【1】今日の株式相場早わかり!
地政学リスクの後退で日経平均は一時239円高に!
日経平均株価は3日ぶり反発! 21日の米国市場では、主要指数が揃って反落した。NYダウは3日ぶり、ナスダック総合指数は6日ぶりに反落。米小売大手企業の決算が期待外れだった点に加え、内容にサプライズはなかったが連邦公開市場委員会(FOMC、10月30日~11月1日開催)議事要旨の公開も相場の重しとなった。米国市場の引け後には米半導体大手のエヌビディアが好決算を発表したが、対中国輸出規制への懸念から時間外取引で株価が下落。東京市場でも半導体関連株が売られ、日経平均株価は下げて始まった。その後、イスラエル政府が4日間の休戦を決定したことで地政学リスクが後退し、割安感が出た銘柄を中心に買われ、上げ幅は一時239円を超えた。しかし、後場では祝日を前に利益確定売りが出たことから上げ幅は縮小し97円高で終了した。
今晩の米国では、新規失業保険申請件数や10月耐久財受注の速報値が発表される。
【日経平均】33451.83円↑(+97.69円)
【グロース250】713.10↓↓(-10.16)
【NYダウ】35088.29ドル→(-62.75ドル、21日)
【ナスダック】14199.982↓(-84.552、21日)
■日経平均株価チャート/日足・6カ月
【2】今日の注目株!
12月期決算企業、上方修正率ランキング!
12月決算企業は、本決算の発表まで残すところあと3カ月。第3四半期決算を終えたこのタイミングで、通期の営業利益予想を上方修正した銘柄に注目。修正率の大きいトップ10銘柄のうち、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスやカゴメ、日本マクドナルドホールディングスなど、食品や飲食関係が半数を占め、本格的なコロナの収束と値上げの浸透を伺わせた。原材料価格の高騰を小売価格へ転嫁できており、好調な決算を見込む。投資家からの評価も上々のようだ。
コカ・コーラBJHは、今夏の猛暑で販売数量が増加。通期の営業利益予想を53億円の赤字から一転、32億円の黒字に上方修正した。サッポロホールディングスは、業務用ビールの販売やビヤホール事業が回復したほか、円安の進展で海外事業が好調だった。
外食株ではロイヤルホールディングスは、「ロイヤルホスト」や「てんや」がコロナ前の水準を超過する状態が12カ月続いている。マクドナルドは、1月に商品の8割を値上げしたが、既存店売上高は増加しており、2期ぶりに過去最高益を更新する見込みだ。値上げの浸透やインバウンドを追い風に、コロナ前を超えるステージに入ったことが確認された。
ほか、半導体検査用器具のプローブカードが好調だった日本マイクロニクスや、創薬ベンチャーのジーエヌアイグループは上方修正がサプライズとなり、株価が大幅上昇した。
いずれも今回の上方修正を受けて株価が上昇、足元で調整は出ているが、高値圏での推移が続いている。
■サッポロホールディングス株価チャート/日足・6カ月
【3】水曜連載「投資の疑問に答えます」
新NISAはもう始まってる? 投信積立の設定期限に注意!
(ご質問)
2024年1月に新NISAが始まりますが、注意すべき点はありますか?
(答え)
2024年1月から新NISAで思い通りの金額・商品で投信積立を始めたい、と考えている人は、いま設定しないと1月を棒に振る可能性もあるので注意しましょう!
新NISAがスタートする来年1月まで、あと1カ月余り。現行NISAで投信積立をしている人は、何もせず放っておくと同じ証券会社に新NISAの口座が開設され、同じ金額で同じ商品の積立が継続されます(現行NISAでの積立設定は解除され、新規買付できなくなります)。現行のつみたてNISAの積立設定は新NISAのつみたて投資枠へ、一般NISAの積立設定は一部対象外銘柄を除いて成長投資枠に引継がれます。
注意したいのは、これを期に毎月の積立金額や商品を変更したい場合です。積立金額や商品を変更する手続きは、楽天証券やSBI証券ですでに始まっています。例えば楽天証券の現行のつみたてNISAで、楽天カード決済で月額3万3333円積立てていたものを、新NISAで5万円に増額したい場合。同証券の「積立予約サービス」を使い、1月分の引落しの締日である12月12日までに設定を変更する必要があります。それ以降だと、1月は3万3333円の自動継続になります。
上記はクレカ積立の場合ですが、証券口座からの引落しか銀行口座からの引落しかによっても、設定の期限は異なります。ものによっては11月中に設定を終えないと、1月の注文に間に合わない場合もあります。下の表や各証券会社のサイトでスケジュールを確認しましょう。
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