100インデックスが新たにつみたてNISAの対象となった。米国の成長株で構成されるNASDAQ100に連動するインデックス投資信託は、つみたてNISAで初。そこで今回は、つみたてNISA(2024年スタートの新NISAではつみたて投資枠)で購入できる、低コストの米国株インデックス投資信託を整理しよう。
S&P500で最も低コストの投資信託は表の3本。これら以外にSBI・V・S&P500インデックス・ファンド、iシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス・ファンドも、信託報酬が0.0938%でほぼ同水準だ。なお、10月27日には信託報酬0.05775%と超低コストの楽天・S&P500インデックス・ファンドが新規設定される。これも後日、つみたてNISA対象となる可能性が高く要チェックだ。
全米株式のCRSP U.S.Total Market Index連動型では、信託報酬が0.1%を切る投資信託が2本。ちなみに9月15日に設定されたeMAXIS Slim全米株式は、10日10日時点ではつみたてNISAの対象となっていない。
S&P500よりやや信託報酬は高めとなるが、米国のもう1つの代表的な株価指数である、NYダウに連動する投資信託も購入できる。さらに冒頭で紹介したiFree NEXT NASDAQ100インデックスや、楽天・米国高配当株式インデックス・ファンドも注目だ。
河野拓郎
ダイヤモンド・ザイ編集部 副編集長
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